人気じわり「令和版レンタル彼氏」知られざる実態を“覗き見”

内藤みか 作家
更新日:2022-04-14 06:00
投稿日:2022-04-14 06:00
 彼氏をレンタルすることが、コロナ禍にじわじわ広がっています。マンツーマンでの対応なので、ホストクラブよりも密にならないため、気軽に利用できるというのも理由のようです。彼氏をレンタルするメリットとデメリットについて考えてみました。

レンタル彼女のリアルを描いた「明日カノ」はドラマ化

 4月より人気コミック『明日、私は誰かのカノジョ』がテレビで実写ドラマ化されています。これはレンタル彼女のアルバイトをする女の子がヒロインで、そのリアルさが話題の物語です。

 物語では利用する男性たちの寂しさもひしひしと伝わってきます。社会で孤独を抱き、なんとかそれを解消したくて呼ぶ人も多いのでしょう。

 同様に、彼氏をレンタルする女性たちも、心に孤独を抱えているのかもしれません。男性経験がない女性や、セックスレスの女性、それから仕事が多忙でストレスが溜まっている女性がよく利用していると「つかのまの彼氏」としてレンタル彼氏業をしている男性から聞いたことがあります。

彼氏を借りる理由

 彼女たちがなぜ彼氏をレンタルするかというと、寂しいというのが一番の理由でしょう。彼氏がいなくて寂しいという人もいれば、セックスレスになって寂しいという人もいます。そして離婚したばかりの女性も、パートナーを失った寂しさから、彼氏をレンタルするようになる人がいるとのこと。

 男性がいない寂しさは、女友達としゃべったり、スポーツや趣味に打ち込んだりしても、根っこのところではなかなか消えるものではありません。迷った末に、彼氏をレンタルすることを決意するのだと思います。彼氏をレンタルした初回はすごく緊張したという女性が多く、相当な勇気を出したがゆえ、と推察できます。

彼氏を借りるメリット

 では、彼氏をレンタルするメリットにはどんなものがあるでしょうか。それはなんといっても「自分の都合のいい時間に呼び出すことができる」ということです(人気の男性だと予約が立て込んでいて希望が通らないこともありますが)。

 仕事が忙しい女性の場合、ぽっかり時間が空いたらすぐさまデートを入れることができて重宝するのです。

 また「自分が行きたいところに行ける」というのもうれしい話です。超ロマンティックな恋愛映画や、とても可愛いカフェなど、男性が一歩引いてしまうかもしれない場所であっても、向こうはそれが仕事だから喜んでついてきてくれるのです。

 あれこれ洋服を選んで迷う時も「まだ?」などと文句を言わず、ずっと付き合ってくれて意見も言ってくれるのです。

 向こうは仕事なので、こちらが嫌がることは決してしないし言いません。それどころか、うれしくなるような褒め言葉を言ってくれたり、食事をする時には皿から料理を取り分けてくれたりと、尽くしてくれるので、とても楽しいデートができるーー。また会いたくなってしまう人が出るのも当然かと思います。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


