“イガイガ”の利用価値は∞!元気と金運を呼び込む「紅花(ベニバナ)」

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-06-14 06:00
投稿日:2023-06-14 06:00

侮るなかれ! ベニバナ効果

 ベニバナの種から作るお馴染みの食用油「紅花油」は、リノール酸を含むことから高血圧やコレステロール低下にも効果があるといわれ、健康志向の高まった現代でも人気は高いですよね。

 生薬としても知られており、乾燥させた花は「コウカ」と呼ばれ、血行促進することで女性特有の「血の道」の障害に効果があるともいわれています。

 黄色からオレンジ色に代わる花は様々な染料にも用いられ、大活躍! そんな恐ろしいほど高いポテンシャルのベニバナの花は、6月から7月にかけて見頃でございます。

「ベニバナ」の名の起源は、黄色から紅色に変わる花弁が紅色の染料として使われていたからですが、布の染料や陶器の色付けだけでなく頬紅や口紅の染料にも愛用されていました。ただし、平安時代では高価なもので、貴族の間で大変に人気でございました。

 奇しくもこの花を見て思い出すのは、学生当時、古文攻略のため必死になって読んだ漫画「あさきゆめみし」です。

 好色イケメンの光源氏をめぐる難解な人間色恋相関図を頭に入れながら読み進めるためには、やたらと多い登場人物の名前と顔を擦り合わせなきゃ到底ムリ! 源氏物語の全貌を把握するビギナーにとって必須アイテムでした。

 そんな源氏物語の中で異彩を放ち、忘れられない女人といえば「六条御息所」と「末摘花」。特に「末摘花」は顔は醜女で引っ込み思案な姫を支える賢い女官との掛け合いも楽しく、漫画の中でも見事に醜女に描かれた「末摘花」はよく覚えております。

 実はベニバナの別名は、「末摘花(すえつむはな)」。あの醜女姫と同じ名前です。茎の先端(末)についた花を摘むからという説もありますが、ベニバナは決して醜女ではございませんよ。

 ただ、うちに秘めたるポテンシャルはあの醜女姫・末摘花と同じで、美しくも賢い素晴らしいお花なのです。

金運に効果アリ!

 まぁ、ベニバナの色を見ればお察しとは存じますが、金運パワーみなぎるお花。色といい、形といい、間違いございませんな。

 金運アップなの? とご存知なかったアナタでも、鮮やかなベニバナの花束を見れば、腹の底から元気が湧いてくるかも。前向きにバリバリ働けそうな気分に鮮やかなベニバナの花色が導いてくれる気がします。

 飾る場所はモチロン、西の方角。ただし、金運爆上がりを願ってベニバナをてんこ盛り状態にするのはNGですので、ご注意くださいませ。

 ベニバナは素朴な花とも相性抜群。ワタクシのお店ではギフト用のナチュラルブーケだけでなく、仏様に飾る花束にも迷わず投入。パッと華やかに仕上がります。

 オススメの飾り方はザバっと単体で飾るか、オレンジや黄色が鮮やかな夏の花とのマリアージュ。なんなら野辺で摘んだ花や草でも構いません。華やかな色味だけれど素朴な花姿がパンチの利いたアレンジに仕上げてくれます。

 まとめてドライフラワーを作っても発色が良く仕上がります。風水的にはドライフラワーはいただけないかもしれませんが、ホコリやカビからきちんと守ってあげれば、暑い日本の夏でも十分に楽しめると思いますわよ。お試しあれ。

 ベニバナの鮮やかな花が、アナタの暮らしを明るく照らしてくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


習い事は無理でもプチ趣味なら!クレーンゲームとガチャガチャにハマった
 アラフォーにもなると、興味のある趣味はある程度トライした経験があると思います。  新たに習い事を始めるにも、1万...
頑張る大人こそ意識しておきたい「我慢のやめどき」サイン
「まあまあ、みんな我慢してるんだから」と、なだめられた経験はどのくらいありますか?  私は少なくない回数あるし、人にそ...
住宅街の中で東京の息吹を感じた 2023.8.18(金)
 住宅街で湧き水と出会うなんて。東京には知らない場所がまだまだある。 「東京の名湧水57選」のひとつにも選出されて...
駅が“ダンジョン”やないかーい!上京して仰天した地方とのギャップ8選
 住み慣れると忘れてしまいがちですが、多くの人は上京後に田舎とTokyoのギャップに仰天しています。上京後数年経った人も...
暑さのせい? 身も心も全開な“たまたま”の声が聞こえてくる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
話題の「完全栄養食」ってぶっちゃけどう? メリット&デメリットを解説
 近年、健康志向の人やダイエット中の人に話題となっている「完全栄養食」をご存知ですか? 現代人は忙しく時間がない人が多い...
亡くなったペットのお別れに注文増、大切な家族の供え花に必要な情報は?
 故人へのお供え花を作らせていただく花屋の感覚として、暑さ寒さが続く日や季節の大きな変わり目はお悔やみ花を作る機会が多い...
帰省中に岡山・蒜山高原でワーケーション 2023.8.15(火)
 この夏休みは、千葉から夫の実家のある岡山県に帰省しました。帰省中、パソコンを開きたかったのですが、夫の実家は人の出入り...
人じゃないモノたちで賑やかな街 2023.8.14(月)
 街に人が戻ってきた。大阪はこうでなくっちゃね。  でも、ココは誰もいなくても賑やかな街だ。  ちょっと見上...
「ジェンダーリビール」って知ってる? 大失敗した話&次はおにぎりで♡
 最近、世界の妊婦の間で流行っているのが「ジェンダーリビール」です。日本ではまだまだ聞き慣れない言葉ですよね。今回は「ジ...
「押すなよ、絶対押すなよ」ビーチボーイズ“たまたま”を激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
嫁の手作り料理をバカにし過ぎ!息子寵愛義母から来たムスコンLINE3選
「ムスコン」とは、息子から子離れできない親に対して使われる言葉だとか。特にムスコンの被害を受けやすいのが、お嫁さん。義母...
2023-08-13 06:00 ライフスタイル
親戚との会話に困ったら?「5つの話題」と相槌と“離れ技”で乗り切る戦法
 お正月やお盆の時期などに、頭を悩ませるのが親戚付き合いです。年に数回しか会わない親戚とは、何を話したらいいかわからず、...
動物&飼い主のほっこり癒し漫画/第55回「宅配トリモノチョウ」
 ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、その生きものたちをこよな...
たまごっちってうんち垂れ流ししないの!?「平成レトロ」なおもちゃの今
 最近ちまたで注目を集めている「平成レトロ」。平成レトロとは「平成を懐かしく想う文化的風潮」のこと。1989(平成元)年...
2023-08-12 06:00 ライフスタイル
もう義母になめられない! 帰省時に役立つ「良好関係キープ術」4つ
 結婚すると気になるのが、義母との関係。仲良くいられるかどうかで、結婚生活が大きく変わってしまいますよね。特に多いのが、...