更新日:2023-10-20 16:17
投稿日:2023-10-13 06:00
今だけ恋人でいて
不謹慎このうえないのに、パンティに熱い愛蜜が滲むのがわかったんです。ここまで来たら、もう止められません。
――敬一、今だけ恋人でいて……。
キスを解くと、私は敬一に告げました。彼に抱かれたかった。そのひと言に尽きました。
――後悔しない?
――ええ……。
私たちは順番にシャワーを浴びて歯を磨きました。敬一は医師という仕事柄、衛生面をとても気にする男性です。
体の隅々まで丹念にボディソープで洗い、ふかふかのタオルで拭い、バスローブを羽織りました。
鏡に映る自分を眺めていると、耳もとで揺れる真珠のピアスに気づいたんです。
(英明さんから贈られたもの……外したほうがいいわよね)
外そうと鏡に顔を近づけた時、ベッドルームから敬一の呼ぶ声が聞こえました。
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