NHK朝ドラ「らんまん」~第25週「ムラサキカタバミ」#125
地震からおよそ1カ月。渋谷の景色は一変。多くの人で賑わっていた。
万太郎(神木隆之介)は、ムラサキカタバミの植物画を描いていた。こんな時だからこそ、たくましく咲いている植物を見て嬉しかった。その気持ちを誰かに渡したい、と、寿恵子(浜辺美波)に話す。
寿恵子は百喜(松岡広大)と大喜(木村風太)に、広い土地を探して欲しいとお願いする。そして、相島(森岡龍)にある決意を伝える。
【本日のツボ】
「好きです、あなたが。心から。あなたは変わらない。出逢った頃から。世の中はみんな変わり続けてしまうけれど。うんと酷いことも起こるけれど。あなたの心は、ずっと明るい方を向き続けている。そんなあなたが、涙が出るほど愛おしいです」(寿恵子)
※※以下、ネタバレあります※※
渋谷の雑踏で相島(森岡龍)と遭遇した寿恵子。
「この光景、まさに思い描いていた景色ですよ。不謹慎ですが我々の“勝利”ですね」「われわれは賭けに勝ったんですよ」と勝ち組宣言する相島に、少し引きつった表情を見せた寿恵子が気になります。
家に戻れば、黙々とムラサキカタビラの植物画を描く万太郎。「原稿は大方燃えてしもうた。けど、ひとまず一から始めてみよう思て」と。
自分と約束したから無理しているのでは、と尋ねる寿恵子に、「わしは今、いまこそやる気に満ちちゅう。焼け跡で見てきたがじゃ。人の世で何があっても植物はたくましいいうて」と。
そんな万太郎の変わらなさを心から愛おしく思った寿恵子の台詞が印象に残りました。
そして、“みんな変わり続けてしまう”というのは、先ほどの勝ち組宣言の相島のことではないか、と。
社会的には相島はたしかに成功者だけれども、寿恵子にはそんな相島が俗物に見えてしまって、万ちゃんをより愛おしく思えるのではないでしょうか。
特筆すべき寿恵子の商才
それにしても、寿恵子の商才には驚きです。120円で買った渋谷の店を、勝ち組の相島に、値をつけさせ、5万円で売却し、練馬に広大な土地を手に入れたのですから。万太郎は本当に幸せ者です。
泣いても笑っても「らんまん」の世界に浸れるのも、あと1週間。心して楽しませていただきましょう。
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