他人の不幸は蜜の味でも不倫より「よろめき」のほうが風情があっていい

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2024-07-09 21:53
投稿日:2023-10-14 06:00

不倫という言葉はいつ頃から?

 ところで「不倫」って言葉が使われるようになったのは、1980年代から1990年代にかけてなんだよ。オレが子どもの頃って平日の昼過ぎに毎日テレビで不倫のドラマを放送してて、オレも夏休みとかに母親と一緒にそんなドラマを観てたなぁ~。

 当時はそういうドラマを「よろめきドラマ」って言ってたんだけど、今思うと「よろめき」って「不倫」よりも響きに風情があっていいよね。

 この「よろめき」って言葉は、1957年に発表された三島由紀夫のベストセラー小説で映画化もされた「美徳のよろめき」が話題になった時期があって、その頃から使われるようになったらしい。

 そこから「よろめき族」「よろめき小説」「よろめきマダム」……なんて言葉も生まれたそうで、1958年には「童貞社員とよろめき夫人」なんてタイトルの映画もあったとか。どんな内容の映画だか気になるね(笑)。

「よろめき」が流行った20数年後の1983年に「金曜日の妻たちへ」というテレビドラマで、初めて既婚者の恋愛を指す言葉として「不倫」が使われたと言われているんだけど、これも諸説あるみたいなんだ。

 でも、確かにこの頃から週刊誌とかの記事で「不倫」って言葉が日常的に使われるようになったようだよ。

不倫をする人に欠落しているもの

 個人的には不倫する人って想像力と美意識が欠落してるんじゃないかと思う。不倫がバレた時には大変なことになるって、ちょっと考えれば分かりそうじゃん?

 クールで売っている芸能人が、不倫の記者会見でスーツで額に汗を流しながら「ホテルに朝まで一緒にいたけど何もなかった」とか言い訳してる姿ってカッコ悪いもんね。

 普段はイメージを売っている人たちがあんな姿を人前に晒すことができるって、美意識が麻痺しているというか、何も見えなくなってるんだろうね。

 そういえば俺が高校生の頃に「恋は盲目」って曲がヒットしてたなぁ~。(なにやら昔を思い出しながら、しばし無言)

 ──高校生の頃から早く戻って来てくださいよ!!

(ハッと我に返り)でもさぁ~、すべてを失うことが分かっていても激しい恋に堕ちてしまうのが人間なんだよね。ある意味うらやましいよ。

 有名人の不倫を執拗に叩く人たちも、無意識にそんな気持ちを抱いてたりするかもしれないよね。

 学校の先生が痴漢で逮捕されたりすると、ニュース番組のコメンテーターの人が「信じられないことです!!」とか厳しい表情でコメントしていたりするけど、常に正しくて絶対に間違いのない人間なんていないから。

 オレもそろそろ別に激しくなくてもいいから恋に落ちてみたいよね。いい年して激しかったら死んじゃうよ。というわけで皆さんDOなのYO!! 次回も楽しみに。

(聞き手・箕浦恵理/コクハク編集部)

【童貞のつぶやき(おまけトーク)】

 不倫って子どもにも影響を及ぼすらしくて、「親が不倫していると知った子ども」は「親が不倫してない子ども」に比べて、親に対する信頼や愛着の度合いが低いだけでなく、自身のパートナーに対する愛着も低くなるという研究結果もあるんだって。

 さらに心理的な影響だけでなく、親が不倫した子どもは将来、自分自身も不倫しやすくなるそうで……つまりは不倫って遺伝するんだよ。

 ということは、親が不倫してる家は、その子どもも孫も代々が不倫する“不倫家系”になっちゃうワケだ! 個人の資質だけじゃなく、育った環境が影響するなんてちょっと怖いよね?

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「売れ残り」って心が折れた…思春期の甥&姪からの切ないLINE3選
 甥や姪が可愛くて仕方ない人は多いでしょう。兄弟姉妹の子供って、特別ですよね。小さい時から見ている人も多く、中にはかなり...
「偽善者か?」歌舞伎町の野良猫に2年間、毎日ご飯をあげ続けた男性の話
「かわいくないんですよ~(笑)。『なんだよ』って文句しか言っていない。好き嫌いは多いし、忙しいときに限って、ご飯を食べて...
小汚いサンダルをやめた女性の成功話!メイクや髪形より「キレイな靴」
 みなさんは“人の足元”って気にして見るほうですか? 私は靴が好きなのもあって、よく見ているほうだと思います。ただし、自...
真夏を彩る花 2023.7.28(金)
 こうも暑いとゲンナリするけど、むしろ過酷な状況を楽しむかのように咲く。  逆境でがんばる花のたくましさに驚く。 ...
皆が皆、社交的ではないよね…懇親会が苦手な人が“極力疲れない”対処法
 会社員だと避けて通れないものの一つが「懇親会」。参加人数が多かったり、他部署と交流をしないといけなかったりと、「正直疲...
対応ミスると悲惨! お盆の義実家トラブル5つの地雷&回避術
 お盆も間近! 義実家への帰省が憂うつという奥様は、あなただけではありません。気を使っているつもりでも、義両親を怒らせて...
華やか! チャトラ軍団のウキウキ上機嫌“たまたま”が大集合
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
手芸初心者が挑戦!思い出の子供服をくるみボタンに 2023.7.27(木)
 子供の思い出の服を手もとに置いておきたいけど、かさばる物は増やしたくない。子育て中のママやパパには地味に悩ましい問題。...
マジで使える! 夏に強い切り花と長持ちさせる秘訣を“開運花屋”が解説
 今夏の暑さは「暑い」より「痛い」の方がしっくりくる感じがいたします。更年期ど真ん中のワタクシ、本当にシビれますわ。 ...
費用0円!「いま暇?」LINEに付き合ってくれる“神友”との暇つぶし3選
 暇で退屈な時に、暇つぶしに付き合ってくれそうな気の知れた友達に「いま暇?」とLINEを送ってしまうこと、ありますよね(...
美術館で「名画の習作」から教えられたこと 2023.7.26(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
昔は仲良かったのに…友達との溝ができる5つの理由と対処法
 学生時代から続いている友達とは気心が知れているものですが、だからといって永遠にいい関係が続くとは限りません。また、大人...
業務スーパーが有能すぎる! おすすめ食材5選&飽きないアレンジ方法
 プロ仕様の食材や調味料が大容量で買えると人気の「業務スーパー」。一度にたくさん買うのでお得だし、おいしい食材もたくさん...
4回の引越しで実感!家族で住みやすい土地にする3カ条、転勤族でも安心
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
夕暮れが忍び込む街 2023.7.24(月)
 日差しが落ち着いて、街が暖色に染まる時間。  自分が生まれた場所でもないのに、なぜだか懐かしい気持ちになる。 ...
絶景!ガラステーブルの下は“たまたま”も肉球も見放題の天国
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...