発達障害疑惑の長男が知能テストで高得点…医師の診断に母の心は晴れない

tumugi・ひでまる ツレ婚夫婦ライター
更新日:2023-11-13 09:36
投稿日:2023-11-13 06:00

結果は想像以上の高得点!?

 1カ月後、テストの結果を聞きに夫のひでまると私と長男の3人で向かいます。

 実は知能テストを待つ間、長男の反抗期が大爆発! 毎日一触即発の日々を過ごすうちに、私はストレスからか不正出血に加え、発熱&声が出なくなってしまったのです。

 心身ともに疲弊していた私は子どものことはひでまるに任せ、少しでもストレス源から離れるために寝室に隔離といった形で療養することに。

 ひたすら寝てもなかなか回復せず、声枯れのまま過ごす日々はかなりの苦痛でした。

 病院へ向かう道すがら、なかなか3人で出かけることがないためか、長男は少し緊張気味。受付を済ますと、5分もしないうちに名前が呼ばれました。

 まずは臨床心理士による知能テスト結果の説明です。端的に言うと、長男はどの項目も平均より大幅に点数が高く、知能が高いことが分かりました。

 ただ、いくら知能が高いと言えど、興味関心のある分野しか才能を発揮しないタイプだそう。

 そこをうまく伸ばしてあげる必要があります。

 臨床心理士も驚きの結果だったようで、過去多くの子どもたちのテストを受けてきたなかでも、非常に印象に残る内容だったそうです。

「約2時間もテストを受けたのに『楽しかった!』とたった一言だけの感想を話してくれたお子さんは、初めてでしたね」と笑っていました。

 事前テストの結果も、私自身は長男への接し方が厳し過ぎると思っていましたが、本人は私の態度をあまり厳しいと感じていないようです。

 また、夫自身も長男に対して厳し過ぎると思っていたそう。そこは長男も同様に夫の態度は厳しいと感じているようでした。

 この結果から3人とも共通していたのは「接し方が厳し過ぎる」こと。そのため、もう少しおおらかに接するようアドバイスをいただきました。

 すべての項目が数値で測れているため、私も夫も素直に納得できた気がします。

しっかりと診断名がつかないことにモヤモヤ

 続いて医師の診察です。知能テストの結果を受け、長男は「長期的な我慢ができず、目の前のことを優先してしまう衝動性のあるタイプ」と判断されました。

 たしかに当たっています。この部分をいかに成功体験を積ませるかが鍵だそうです。

 そのためには、周囲の協力が必須。ダメなことはダメと根気よく伝えていかねばなりません。

 また、知能が高いということで中学受験を勧められました。理由として、ある程度同じレベルの子どもたちが集まった学校のほうが、長男のようなタイプは馴染みやすいそうです。

「なるほど」と感心はしましたが、今私が困っているのは長男の数々の問題行動。そちらを解決するためにも、私としては発達障害の診断をはっきりさせて欲しいのです。

 財布から未だにお金を盗むことを伝えても「それでは一度気分を落ち着かせる薬を処方します。問題行動が続く場合には、来春から入院治療に移行しましょう」との言葉だけでした。

 診断名がつくと不都合があるのかは分かりませんが、薬を処方されるくらいなのでなにかしらの発達障害であることは間違いないでしょう。

 一見希望が見えたかと思いきや、モヤモヤしたまま次回の予約をとることに。医師の言う通り、ひとまず薬で様子を見ていこうと思います。

 今回で一歩前進したのでしょうか? まだ分かりませんが、嬉しい変化が起きることを願ってここに記します──。

tumugi・ひでまる
記事一覧
ツレ婚夫婦ライター
10代で結婚、20代で離婚した3人の子を持つ占い師ライターtumugiと、元妻に2回も不倫サレてバツイチとなった会社員のひでまるが出会い、ステップファミリー(子連れ再婚)に。夫婦ともにFPの資格を所持し、保険会社勤務の経歴を持つ。自らの体験から『ステップファミリーの本音』をテーマに情報発信をしている。ステップファミリーを目指す方の背中を押すべく占い×実体験のアドバイスを用いて活動中!
ブログYouTubeXInstagram公式LINE
◆相談はこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


羽田と成田を間違えた! 職場の新人やらかしエピソード5つ
 新人の頃は、誰でも一つや二つの失敗体験があるもの。でも、中には「ありえない」と思うようなやらかしエピソードも…。  ...
BIGな“にゃんたま”ライバル出現!おにゃんこを巡る壮絶な三角関係ぼっ発
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
通り過ぎた季節、むせかえるほど深い秋景色の中を歩いた
 何層にも重なった、むせかえるほど深い秋景色。  通り過ぎた季節を想うとやたらと切なくなるのはなぜだろう。 ...
【45歳からの歯科矯正】医療費控除の手続き、確定申告で役に立つアレ
【これまでのお話し】 45歳で歯科矯正を始めようと思ったワケ(#1)/45歳女、5年越しにワイヤー矯正を決断!(#...
ほっこり癒し漫画/第67回「おかえり銀ちゃん」
【連載第67回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
私「あ、大丈夫よ?」勘違い女「なんとか調整する」いや誘ってないから!
 自意識過剰だったり、自分に自信があったりする女は“勘違い女”になりがち。そんな女性からのLINEには、思わず「いやいや...
ペラペラさが逆に良い!100円均一のトラベルグッズが海外旅行で重宝した
 コロナが落ち着いて旅行する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。  トラベルグッズを買い揃えるために100...
ババア(婆)と言われ、架空の48歳妹になりすました73歳女に思うこと
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ミス日本は不要? 開催意義と椎野カロリーナ不倫発覚で“分不相応”の根拠
「ミス日本コンテスト2024」に選ばれたウクライナ出身のモデル・椎野カロリーナさん(26)が2月5日、グランプリを辞退し...
2024-02-10 06:00 ライフスタイル
酒豪の友達を持った宿命? 飲み会で「割り勘負け」を防ぐ6つの賢い方法
 友達との飲み会は楽しいけれど、気になってしまうのが大酒飲みとの割り勘。お酒を飲まない人なら、会計時に「ソフトドリンク1...
“子供部屋”を出てチヤホヤされて 36歳女性が勘違いから気づいた現在地
 西荻窪の実家で母親と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。平坦な毎日だったが何気なくインスタに投稿していたシ...
工場での単純作業は悪くないが…恋愛経験ゼロの女に起きた“タグ付け事件”
 西荻窪の実家で母親の信美と2人で暮らし、工場でパート勤務をしているかおり。彼女は今の生活に特別な不満もなく、趣味のカフ...
私は子供部屋おばさん?彼氏ナシ・非正規でもシフォンケーキで満ちる日常
 工場内に終業のチャイムが鳴った。  機械の停止音とともに「お疲れさまでした」が飛び交う。  同じロゴの入っ...
蛙化現象わかったフリしてない?恋愛中でもどこか冷静な若者のリスク管理
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
うんざりするけども!目上の人の苦労話は“秒”で遮断するのはもったいない
「今の人は恵まれてる、昔はさ~」から始まる目上の人の苦労話、みなさんもうんざりするほど聞いてますよね。  その苦労話で...
台湾最高!くまのプーさん気分も味わえる「40女激オシ台湾産ビール」3種
 仕事の後のビールは、全てを忘れさせてくれる大切な存在。そんな1日の終わりに飲む1杯にはこだわりたいですよね。  そこ...
2024-03-07 18:25 ライフスタイル