男性の育児休暇取得率は?
ところで、一番近くにいる子育てのパートナーである夫。
皆さんのパートナーは子育てに協力的ですか?
厚生労働省が従業員数1000人超えの企業を調査(※1)したところ、令和5年度は男性育児休業等取得率は46.2%でした。
想像以上に多くて驚きましたが、この調査は従業員数1000人以上の企業を対象にしていますので、従業員数が300人以下の中小企業ではまだまだ浸透していないでしょう。
しかし、厚生労働省「令和4年度雇用均等基本調査」(※2)における男性の育休取得率17.13%を踏まえると、年々育児休暇を取得する男性が増加しているのは間違いないようです。
男の育児休暇、必要ですか?
私の場合、夫に育児休暇を取得して欲しかったかというと、特に必要性を感じないのが率直な気持ちです……。
実際、「育児も家事も女性自身のペースがあるので乱されたくない!」と感じる人が多いのも事実です。
私の友人は、「子どもと共に自分も21時までに就寝したい。そのペースで生活をしているため、夫が帰ってから育児をしてもらう必要がない」と言っていました。
これについては、産後の母親の体力の回復具合やホルモンバランスの状態によって異なります。
本当に助けが必要な人にとっては、男性の育児休暇は有益な制度となるはずです。
女性の従業員のためには経験して欲しい
これまでは家庭で子育てをしている立場の話でしたが、自分が企業に勤めていると仮定した時には、男性の上司に育児の大変さを理解しておいて欲しいと感じるでしょう。
17時定時でダッシュで電車に乗り込み、保育園に子どもをお迎えに行く。兄弟がいて、小学校の学童にいる場合は再びダッシュで迎えに行く。
そこから怒涛のように、晩ごはんの準備と食事→お風呂、宿題のチェック→明日の準備を終わらせます。
いくら体力があっても、夜にはヘトヘトです。
これが週5日間、毎日です。
子育て中の女性従業員の待遇問題
子どもを出産した女性は、このような目まぐるしい生活を送っていると、上司の立場になる人には願わくば、実際に経験して欲しいのです。
「育児を手伝う」のと、主体となって「育児をする」のは全く別物です。
週末だけ子どもの相手をして育児をしている気になってはいけません。
生活は毎日川のように流れていくもので、時間は止まらないのです。
短い期間でも構わないので経験するだけで、子育て中の女性従業員に対しての待遇は向上するのではないかな? と感じています。
(※1)出典:厚労省 イクメンプロジェクト「令和5年度男性の育児休業等取得率の公表状況調査(速報値)」
(※2)出典:厚労省「令和3年度雇用均等基本調査 事業所調査」
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