灼熱の真夏「水やりのタイミング」正解は?間違いだらけの植物生活の答え

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-07-19 06:00
投稿日:2023-07-19 06:00

2. 日中の水やりはNG

 ただし乾いて“瀕死”の場合は、水と日影避難はためらうべからず。日本の夏は毎年が異常気象。日中の暑さは尋常ではございません。

 この日中に水を与えてしまうと、植物の根は逃げ場のないサウナの中にいるのと同じ状態に。当然根っこが弱って腐っちゃいます。日中の水やりは、葉についた水がレンズになって葉焼けを起こす可能性はありますが、稀。それ以上に“全身サウナ”が夜まで続く地獄の方が気の毒でございます。

 水枯れを起こしてグッタリな植物には救済的な水やりはやむを得ません。ただし、日陰へ移動させ、クールダウンして水やりするのがポイントです。

 ワタクシ、あえて申し上げたい! 体が冷えて唇が紫色になりながらプールで泳いだ日本の夏はもはや幻。近年の“極暑”な日本の夏には遮光エリアを作るべきなのでございます。

 エアコンの室外機を遮光なさる方も増えてきましたが、植物だって同じ。水の足りている植物ですら夏バテで“グッタリ現象”も珍しくありません。そんな植物もみな、日陰に避難でございますな。

3. 夕方・夜間の水やりで火照った植物のクールダウンするべし。

 陽が落ち始める夕方から夜間に、暑さに弱った植物の葉や根に水をかけてクールダウンしてあげるのはとても有効です。ただ、光合成を行えない夕方・夜間だけに絞ると、植物は“徒長”というヒョロヒョロっとした成長を始めます。

 暗くなってからの水やりはあくまでも暑い日の救済処置でございますわよ。

暑すぎる夏を乗り切るために

 いかがです? お花屋さんにやってくるお客様からよくある質問の中でも、「真夏は外植え植物が育たない」とのお問い合わせを伺います。

 植物も暑すぎて、生きていくためにお休みモードに入る時間帯が長くなります。早朝から始まる光合成に合わせた植物の水やりで、元気に成長してくれるように守ってあげてくださいませ。

 真夏でも植物からもらう元気な力でアナタがキラキラ輝いてくれますことを……遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


服を返品したい→ゴミだけ送られてきた!フリマサイトの「仰天トラブル」体験談
 普段からフリマサイトを利用している人、これから利用しようと思っている人は必見! 今回はフリマサイトでのトラブル経験談を...
「会社行きたくねえ」がマシになる!? BGMは中島みゆき、ログインボーナス…社会人の神ワザ5連発
 職場に苦手な人がいる、業務がきつい、通勤時間が長い…毎日の仕事がつらいとき、あなたはどうやって乗り越えていますか?  ...
【女偏の難読地名クイズ】「女影」って何て読む?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「でも、だって」の嵐で話が進まん! 距離を取りたい人の特徴8つ。クレームが生き甲斐って楽しみないの?
 皆さん、どのような人を見ると「ちょっとお近づきにはなりたくないなあ」と思いますか?  今回は世間の声とともにその...
えっ、夏の“汗染み対策”を27%がしてないの? 最低限やっておきたい4つの方法
 夏のお悩みといえば、洋服の汗染みですよね。外をちょっと歩いただけで、脇や背中がぐっしょり濡れて洋服にも汗染みが出没して...
ごめん、私が悪かった…友達に嫌われたLINE3選。「彼氏のために迷惑かけるの?」ってごもっとも!
 今回ご紹介するのは、友達をなくすことになった原因のLINE。失いたくない友達がいる人こそ参考にしてみてください。
お客様は神様…じゃないよ! 地獄の“カスハラ”5連発。「400万払え」の脅しで転職に追い込まれ
 接客業をしているとお客さんから理不尽なクレームを受けたり、必要以上のに暴言を吐かれたりなど、カスタマーハラスメントを受...
一目惚れした“にゃんたま”様に会えるかな、美しい島で奇跡の出会い。ふと見上げた先に…いた!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「最後の命を燃やしてるみたい」海中カメラマンの話に植物の“終わり”を思う。花が教えてくれた“命”の使い方
 「やっぱり生態系が崩れていると実感する」  猫店長「さぶ」率いる我がお花屋に、沖縄の友人が数年振りに遊びにやって...
おばさんが目撃した「奇妙な痴漢」。若い女性を守るため、どうするのが正解だった?
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
令和の嫁は泣き寝入りしない! 姑への仕返し経験談4つ「私への暴言を録音して流しました」
 息子を奪われた気になって、嫁に嫌がらせをしたり嫌味を言ったりする姑は令和にもいるものです。  しかし嫁たちだって...
SNSの誹謗中傷、なぜするの? こじらせアンチ勢の心理8つ。冗談のつもりが攻撃に…
 SNSには匿名であることを利用して、批判や否定、誹謗中傷のコメントなどを繰り返す人がは一定数いるものです。そんな“アン...
ちょ…「パチンコ通ってそう」ってどういう意味!? 身近な女のイラつくLINE6選
 口調や仕草で可愛らしさをアピールする「痛い女」に、気遣いができない「自称サバサバ女」。女の敵はやっぱり女? あなたもこ...
にゃんたま総長、おやつをどうぞ! 猫族の頂点に君臨する風格はさすがです
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第102回「夏のバカンスだワン!」
【連載第102回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【漢字探し】「妍(ケン)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...