これまでのあらすじ
女性用性感「Z」で人気セラピストとして活躍するジンさん(仮名・32歳)。彼は本業であるIT業の傍ら、女風(女性用風俗)で働く兼業セラピストだ。
新人研修を終えてデビューしたのち、お客様の口コミや高評価が功を奏し、順調に指名を得るようになった。自身では「SもMもできるスイッチャー」であることをプロフィール欄に加えたことで、S女のお客からの指名が入ったのだが、あまりの過激なプレイに体にひどい傷を負ってしまった。
ある週末、結婚を考えているネイリストの彼女が、ジンさんの傷跡を見つけ「どうしたの、そのひどい傷?」と驚きの声をあげた。
セラピストの仕事がバレることだけは、何としても避けたい。彼の運命は?
待望のラスト――!
絶体絶命! 素人S女の客につけられた傷が本命彼女にバレた
――結婚を考えている本命の彼女に、傷跡が見つかってしまった。その後をお聞かせください。
「場所は彼女・ミホ(仮名/28歳ネイリスト)の自宅マンションでした。とっさに腕を隠しましたが、とても心配されましたね。
『会社の階段で転倒して…… 』と言ったのですが、『転倒しただけで、こんな傷は負わない』と納得してくれなくて……。
でも、本当のことは言えるはずがありません。以前も言いましたが、女風の仕事を始めたのは、彼女が独立した際の開業資金のためでしたし、ミホと結婚したら女風の仕事はやめると決めていましたから。
以下の会話はこのような感じです。
――ジン、最近変わったよね。LINEの返信も遅いし、残業も増えた……。おまけにそんなひどい傷を負って……とても不安。
――ごめん。前も言ったように、2人の結婚に向けて新しい仕事も手がけているんだ。ミホが自分のネイルサロンを持った時の開業資金も援助したい。今が頑張り時だって思ってる。ケガだって、ちょっと急いでいた時に転んだだけだから。
女風の件は墓場まで持っていく
心の中で申し訳ないと思いつつ、冷静に言いました。
――本当に信じていい?
――ああ、信じて欲しい。
真っすぐに彼女を見つめました。彼女を心から愛しているし、誰よりも大切にしたい女性だからこその嘘……。他の人が聞いたら『なんて身勝手な男』と思うかもしれませんが、女風の件は墓場まで持っていくつもりです」
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