はしゃぐ万太郎に福治の意味深な台詞、今度は綾と竹雄がレスに…!?

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2023-07-25 16:06
投稿日:2023-07-25 15:40

NHK朝ドラ「らんまん」~第17週「ムジナモ」#82

 竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)の元に万太郎からの手紙が届いた。園子と名付けた報告とともに、その可愛さを伝えたくて描いたという絵も同封。用紙いっぱいの人の顔の絵はあいかわらずの下手さ加減だが、手と足の絵はちゃんと陰影もつけられて見事な出来栄え。

 寿恵子(浜辺美波)を気遣い、夜泣きする園子の面倒を見る万太郎。案外、子煩悩だったようだ。

「図譜第三集」に取り掛かる万太郎。ある日、ゆう(山谷花純)に「お出掛けしない?」と誘われた万太郎と十徳長屋の倉木(大東駿介)と福治(池田鉄洋)。道中、大きな池を見つけた万太郎は大はしゃぎ。池で植物を採集し始めた。

【本日のツボ】

「いいことがあったぶん、よくねえことも起きるぞ、って」(福治)

 ※※以下、ネタバレあります※※

 引っ越し手伝いの道中で池を見つけてはしゃぐ万太郎。その様子に「ああなると長ぇぞ、アイツは」と倉木。そういえば倉木は最初の頃、万太郎に頼まれ、植物採集の道案内をしていました。

 その場面こそありませんでしたが、「ああなると長ぇぞ」という台詞で、倉木が何度も付き合わされているのがわかります。

 はしゃぐ万太郎を見ながら、福治は「いままでもあんな顔で植物採集してたんだなあ。あんなに楽しそうでよ。万ちゃんは恐ろしくならないのかね」と。「どういう意味だ?」と倉木に聞かれ、「これは癖だな。こういういい時っつうの。楽しけりゃ楽しいだけ、どっか怖くなるから」と。さらに、こんなことを。

 禍福(かふく)は糾(あざな)える縄の如し、とは言いますが、福治の言葉がなにかの伏線でなければいいのですが……。

【おまけのツボ】

「私らも作ろうか」と綾に言われた後の竹雄の表情と喉仏

 万太郎の手紙に触発されたのか、「ねえ、竹雄。うちもいろいろ厳しいけんど、精一杯やりたいがよ」と綾が竹雄に言い出し、さらに「私らも作ろうか」と。「作ろうか」に反応した竹雄。小さく「作る……」と呟き、ごっくんと息を飲みました。

 そのタイミングで綾が「新しい酒」と言うと、「酒? ああ酒か、新しい酒ね」となにやら自分の勘違いをごまかすかのような竹雄の素振り。

 綾の頭の中はどうやら100%酒のことしかなさそうで、万太郎&寿恵子のレスが解消したと思ったら、今度は綾&竹雄!?

 それにしても、もう出番がないのかと思っていたふたりをまた見ることができてよかった、よかった。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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