相席・山添、春日…芸能人は謝っちゃダメ? ネット炎上のお詫びトレンド

コクハク編集部
更新日:2023-06-02 06:00
投稿日:2023-06-02 06:00

「相席スタート」の山添はダンマリ&ノー謝罪

 お笑いコンビ「相席スタート」の山添寛(37)が5月30日、ニッポン放送のラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」に出演。朝のバラエティ番組「ラヴィット!」(TBS系)で同2日に放送された、自身の不適切行為について言及した。およそ1カ月近く経ってのリアクションである。

 山添はロケ先の韓国屋台で、売り物の唐揚げに使用済みの爪楊枝を直接刺して口にしていた。共演者や店の人が注意するも山添の反省のない言動で炎上騒ぎに。TBSの田村真子アナウンサー(27)とMCの川島明(44)がすぐさま謝罪し、韓国ロケ企画の続編は放送中止になってコトを収めた。

 その間、山添本人はダンマリを貫き、口を開いたラジオ番組では「(ファンから)たまに心配されるんですよ」などと、まるで他人事。さらに「全然見てください!」「こういうことをやったヤツがどれだけ叩かれるか、そこまで楽しんでください」と“自虐ネタ”に終始し、反省の弁を口にすることはなかった。

《なんでこんなに荒れてるんだろう》

 視聴者の感情を逆なで、ふたたび炎上かと思いきや、SNSでは同情的な反応が多い。

《別に山添さんが好きでも擁護する気も全く無いけど、大騒ぎする程の大した案件じゃないと思っていた》

《もともと炎上キャラとは言え、店に謝罪すればこれはもう終わりで良いと思うけどなんでこんなに荒れてるんだろうなぁ》

 といった具合に、なぜか“寛容”ムードなのだ。

謝罪のトレンドに異変あり?

 振り返れば、日本テレビ系「スッキリ」の生放送中に起きた「ペンギン池落下」騒動も同様だった。

 那須どうぶつ王国で、MCの加藤浩次(54)のフリに応えて炎上したオードリーの春日俊彰(44)は視聴者には謝罪していない。だが、騒動後に当事者の園側が「春日さんご本人、スッキリの制作責任者の方々が謝罪に来園し、春日さんからも謝罪を受けました」と公表し、批判の声は収まった。

 いずれも渦中の芸人は世間に対し謝罪をしないスタンスを貫き、“軽傷”で済んだ。謝罪のトレンドに異変あり……?

批判が終われば次の話題に移る

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、即座に“ごめんなさい発信”をしない裏には「ある思惑が見え隠れする」と分析する。

「最近はネット上の話題の更新頻度が高まっています。トレンドワードも半日しか持たない。つまり、世間が話題に飽きるスピードは早まるばかりなのです。山添さんや春日さんに怒っていた人のほとんどは、店への無礼な振る舞いやペンギンを心配するものではなく、ブームに乗っかって批判しています。

 世間のトレンドに同調するのが目的なので、一通り、批判が終われば次の話題に移ります。今回は、市川猿之助さんやジャニーズ事務所の問題が重なったことで、山添さんへの批判は消えました。

 最近は謝罪会見や囲み取材などに応じず、うやむやにする傾向にありますが、山添さんも結果論ではありますが、時間を置いたのは正解。春日さんのように当事者から直接謝罪を受けたと発信されたら、周囲は再批判のしようがありません。うまい処世術だと思います」

香川照之が見誤った謝罪のタイミング

 一方、ホステスへのハラスメントと暴力を報じられた俳優の香川照之(57)は、騒動を認めた途端に批判され、現在も休業状態だ。

「性加害という問題の大きさもありますが、報道後に認めると2度、叩かれる可能性がある。もし香川さんが記事掲載直前の『あて取材』で謝罪対応していたら、休業状態まで追い込まれずに済んだのではないでしょうか。謝罪の的確なタイミングを逃さずに対応すれば、叩かれても変に後を引かず、批判が収まる。結果的に傷は浅いように思います」(前出の井上トシユキ氏)

