奢り奢られ問題…リュウジ氏にもう港区くるなよ?の反論、私達が学ぶこと

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2023-10-19 06:00
投稿日:2023-10-19 06:00

奢り奢られ問題の一般化は不可能

 リュウジ氏はこの話題に関して「もう発言しません」と投稿し、普段通り料理の発信を続けていますが、周囲の熱はしばらく止まず。未だに奢り奢られ問題に対して言及するアカウントは多くいます。

 身近な話題ではあるので、自身の意見を持つこと自体は仕方がないのですが、どちらかの肩を持てば、どちらかを傷つけざるを得ない主張となってしまい、当人たちから離れた場所で、このトピックに関する炎上は続く状況に……。

 今回の件が落ち着いても、また別の著名人が奢り奢られ問題に関して発信をすれば、同じように炎上するでしょう。

 今回、リュウジ氏は冒頭のツイートで枕詞として「今からめちゃめちゃ好感度の下がる話をするけど」と綴っていました。そして結果的に、リュウジ氏に共感するユーザーも、また批判をするユーザーも多く現れました。

 リュウジ氏に限らず、個人の意見を発信したアカウントにも、同じく賛否がありました。そう、この話題は必ず、誰かからの好感度を下げるトピックなのです。

「言論の自由」が叫ばれる世の中。誰にどう思われるかを気にしすぎず、自分の意見を言うのは悪いことではありません。しかし、職場や友人、飲み会でこの話題を出せば、必ず誰かの好感度を下げることになってしまいます。

 奢りが発生するのは極めてパーソナルな場面であり、お互いの立場や関係によってシチュエーションが大きく変わるため、決して一般化して語れる問題ではないのです。

 どんな関係の相手とどのような名目で集まっているのか、どんな誘い方をされているのか。

 環境次第で「奢るべきか」の決め手は変わります。

安易な相談は新たな炎上を生む可能性も

 炎上から学べるのは「奢るべきか、奢られるべきか」どうかは、主語を大きく一般化せず、相手との関係性を鑑みて臨機応変に考えるべきだということではないでしょうか。

 あくまでお酒が入っている場だと理解した上で、個人のやり取りの中で金額の傾斜度合を判断するのが得策なのではないでしょうか。

 安易に周囲の人間関係に相談したり、インターネットで発言してしまうと、自身が炎上の火種となる場合も十分あり得ます。その際、自分自身も対立する意見を持つ人たちから、冷めた目線で見られてしまう可能性もあります。

 お金を出してしまった側から考えれば、相談したくなる気持ちも分かりますが……逆上せず、現金を出す前に当事者と冷静に相談できるよう心がけましょう。

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


おひとり様全盛時代でも? 老後こそ“コミュ力”がものを言う
 ぶっちゃけ、私はあまり人づきあいが得意なほうではありません。一人のほうが気を遣わなくていいし、楽だから。  これから...
ムーミン好き必見!ESSEの時短レシピ&開運グッズ付録など使いこなす術
 今回ご紹介する雑誌付録は、「ムーミントラベルポーチ3点セット」と「別冊付録:保存版!ESSEのBest時短ベストおかず...
同僚のボールペン“カチカチ”に敏感反応!繊細すぎる人へのLINEどう返す
 世の中には、人一倍豊かな観察力や感受性を持つ人も存在します。そうした人は「優しい」「気遣いができる」などの長所をたくさ...
黄金色の葉と朱赤の柿の景色 心まで秋色に染まるような日
 秋は色鮮やかな季節。まるで黄金色のイチョウの葉、鮮やかな朱赤の柿。  心まで秋色に染まるような日だった。 ...
「何で後ろから撮るにゃ?」“たまたま”の質問攻めにきゅん♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
年末大掃除、夫が戦力にならない…今年こそやる気を出してもらう方法4つ
 年末の大仕事といえば、家の大掃除ですよね。やはり、一年の汚れを綺麗にしてから、新しい一年を迎えたいものです。でも、何か...
コスパ最強!シクラメン超長生き育成術、この冬は美しい姿をキープさせる
 暖冬にも程がある2023年師走ですね。  カントリー風情たっぷりの立地にある猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花...
日用品は見た目も大事よね♡ 好みの香りで良質な睡眠時間を
 コクハクリーダーズ1期生の「あんず」と申します。今回、ワクワクしながら新商品を使う機会に恵まれました。  日常生活で...
2023-12-16 17:32 ライフスタイル
「見慣れる」ってこわい 散らかった部屋を眺めて考えたこと
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
温泉旅行を計画中! でも浴衣の下は何が正解? オトナ女性の3つの選択肢
 彼氏や女友達と楽しむ温泉旅行。最近では旅館に添えつけの浴衣が用意されているところも多いですよね。  でも浴衣姿で...
悪臭漂う子どもの地獄汚部屋にもう限界!私がブチ切れた“ゴミ袋事件”の夜
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
尾道の町並みより絶景也! 恥ずかしがり屋のクロ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ふわっと何かが降り立った? 神々の宿る土地の光は優しい
 夜道を歩いていたら、ふわっと何かが降り立った気がした。  振り返ると黄色い稲穂が揺れていた。でも全然怖くはなかっ...
『姑息(こそく)』本来の意味は“ずるい”ではなく、一時しのぎ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ぼっちの年越し最高!大人の女性だからこそ許される“心の洗濯”プラン5選
 お正月といえば、恋人と過ごしたり、実家に帰省したり、賑やかに過ごす人が多いですよね。でも実は今、ぼっちでも一人のお正月...
【45歳からの歯科矯正】まじか。矯正8カ月で主治医から衝撃の提案が…
【これまでのお話し】 45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#...