男装レンタル(イケメン専門)初体験!女同士で最も心地よかったのは…

内藤みか 作家
更新日:2023-11-09 06:00
投稿日:2023-11-09 06:00

男装さんをなんて呼べばいい?

 まず困ったのは呼びかたです。

「なんとお呼びしましょう」と、ご本人に聞いてみると、「シンヤさん」か「シンヤくん」と言われるのが多いそうです(名前呼びが恥ずかしすぎて筆者は終始「速水さん」としか呼べませんでしたが)。

 さらに「お姉さん」と「お兄さん」なら断然「お兄さん」と言われたいそうです。

 シンヤさんは普段から男装姿で生活をしているのだとか。だからなのでしょう、その立ち居振る舞いはナチュラルで、違和感は全くありません。

 声は低めですが男性のように太いわけでもなく、どこまでも華奢な美男子といった感じ。

会話の気遣いが心地よい

 この速水さん、レンタルした3時間では足りないと感じるくらい、とにかく会話が心地よいのです。

 こちらの言葉を心から理解してくれるし「今の表現いいね」などとすぐに褒めてもくれます。さらにあまり自己主張せず、主にこちらの話を聞いて受け止めてくれる懐の深さもありました。

 こうした通じ合える会話のやり取りは女性同士ならではです。男装さんは男と女のいいとこ取りをしているありがたい存在なのかもしれません。

 一緒に入ったVRカフェで、窓ガラスに映し出される車窓や宇宙などのダイナミックな映像をあまり気を使わずに楽しめたのも、男性相手だと知らず知らずに入ってしまう肩の力が抜けていたからだと思うのです。

ありのままを受け入れて生きる

 実際にデートをしてみて、男装さんはわかってくれる、というのがいちばんの感想でした。

 カフェでパンケーキを食べる時にも、サッとフォークとナイフをセットしてくれたり、筆者が床に物を落とした時には素早く拾ってくれたり。

 そうした気づかいもまめまめしく、大事にしてもらっていると実感できて癒されました。

 シンヤさんは「ありのままを受け入れて生きている」と言っていました。

 体にメスを入れることもなく、自然体で生きているそうで、だからなのかこちらもいつのまにか素のままで接することができていました。

 普段接する機会がほとんどない男装さんですが、とても親しみやすかったのに驚きました。

 どこかに行きたい、でも男性だとちょっと、なんて時に、男装さんをレンタルしてみるのは、アリだと思います!

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


実りの秋! 澄みわたる青空の下“たまたま”狩りに出かけませんか?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
女と水がいっぱいだ…『娑婆』は何て読む? ヒント:「娑婆はいいな」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第83回「迷いインコ歌をうたう 前編」
【連載第83回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
中目黒「ダコー」はまだ大混雑? 代官山「無印良品」新店はオサレな店員さんだらけだった!【秋の東京散歩】
 8月のオープン時には話題を呼び、大行列をなしていた中目黒のパン屋「ダコー(dacō)」。あれから2カ月が経ち、やっぱり...
下世話な仕事がバレた? 夫や息子の「意外な反応」で主婦が気づいたこと
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
地味な女に負けた? 夢を諦めた“こたつライター”の「プライド」が砕かれるまで
 大崎の高層マンションに暮らす華は、テレビ局に勤める夫・大輔と二人の子供に囲まれ悠々自適な専業主婦生活を送っている。毎日...
私の「仕事」は夫に内緒。専業主婦が下世話なゴシップにのめり込むワケ
 夫を仕事に、ふたりの息子を小学校に送り出してからが、自分の時間だ。  長時間かけて丁寧に淹れたブルーマウンテンを...
プロ作家・村上龍先生をリスペクト。64歳のプロ童貞が語る「自己啓発本を好きなこれだけの理由」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
「#男児ママ」トレンド入り 小学校低学年の息子が大浴場で誰かに触れて問題になったら?【弁護士解説】
 9月末、X(旧ツイッター)で「男児ママ」がトレンド入り。これは男児を銭湯や温泉、または女子トイレに連れてくる男児の母親...
え、これだけで? 爆速で人と仲良くなれる「超簡単」なテクニック
 みなさんは距離を縮めたい人にはどんな風に接していますか? 私はミリ単位でジリジリ近づくことが多いのですが、スナックでの...
ボサ髪にギョッ! 100均ヘアグッズで「ちゃんとした女」に変身できる?
 写真や動画を見返した時、自分の髪がボサボサすぎてギョッとしました。「いい加減ヘアセットくらいしようよ」と出かける前の自...
最近の小学校で教わる「ふわふわ言葉」って何? 大人こそ大切にしたい心地よい言葉6選
 皆さんは「ふわふわ言葉」を知っていますか? 最近の小学校の教育現場で教材になっている、子供だけでなく大人こそ改めて大切...
プー太郎君の「ほよよ顔」に癒される~♡ 猫カフェで至福のひと時
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「リンドウ(竜胆)は仏花」と決めつけるのはもったいない! “花が咲くリンドウ”を楽しんで
 日中は冷房、夜は毛布をかけて寝る不思議な時期です。これを秋と呼んでいいのかは迷いますが、季節の移ろいを感じる今日この頃...
「あー家が狭い!」4つのイライラ解消法。プチ優雅な暮らしを諦めない
 家が狭いとイライラしてストレスが溜まりますよね。物にあふれた部屋を見るだけで、どっと疲れが押し寄せてきます…。でも、ち...
癒されないわけがない!40女が選ぶ秋の夜長に読みたい珠玉の猫漫画3選
 10月に入り一気に過ごしやすくなりました。読書の秋! と言いたいところですが、毎日の仕事や家事で心身ともにお疲れ気味…...