 謝罪のトレンドをつかむ難しさよ。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


【おむすびにモヤっと】“不揃い”な春キャベでロールキャベツ? 平成のバカップルにこうのとりが…
 2010年春、結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は大阪のアパートで新婚生活を始める。家事を分担しながら共働きをして公私と...
桧山珠美 2025-01-13 18:30 エンタメ
横浜流星は“まだ誰のモノでもない”感も含めて尊い! NHK大河が「べらぼう」に面白い
 NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」がスタートしました。主人公の蔦屋重三郎を...
【おむすびにモヤっと】メンチ切り合った2人がなぜ? 見たいシーンを出し惜しむのが「おむすび」クオリティ
 結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は、保留とされていた結婚を進めるため2人が考えた生活プランを親たちに説明する。会社で初...
桧山珠美 2025-01-11 06:00 エンタメ
【おむすびにモヤっと】サザエさん風に「歩、スマホを買う」「結、節約に目覚める」「翔也、仕事する」の3本
 歩(仲里依紗)に、聖人(北村有起哉)がまた携帯電話を買ったのか問うと、歩はスマートホンだと答える。新しい出始めの商品に...
桧山珠美 2025-01-08 17:30 エンタメ
「べらぼう」初回、セクシー女優3人が裸死体姿に…AV業界人どう見た?「裸に意味を語らせる照明が必要」
 5日にスタートした横浜流星(28)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」(NH...
【募集】冬ドラマ何見る?『べらぼう』『家政夫のミタゾノ』『日本一の最低男』など期待&ガッカリ教えて!
 コクハクでは2025年冬ドラマを対象としたアンケートを実施します。あなたが現時点で「楽しみにしている」ドラマ、そして「...
【おむすびにモヤっと】「プロフェッショナル」で壮大なネタバレ感!14週は元スケ番vs元レディースの様相
 結(橋本環奈)が糸島から神戸に帰ってきて愛子(麻生久美子)や歩(仲里依紗)が迎える。だが、一緒に永吉(松平健)と佳代(...
桧山珠美 2025-01-31 16:57 エンタメ
【2024年人気記事】伊藤健太郎は破局して正解! “小栗旬軍団”加入でバーター出演の機会にも恵まれる
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
【2024年人気記事】悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
堺屋大地 2025-01-04 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】松本人志はいまや「憧れの芸人」ではない。若手芸人が話す3つの理由
 あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...
帽子田 2025-01-02 06:00 エンタメ
【2024年人気記事】なぜ塚地武雅、藤井隆はドラマ出演が続く? 不人気芸人との決定的な違い
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
【2024年人気記事】『新宿野戦病院』小池栄子の英語、海外はどう思う?「下手というより…」
 2024年も「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
映画「聖☆おにいさん」全力でおバカを演じる松ケン&染谷将太たち。評価は真っ二つだけど…
「M-1グランプリ2024」の準優勝バッテリィズに元気をいただきました。エースでしたっけ。やはり“おバカ”は最強です。優...
ラウール、高橋文哉…2024年「国宝級に検索されたイケメン大賞」TOP5の最も検索された日は…?
 2024年もあとわずか。今回は今年1年を通じて活躍したイケメンが、いかに世間の人々の注目を集めたかを調べてみたいと思い...
こじらぶ 2024-12-28 06:00 エンタメ
【最新回のおむすびにモヤっと】「豚肉と玉ねぎのニンニク炒め」はサラダの後に作ったほうが…
 スナック「ひみこ」で、佳代(宮崎美子)と話す結(橋本環奈)。永吉(松平健)とただいるだけで幸せだと言う佳代の言葉を聞い...
桧山珠美 2024-12-27 19:30 エンタメ
「M-1」令和ロマンが主人公なら、エバースは裏主人公。泥臭い秀才コンビを応援したくなるのが人のサガだ
 今年も最高の盛り上がりを見せた「M-1グランプリ」(ABC・テレビ朝日系)。令和ロマンが史上初の2連覇を果たしたものの...
帽子田 2024-12-27 06:00 エンタメ