NHK朝ドラ「らんまん」~最終週「スエコザサ」#126
寿恵子(浜辺美波)は渋谷の店を売ったお金で、東京郊外の大泉村に土地を購入。
万太郎(神木隆之介)の夢と、万太郎の標本を守るために……。
【本日のツボ】
松坂慶子、転生&宮崎あおい、降臨
※※以下、ネタバレあります※※
先週金曜放送の「あさイチ」に神木隆之介が出演した際、「最終週になりますけど落ち着くのではなく、どういうふうに人生を歩んでいくかというのが、ここからまた新たな始まりとしてスタートするので」と意味深なことを言っていたのはこれだったのか、と。
物語は一気に昭和33年へ。ナレーションを務めてきた宮﨑あおいが、練馬の槙野邸を訪れます。そこには、千鶴(松坂慶子)がいました。
宮﨑演じる藤平紀子は、役場で紹介され、片付けのアルバイトとして槙野邸にやってきました。ただの片付けかと思いきや、万太郎が収集した40万点にも及ぶ植物標本の整理と聞き、自分には無理、といったんは標本室を後にします。
帰りがけ、庭の草花、風に揺れる笹の葉に引き留められるかのように思いとどまり、千鶴の元へ。
「この標本、守ってきたってことですよね。関東大震災、それから空襲も……」
「あの地獄の中、炎の中をご家族の皆さんがこれだけの量を守り抜いてきたってことですよね」と。
そこに、関東大震災の時、燃え盛(さか)る炎のなかで、「残すもんじゃ、この先の世に残すもんじゃ」と標本を守る万太郎の姿が重なります。
「それを考えたら、私、帰れません。私も戦争を生き抜きました。次の方に渡すお手伝い、私もしなくちゃ」と話す藤平の手を取り、「ありがとう、ありがとう紀子さん」と喜ぶ千鶴。
「らんまん」恐るべし!
ナレーションの宮﨑あおい、いつか登場するかなとは思っていましたが、こんなかたちで出てくるとは。おまけに、松坂慶子の嬉しい再登場。「らんまん」恐るべしです。
ちょっぴり残念なのは、オープニングで<語り・藤平紀子 宮崎あおい><槙野千鶴 松坂慶子>と名前が出てしまっていること。あっ出てくるんだ、と気づいてしまい、驚きも8割に……。
もうひとつ。40万点もの標本をたった2人で整理するとなると、どのくらいかかるのでしょうか。寄贈してもらうのだから都立大学の学生もお手伝いに来ればいいのに、と思いました。
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