彼女が推しに大金、許せる? 恋人の“理解できない”お金の使い方を調査!「男が奢って当たり前」にイラッ
 恋人がなににお金を使おうと自由。ですが、結婚を考えたとき、金銭感覚の不一致は大きな問題になるでしょう。
恋バナ調査隊 2025-09-16 08:00 ラブ
妻の「専業主夫になれ」にウンザリ。罵倒にメンタル崩壊寸前の47歳夫、家事は手抜きのくせに…とため息
「冷酷と激情のあいだvol.263〜女性編〜」では、15年ほど前に子育てのためにキャリアを捨てた紀江さん(仮名)の憤りを...
並木まき 2025-09-13 11:45 ラブ
「節約なんて楽しくない!」専業主婦になった元バリキャリ妻の大きな後悔。23年の結婚生活で失ったもの
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-09-13 11:45 ラブ
どうせ疑われるなら――友人3人の絆が崩壊。束縛女、浮気男、略奪女…本当に悪いのは誰?
本当に悪いのは誰? 同期の絆を壊した“束縛妻”の暴言…くたびれ果てた男は「不倫」に逃げた
蒼井凜花 2025-09-12 11:45 ラブ
「裏アカに盗撮写真が…」彼氏がストーカー化。重すぎる愛がこじれた恐怖体験談
 彼女のことが大好きな一途な彼氏って最高ですよね。ところが、ある日を境にストーカー化したという怖い体験談が寄せられました...
恋バナ調査隊 2025-09-12 08:00 ラブ
ブームの“学び直し”は「恋のリスキリング」の絶好チャンス? 講座での出会いで陥りがちな落とし穴
「学び直し」をする人が増えています。これまでならカルチャースクールに通う程度だった熟年層の学びは、大学院に入り直したり、...
内藤みか 2025-09-11 11:45 ラブ
「私はペット代わりじゃない!」“犬ファースト”男が求める伴侶の条件。28歳女性が別れを決意した瞬間
 ペットは家族同然、大切にする気持ちは素晴らしい。けれど、その愛情が恋人関係をも上回るとすれば…? 
おがわん 2025-09-10 11:45 ラブ
許せない! 既婚男性が狙う女性の特徴「自信がない子は落としやすい」要注意の危険サイン6つ
 既婚男性が不倫相手に選ぶ女性には、いくつか特徴があるようです。「なぜか既婚者にばかり好かれる」「今まさにアプローチされ...
恋バナ調査隊 2025-09-10 08:00 ラブ
恋愛対象外です! 男が避ける“NG女”6つの特徴「あの人、キモくない?」は即アウト
 一般的に、男性は女性よりストライクゾーンが広いといわれています。ですが、そんな男性にも“許せない言動”があるようです。...
恋バナ調査隊 2025-09-09 08:00 ラブ
再婚希望の51歳男「アプリの女はレベルが低い」美女と会えない理由を“離婚成立前だから”と考える能天気さ
「冷酷と激情のあいだvol.262〜女性編〜」では、結婚22年目にして夫婦ともに離婚を決断したものの、手続きの面倒さ故、...
並木まき 2025-09-06 11:45 ラブ
48歳妻が1年以上“仮面夫婦”でいるワケ。結婚22年目「もっと若い頃に離婚していれば」と後悔する夏
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-09-06 11:45 ラブ
「小遣い月5万じゃ足りません」玉の輿婚を遂げた32歳妻、“メルカリ”バイトで見つけた嬉しい誤算
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-09-05 11:45 ラブ
40代、50代の「プチ同窓会」に潜む危険。昔の恋人に遭遇したらどうする?
 暑さが落ち着き、行動しやすい秋口になってくると、お誘いも増えてくるものです。  そんな中、プチ同窓会的な飲み会の...
内藤みか 2025-09-04 11:45 ラブ
行かなきゃよかった! 花火と一緒に浮気バレ…カップルたちの悲惨な夏の思い出4選
 カップルの大きなイベントの1つとして花火大会がありますが、必ずしも素敵な思い出になるとは限りませんよね。中にはこうして...
恋バナ調査隊 2025-09-04 08:00 ラブ
スキンシップも会話もない…「結婚しているのに寂しい」と感じる5つの事情
 結婚して夫がいるのに「寂しい」と感じることがよくあるなら、あなたには“解消したい問題”があるのかもしれません。原因とな...
恋バナ調査隊 2025-09-04 08:00 ラブ
坂口健太郎似の男「一緒に住もう」の言葉に隠れた甘いワナ。欲しいのは家政婦だよね?
「出会いは、街コンでした」そう話してくれたのは、ユカリさん(仮名・31歳)。大学時代の友人に誘われて、気乗りしないまま参...
おがわん 2025-09-03 11:45 ラブ