リバティアイランド強すぎ! でも職場で女傑と噂されたら…

コクハク編集部
更新日:2024-01-20 19:17
投稿日:2023-10-29 06:00
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地名などをピックアップ。毎日頑張るあなたがちょっぴり得した気分になれますように……。

【今回の女ことば】女傑

 10月15日(日)に京都で行われたGI秋華賞はリバティアイランド1強の競馬でした。断然の1番人気で、史上7頭目の牝馬3冠を達成!

 牝馬3冠は3歳のメスの馬だけが出走できる、4月の桜花賞、5月の優駿牝馬(オークス)、10月の秋華賞の3つのGIレースをすべて制すること。GIは年末まで続きますから、リバティアイランドの次走も気になります。

 日刊ゲンダイの競馬記者いわく、リバティアイランドが次に目指すのは同じ3冠馬で、芝GⅠ最多記録の9勝&歴代NO.1獲得賞金馬である女傑・アーモンドアイの記録更新とか。

 アーモンドアイはJRA年度代表馬(※)を2018年度、2020年度と2度受賞していることから「女傑」や「絶対女王」などといわれています。


(※)JRA年度代表馬…報道関係者が中央競馬を代表する“年間NO.1”の競走馬に送られる称号

「男勝りの女」

 この「女傑」の意味は、『女子で傑出した者。男勝りの女。女丈夫』(広辞苑 第7版)とあります。『傑出=他からとびぬけてすぐれていること』(広辞苑)ともあるように、まさに「女傑」の名にふさわしい活躍だったといえるでしょう。

 しかし、です!

 記者ハンドブック(共同通信社 第14版)によると、「女傑」や「男勝り」は、『女性や男性を殊更に強調、特別扱いする不適切表現』と記されています。

 広辞苑では優秀な女性のような意味ですが、たとえば「タダ美さんは、校閲部の『女傑』だよね」なんて言われていたら……。

 悪口とは言わないまでも、部署内で傍若無人に振る舞っている女性や、揶揄しているようなイメージでしょうか。

 ちょっとモヤモヤして、ワタシは校閲部でそんな印象を持たれているのかと、自分の立ち居振る舞いについて一度考えてしまいますね。

 ただ、牡馬にも負けない活躍をした牝馬たちには、称賛をもって「女傑」と呼んでいるのかもしれません。

(日刊現代校閲/タダ美)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


妙齢って何歳? 三省堂 現代新国語辞典のいまっぽい凡例に注目
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
#3 結婚で“輪”から去る友人への寂しさ。心地よい独身生活で失ったもの
【#2のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、毎晩芸人の卵や音楽仲間と飲み歩いている。高円寺はうんざ...
#2 友達の結婚、喜べないのはなぜ? 勝ち組を裏切りだと感じてしまう記憶
【#1のあらすじ】  ミュージシャンの沙恵は高円寺に暮らし、芸人の卵や音楽仲間と毎日飲み歩いている。高円寺はうんざ...
「最終的には学歴!」すごいですねー(棒)高学歴義母のマウントLINE3選
 義母が高学歴だとなんとなく上品でスマートな人柄が連想されますが、現実では学歴の高さと人格は比例しないようです。実際には...
2023-12-16 06:00 ライフスタイル
#1 夢を諦めきれない32歳の女。高円寺で燻る芸人らと酒に溺れる日々
 この街は、まるでネバーランドだ。  いつもの店に行くと、いつもの仲間がいて、相変わらずのバカな話で盛り上がれる。...
母親が施設から帰ってくる夢…認知症の予兆を「ボケたな」で済ませない
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
おひとり様全盛時代でも? 老後こそ“コミュ力”がものを言う
 ぶっちゃけ、私はあまり人づきあいが得意なほうではありません。一人のほうが気を遣わなくていいし、楽だから。  これから...
ムーミン好き必見!ESSEの時短レシピ&開運グッズ付録など使いこなす術
 今回ご紹介する雑誌付録は、「ムーミントラベルポーチ3点セット」と「別冊付録:保存版!ESSEのBest時短ベストおかず...
同僚のボールペン“カチカチ”に敏感反応!繊細すぎる人へのLINEどう返す
 世の中には、人一倍豊かな観察力や感受性を持つ人も存在します。そうした人は「優しい」「気遣いができる」などの長所をたくさ...
黄金色の葉と朱赤の柿の景色 心まで秋色に染まるような日
 秋は色鮮やかな季節。まるで黄金色のイチョウの葉、鮮やかな朱赤の柿。  心まで秋色に染まるような日だった。 ...
「何で後ろから撮るにゃ?」“たまたま”の質問攻めにきゅん♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
年末大掃除、夫が戦力にならない…今年こそやる気を出してもらう方法4つ
 年末の大仕事といえば、家の大掃除ですよね。やはり、一年の汚れを綺麗にしてから、新しい一年を迎えたいものです。でも、何か...
コスパ最強!シクラメン超長生き育成術、この冬は美しい姿をキープさせる
 暖冬にも程がある2023年師走ですね。  カントリー風情たっぷりの立地にある猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花...
日用品は見た目も大事よね♡ 好みの香りで良質な睡眠時間を
 コクハクリーダーズ1期生の「あんず」と申します。今回、ワクワクしながら新商品を使う機会に恵まれました。  日常生活で...
2023-12-16 17:32 ライフスタイル
「見慣れる」ってこわい 散らかった部屋を眺めて考えたこと
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
温泉旅行を計画中! でも浴衣の下は何が正解? オトナ女性の3つの選択肢
 彼氏や女友達と楽しむ温泉旅行。最近では旅館に添えつけの浴衣が用意されているところも多いですよね。  でも浴衣姿で...