消え去った猫ババ女の顔
――凄まじい体験に、こちらまで体が熱くなります。続けてください。
「あまりにも激しいセックスだったせいで、アクメに達した後は2人とも身動きが取れませんでした。ハアハアと夫の熱い息が私のうなじにかかり、その後は、肩口や背中にキスが浴びせられたんです。
(シュウジとこんなふうになるなんて……)
ユウキとの子供を望んだにもかかわらず、夫の子種も受け入れてしまった。しかも、目くるめく快楽と射精後の優しいキス……。
薄れゆく意識の中で、ユウキと夫の顔が交互に浮かび、消えていきました。あれほど憎かったヨウコの顔など、思い出しもしなかった。
ただ、結合を解かれても、シュウジのペニスの余韻が一晩中、私のヴァギナに残っていました」
夫の子供を妊娠…でも元カレには
◇ ◇ ◇
筆者がアミさんから『妊娠した』との連絡をもらい、再会したのは、3カ月後だ。新しい命を授かったアミさんは、ローヒールにゆったりしたワンピース姿。ふっくらした笑顔からは幸せと同時に覚悟がにじみ出ていた。
「あの時に授かった子供です。まだ安定期には入っていませんが、つわりもなく順調に育っています。胎児のDNA検査をした結果……お腹の子は夫の子供とわかったんです」
――旦那さまのお子さんですか?
「はい、現在は妊娠7週目くらいから妊婦の採血検査で、DNA鑑定が可能なんです。10万円以上かかりましたが、こっそり調べると、間違いなく夫の子。ユウキとの間には授からなかったんです」
アミさんの表情が、わずかに憂いを帯びた。
「ふふ、悲しんでいると思っています? 私自身、これで良かったと思う気持ちと、やっぱりユウキとは離れられない気持ちが交錯して……。さらに人生で一番ひどい嘘をつきました。
ユウキに『あなたの子を妊娠した。私たち夫婦で大切に育てるから、これからもそばにいて欲しい』って伝えたんです」
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