妊娠5カ月、4畳のシェアハウスへの単身引越しに踏み切った話

コクハク編集部
更新日:2023-10-02 00:15
投稿日:2023-09-21 06:00
 先日、夫の実家で親戚の子どもたちと上の子の5歳の誕生日を祝いながら、ふと「ってことは、自分も人の親という立場に置かれて5年が経つのか……」と考えました。
 生まれたばかりはフニャフニャで、たった50ccの粉ミルクを飲むのにも難儀していた息子は、「ウルトラマンは怪獣と戦って壊れた家についてはどう思っているのか?」と答えにくい質問を投げかけてくるまでに成長しました。

5年前の自分はシェアハウスに住んでいた

 5年前の私は会社から30分ほどの東西線沿いのシェアハウスに住んでいました。もともとは夫と2LDKのマンションにいたんですが、妊娠4カ月のときに夫の会社から地方転勤をともなう異動が言い渡されたんです。

 家賃や荷物のこともあり、私がひとりでマンションに残るのではなく、しばらくどこかに滞在しながら出勤して、産休に入ったタイミングで時間差で夫を追いかけることに。

 夫は「妊婦さんなんだし家賃とか気にしなくていいんだよ」と言いましたが、いま思うと私は心のどこかで、「おそらくこれが人生前半で最後のひとり暮らし。せっかくだから知らない街に住んでみたい」と考えたんだと思います。

 夫と結婚するまでは中央線沿いにある30人規模の大きなシェアハウスに住んでいて、共同生活ながら同居人たちとのつかず離れずの距離感が心地よかった記憶もありました。

 夫には「ひとりで2LDKに住むとか広すぎて落ち着かないし、管理も大変だから」とか言って押し切りました。

妊娠4カ月で物件探し

 会社から30分圏内で検索して条件が合ったのが東西線沿いのシェアハウス。2カ月ちょっとで退去するので、短期滞在を受け入れているところに絞って探しました。

 つわりのない妊婦で体調もすこぶるよかったので、内覧もひとりで出かけました。

 最終的に決めたシェアハウスは、もともとは集合住宅だったところをリノベーションしていて、キッチンや水回りが綺麗で気に入りました。入居してから知ったのですが、綺麗好きな“有志”数名が交代でキッチンのゴミ当番を担当してくれていたそうです。ありがたや……。

 家賃は清掃や電気代などの「共益費」を含めた6.7万円に加え、敷金が3.5万円。退去時に2万円は戻ってきます。「小さなワンルームを借りる」と考えると割高ですが、2カ月住むだけなら許容範囲。

 ただ、長く住むにはやっぱり高いので、地方や海外から東京に来て、これから住む物件を見つけるまでの「最初の数カ月」用や「ウィークリーマンション」感覚で利用している人が多かったです。

 部屋の大きさは4畳ちょっとでベッドと小さな冷蔵庫、必要最低限の服をかけるポール、木製の机とイスが備え付き。

 1階にはキッチンとダイニングテーブル、壁かけテレビの前にソファーが置かれたリビングスペース、洗濯機と有料の乾燥機(10分で100円)が設置されたランドリールームもあり、トイレやシャワー室は各階にあります。

 シェアハウスによっては階ごとに性別を分けるところもありますが、ここは部屋もシャワー室もすべて男女兼用でした。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


保護者が喫煙→校庭にポイッ! 非常識なトンデモ親に“ドン引き”した5つの場面。クレームで地獄の空気に
 子をもつ親でも非常識な人は一定数いるもの。そんな保護者に周りが迷惑を被ることも少なくありません。今回は“運動会”をテー...
陰謀論にハマった母のトンデモ主張。娘の離婚は“闇の組織”のせい!?
「あの震災は人工地震だった」「戦争はフェイクで本当は起こっていない」「芸能人や政治家はゴムマスクを被っていて、本物はすで...
夏休みも物価が高いよ!「お金をかけずに楽しむ」方法8つ。インドア派もアウトドア派もこれでOK♡
「夏休み、できるだけ出費を抑えたい…」「お金をかけずに遊びたい!」こんな風に考えている人も多いのでは?  今回は...
ここで既読スルーする!? 驚いた「未返信LINE」3選。いい大人が“仲間外れ”って!
 相手に“既読スルー”されて戸惑った経験は多くの人がしているはず。内容によっては「え? なんかまずいこと言ったかな…」と...
もっと早く買っておけば…! ダイソーの「夏グッズ」大当たりを発見。灼熱の季節はコスパ良く乗り切るぞ
 蒸し暑い夏が始まりました。今年の夏も無事乗り越えられるようにと、ダイソーで「夏に使えるアイテム」を購入してきました! ...
『あんぱん』の方言、実際どう? 高知県民からの評価を聞いた。「あの俳優の声質と土佐弁が相性抜群」
 現在NHKにて絶賛放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。今田美桜が演じる主人公・のぶと北村拓海演じる嵩の二人が、どのよう...
ジメジメ湿度が憎たらしい! 梅雨の「嫌~な思い出」エピソード集。白いスカートが一瞬でビシャッ
 毎年ゆううつな、ジメジメとした梅雨の季節。髪はうねるし、メイクは崩れるし、傘があっても結局びしょ濡れ…なんてこと、あり...
休日がない(涙)私のストレス発散法。祝日ゼロな“魔の6月”はこう乗り越えた!
 祝日がない6月を乗り切った同士の皆さま、お疲れ様です! ただ、残念なことに7月と8月の祝日もたった1日だけ(涙)。休み...
お兄ニャン、そんな無防備スタイルで大丈夫? “たまたま”を心配する妹猫の優しさにキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ゲフッ…炭酸でむせるのは“老い”のせいか。ついに来た「更年期の地雷」はそこかしこに。麺のむせはどうする?
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
世話めんどくせっ!ズボラでも枯らさない「タフネス植物」たち。NASAが認めたスタイリッシュなツワモノも
 猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花屋さんに今年も恐怖の季節がやってまいりました。  いやはや最近の日本の夏は、...
「社会人としての責任ですよー」休日に勘弁して! 私が“退職”を決意したLINE3つ
 仕事を辞めるのにはさまざまな理由がありますが、中には「あるLINEがきっかけで退職を決めた」なんて人もいるようです。い...
夫がイクメン=家庭円満とは限らない。妻でも母でもない“私”を取り戻すのは悪いこと?
「おしゃれは自分のため」と言いつつも、パートナーから「きれいだね」なんて一言があれば、それだけで1日中気分がよくなるもの...
「大阪万博」開幕から2カ月、どうなった? 変化した5つの常識。インパク、わんぱく…ファン専門用語も解説
 4月13日に大阪・夢洲で開幕し、連日にぎわいを見せている大阪・関西万博。累計入場者数も900万人を突破し(6月23日現...
美猫が勢ぞろい! 天才モデルに令和の王者まで♡ 癒しの“にゃんたま”の9連発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 2025年6月にご紹介したもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかし...
記憶から消えていく…加工アプリを使わずに撮った、本当の顔
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...