出産を機に中途半端なキャリアに…今にマッチした働き方は?

豆木メイ フリーライター
更新日:2023-10-17 06:00
投稿日:2023-10-17 06:00

正社員を選びたくても選べない事情

 私の個人的な話をしますと、出産後に正社員として働き続けたい希望はあったものの、様々な面で継続が難しく妊娠をきっかけに退職しています。

 何が問題だったのかといいますと、まず就業時間が8時30分からだった点。

 通勤には1時間30分かかっていたので、朝の6時半頃から預かってくれる保育園を探さなければならなかったのですが、家の近所にはありませんでした。

 他には営業職として仕事をしていたので、得意先からの連絡が17時以降に集中している業種でした。

 そこで会社から「事務職へ転向しては?」 との打診を受けたのですが、どうしてもその会社で事務職として仕事をする気になれなかったのも退職した要因の一つです。

「会社の近くにある保育園を探して、一緒に途中まで通勤する」「職種を事務職に変える」なら正社員を継続できたかもしれませんが、それらの障害を超えるのは、私にはとてもハードルが高かったのです。

義母と二世帯同居だった

 そして一番大きな問題は、当時夫の母親と二世帯で同居していたんです。

 高齢で超保守的な母親は、私が結婚してから仕事を継続しているのすら良く思っていなかったので、「子どもができてから仕事を続けるなんてもってのほか!」といった感じでした。

無意識でキャリアを諦める

 20代で転職を経験しているので、出産を機に辞めた会社には2年半しか在籍していません。

 営業職ではあったものの大したキャリアを築かずに退職しています。

 その後、専業主婦を経て仕事を探す際には、偶然子どもが幼稚園の二号認定で入園できたのでスムーズにフルタイムのパートを見つけられました。

 本当はもう一度正社員でチャレンジしてみたい気持ちがあったものの、子育てをしながらそれを叶えるのは難しく、無意識に諦めていたように思います。

 正社員としてのキャリアを諦めずに産休と育休を取得し、なんとか乗り越えていたらなぁ……と後悔する瞬間もあります。

場所を選ばない働き方が最強

 出産しても、女性が望めば自分のキャリアを諦めないで良い世の中になればいいのに……と感じます。

 しかし、その未来は近い将来実現するようにも思えず、待っているだけでは年を取るだけです。

 そして、在宅フリーランスという今の働き方が一番、現代社会にマッチしているのでは? と思うのです。

 夫の転勤や子育てに振り回さずに働き続けられますし、仕事量も自分で調整できます。

インターネットがあれば仕事ができる時代

 ネット上で仕事を受発注できるクラウドソーシングのサイトが多くあるのをご存知でしょうか。

 私も実際にそれらのサイトで仕事を受注した時もありますし、逆に依頼した経験もあります。

 体感的には、パソコンを持っていなくてもスマホだけで月5万円ぐらいなら稼げます。
 
 私のように中途半端なキャリアの経歴の女性ってたくさんいると思います。

 40代でも50代でも自分の力で働いて、お金を稼げる時代ですので、諦めずに一緒にがんばりましょう。

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


青空にオレンジボディが映え“たまたま”の見返りメンチにキュン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「レンジでゆたぽん」人気じわり..足を温めると眠りやすい!
「レンジでゆたぽん」を知ったのは、年末年始に長野県の義実家に行った時。寒がりな私を気遣って、義母が用意してくれたのです。...
真似から始まったファッションも、いつか体に馴染むもの
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
仕事のサボりがバレた瞬間4選 リモートワークは意外と見られている!
 近年では、リモートワークやフレックスタイムなどの制度が導入されて、数年前よりも働きやすくなりました。  一方で、自由...
「とにかく盛り上がるやつ頼むよ」ってさぁ 先輩の無茶ぶりLINEがすぎる
 お笑い芸人の松本人志とその後輩芸人たちによるアテンド飲み会が話題になっていますね。  ニュースの真偽はともかく、...
2024-02-21 06:00 ライフスタイル
卒入学、彼岸、送別会【花屋が教える】予算内で理想の花束を贈る7カ条
「斑目さん、今年こそは頑張って期限内にお願いしますよ!」  お正月がなんとなく終わったばかり、なんて思っていたら、我が...
仕事のモチベが上がらない!30女40女のやる気スイッチをONにするテク
 どんなに好きな仕事でもモチベーションが上がらない時だってありますよね。気持ちが乗っていない時は、ミスしたり、時間が永遠...
年の差婚の弊害?夫の“昭和の価値観”を持つ息子の将来が不安すぎる件
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  私の夫は10...
今夜は誰と出合おうか…人で溢れる街の隅っこに転がる心
 先に仮想世界(?)でお互いを見つけて、そこから顔を合わせるって最初は気まずくないのかな? と昭和の世代は思っちゃうけど...
菜の花の小道で一触即発! 道を譲るのはどっちの“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
この子を育てるのは無理かも…発達障害児がストレスで鏡に刻みかけた言葉
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
水商売の水は流水説 夜の街で働くホステスやホストだけが当てはまるの?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
朝日に向かって飛び立つハクチョウにも悩みがあるとしたら…
 朝日を浴びて飛び立つハクチョウたち。並んで飛んでいるけど、それぞれどんな立場で、どんな関係なんだろう。  きっと...
イラッ!遅刻を許せない私は心が狭い? 穏やかな心を保つ3つの考え方
 会社や約束の時間に、平気で遅刻を繰り返す人を見ると「許せない!」と感じる人は多いはず。とはいえ、自分がイライラすれば周...
シャトレーゼ専用のポイ活は知らなきゃ損! 激アツ宿泊特典&賢い裏ワザ
 シャトレーゼのお菓子はよく食べているのに、シャトレーゼのポイント「カシポ」を知らないなんてもったいない! 「カシ...
贈り物に「無理して喜ぶ」はNG行動 本当にイイ女は“感動コスパ”の猛者
 誰かに喜んでもらえるのって嬉しいですよね。そして小さな労力でたくさん喜んでもらえたら、もっと嬉しいですよね。それが“感...