義母がタイマンで「あなたが息子を養って」40代バリキャリ女のもやもや

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-11-11 06:00
投稿日:2023-11-11 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

ダブルインカム夫婦に訪れた変化

 恵さん(仮名)は、43歳で5歳年上の夫・ケンジさん(仮名)と結婚6年目。ふたりのあいだに子どもはおらず、ダブルインカム夫婦として自立した夫婦関係を築いてきたそうです。

 しかし最近になって夫婦関係に変化が訪れ、恵さんはこのままケンジさんと夫婦で居続けることに大きな疑問を抱き始めたそう……。

別人になってしまった夫

「ケンジが勤務している会社の都合で勤務形態が変わり、収入が大幅に減ったのと、福利厚生の部分がすごく薄くなったんですね。

 それで自分が事実上のリストラみたいな感じになったことを重く受け止めたケンジは、“うつ”っぽくなっていて……。

 以前のケンジとはまったくの別人のようになってしまい、家にいても無気力だし笑顔も一切見せなくなりました」

義母の干渉で事態が悪化

 夫のことを心配しつつも「一時的なものだろう」と当初は楽観視していたという恵さん。しかし1年近くも今の状況が続き、どうしようかと悩み始めたところで、義母がこの問題に口出しをしてきたと言います。

「息子の様子を心配した義母から私に直接連絡があり、少し話をしたのですが……。

 私は義母の主張をどうしても受け入れることができず、こちらも強い口調で言い返してしまい、義母との仲も険悪になりました。

 だって義母は『息子がああなってしまった以上は、あなたが息子を支えなさい』と頭ごなしに言ってきて『あなたのほうが収入は多いんだから、息子を養ってあげればいいじゃない』と他人事のように言ってきたのです」

「常に対等な夫婦でいよう」の約束はどこへ

 子どもを作らない選択をした恵さんは、結婚した当初からケンジさんと話し合いを重ね「私たちは常に対等な夫婦でいよう」と約束をしたとのこと。

 そのためケンジさんより恵さんのほうが高収入であっても「生活にかかるお金は、常に折半。収入が低いほうの水準に合わせる」というルールで家庭運営をしてきたそうです。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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