NHK朝ドラ「らんまん」~第22週「オーギョーチ」#108
里中(いとうせいこう)や岩崎(皆川猿時)からの推薦で、万太郎(神木隆之介)は学術調査団の研究員として台湾に派遣されることに。
恩田(近藤公園)からは護衛用にピストルの購入を命じられる。いろいろと納得のいかない万太郎だが、里中の言葉に台湾行きを決意する。
徳永(田中哲司)からも「軍人には盾つくな。お前はもう個人じゃない。帝国大学、国家の機関に属する人間なんだ」と忠告を受ける。
夜、台湾行きと、ピストルを持っていけと言われたことを寿恵子(浜辺美波)に伝える万太郎。が、自分は軍の命令に背くことになるが、ピストルは持っていかない、と。
寿恵子はピストルの代わりに、お守りとして「日本植物志図譜」を持たせて、万太郎を見送った。
【本日のツボ】
「国が力をつけて初めて、俺たちの立場も変わるんだ」(byドイツ留学帰りの細田晃助)
※※以下、ネタバレあります※※
台湾行きの命を受けた万太郎ですが、なんとも納得のいかない様子でした。台湾に行くためには、まず現地の言葉からというのがいかにも万太郎らしく……。
台湾は日本の統治下にあり、現地では“日本語を使え”という軍部の命令。万太郎が素直に聞くとは思えません。
そんな万太郎に細田(渋谷謙人)は、「お前は知らないんだ。留学先で日本人がどれだけ惨めか」と怒りをぶつけます。
一瞬、画面に映った徳永も表情を曇らせたような。当時の留学生あるあるなのかもしれません。そして、「国が力をつけて初めて、俺たちの立場も変わるんだ」と続けました。
徳永も渋谷も、ただ国のご機嫌を伺っているのではなく、留学先での惨めな経験から国力を強くする必要がある、と考えているということがわかる場面でした。
【おまけのツボ】
朝井大智(陳志明役)
あれほど言われたのに、ピストルは持たないわ、台湾語はしゃべるわ、どこまでも自由人の万太郎が心配になります。
それにしても、当時の日本はピストルがお手軽に入手できたのか、気になります。入手できたとしても、お高いでしょうから、気軽に買ってこい、などというのはいかがなものか。軍のピストルを配給していただけるならわかりますが……。
話は変わって、終了間際、不敵な笑みを浮かべた台湾の案内人、珍志明役の朝井大智。
ウィキペディアによると、「台湾で著名な清朝時代からの富豪だった台湾五大家族霧峰林家の家系で、霧峰林家の十代目子孫」だそうです。
なにやら凄い経歴ですが、2019年からは日本で活動しています。あの「最愛」(TBS系)で吉高由里子に薬を飲ませて強姦しようとした大学生・渡辺康介を演じていました。
万太郎に一服盛らないか、心配です。
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