「相席スタート」の山添はダンマリ&ノー謝罪
お笑いコンビ「相席スタート」の山添寛(37)が5月30日、ニッポン放送のラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」に出演。朝のバラエティ番組「ラヴィット!」(TBS系)で同2日に放送された、自身の不適切行為について言及した。およそ1カ月近く経ってのリアクションである。
山添はロケ先の韓国屋台で、売り物の唐揚げに使用済みの爪楊枝を直接刺して口にしていた。共演者や店の人が注意するも山添の反省のない言動で炎上騒ぎに。TBSの田村真子アナウンサー(27)とMCの川島明(44)がすぐさま謝罪し、韓国ロケ企画の続編は放送中止になってコトを収めた。
その間、山添本人はダンマリを貫き、口を開いたラジオ番組では「(ファンから)たまに心配されるんですよ」などと、まるで他人事。さらに「全然見てください!」「こういうことをやったヤツがどれだけ叩かれるか、そこまで楽しんでください」と“自虐ネタ”に終始し、反省の弁を口にすることはなかった。
《なんでこんなに荒れてるんだろう》
視聴者の感情を逆なで、ふたたび炎上かと思いきや、SNSでは同情的な反応が多い。
《別に山添さんが好きでも擁護する気も全く無いけど、大騒ぎする程の大した案件じゃないと思っていた》
《もともと炎上キャラとは言え、店に謝罪すればこれはもう終わりで良いと思うけどなんでこんなに荒れてるんだろうなぁ》
といった具合に、なぜか“寛容”ムードなのだ。
謝罪のトレンドに異変あり?
振り返れば、日本テレビ系「スッキリ」の生放送中に起きた「ペンギン池落下」騒動も同様だった。
那須どうぶつ王国で、MCの加藤浩次(54)のフリに応えて炎上したオードリーの春日俊彰(44)は視聴者には謝罪していない。だが、騒動後に当事者の園側が「春日さんご本人、スッキリの制作責任者の方々が謝罪に来園し、春日さんからも謝罪を受けました」と公表し、批判の声は収まった。
いずれも渦中の芸人は世間に対し謝罪をしないスタンスを貫き、“軽傷”で済んだ。謝罪のトレンドに異変あり……?
批判が終われば次の話題に移る
ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、即座に“ごめんなさい発信”をしない裏には「ある思惑が見え隠れする」と分析する。
「最近はネット上の話題の更新頻度が高まっています。トレンドワードも半日しか持たない。つまり、世間が話題に飽きるスピードは早まるばかりなのです。山添さんや春日さんに怒っていた人のほとんどは、店への無礼な振る舞いやペンギンを心配するものではなく、ブームに乗っかって批判しています。
世間のトレンドに同調するのが目的なので、一通り、批判が終われば次の話題に移ります。今回は、市川猿之助さんやジャニーズ事務所の問題が重なったことで、山添さんへの批判は消えました。
最近は謝罪会見や囲み取材などに応じず、うやむやにする傾向にありますが、山添さんも結果論ではありますが、時間を置いたのは正解。春日さんのように当事者から直接謝罪を受けたと発信されたら、周囲は再批判のしようがありません。うまい処世術だと思います」
香川照之が見誤った謝罪のタイミング
一方、ホステスへのハラスメントと暴力を報じられた俳優の香川照之(57)は、騒動を認めた途端に批判され、現在も休業状態だ。
「性加害という問題の大きさもありますが、報道後に認めると2度、叩かれる可能性がある。もし香川さんが記事掲載直前の『あて取材』で謝罪対応していたら、休業状態まで追い込まれずに済んだのではないでしょうか。謝罪の的確なタイミングを逃さずに対応すれば、叩かれても変に後を引かず、批判が収まる。結果的に傷は浅いように思います」(前出の井上トシユキ氏)
謝罪のトレンドをつかむ難しさよ。
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