韓国は「ひとり飯」ほぼタブー! おひとり様=みじめな人認定で苦労した

更新日:2023-12-19 06:00
投稿日:2023-12-19 06:00

おひとり様=みじめな人!? 韓国のひとり飯タブーの文化とは?

韓国におひとり様はいない?/(写真:Photo AC)
韓国におひとり様はいない? /(写真:Photo AC)

 ちまたでは『孤独のグルメ』(テレビ東京系)や『ひねくれ女のボッチ飯』(テレビ東京系)、『めんつゆひとり飯』(BS松竹東急系)など、「おひとり様で食を楽しむ」漫画やドラマが流行っていますね。

 コロナの影響もあり、1人でも優雅にサクッとご飯を、楽しめるレストランも増えてきました。日本ではもはや「ひとり飯」は寂しいものではなく、ある意味「自分を大切にする贅沢な時間」とも言えるのではないでしょうか?

 かくいう筆者も、ひとり時間が絶対に必要なタイプ。ひとり飯なんてなんのその、映画も買い物も、なんだったら海外旅行だって1人で行っちゃいます。

 日本でしたら「へ〜、1人で行動するのが好きなんだね!」の一言で済みそうな話ですが、お隣の国『韓国』では、一筋縄にいかなかった…。

 今回は単独行動主義者である筆者が、韓国に住んでいたときにと〜〜〜っても苦労した韓国の「おひとり様事情」についてお話ししたいと思います。

ご飯は誰かと一緒に食べるもの

大勢の人で分け合って食べるのが基本(写真:iStock)
大勢の人で分け合って食べるのが基本 (写真:iStock)

 もともと韓国人はとってもフレンドリーな人柄で、大勢の人とワイワイ賑やかにするのが大好きな人種。韓国へ住んでいたとき、韓国人のおおらかで親しみやすく、和気あいあいとした国民性に幾度となく助けられ生活してきました。

 しかし、仲間意識や団体行動を意識する国民性がゆえに「1人で行動する」ことに関しては、相当な抵抗があるよう。

 韓国人は「ひとり飯」をすることは、ほとんどありません。1人でバーにも行かないし、ラーメンも1人では食べません。

 なぜなら、ひとり飯は、ほぼタブー! と言っても過言でないからです。

まさか店主が一緒に食べる!? そうまでしてひとり飯させてくれないワケとは

ラーメン屋で1人で食べるのもNG(写真:Photo AC)
ラーメン屋で1人で食べるのもNG (写真:Photo AC)

 ひとり飯がタブーなんてことはつゆにも知らず、1人意気揚々とラーメンを食べに行った、韓国へ住み出して1年目のこと。お店へ入りオーダーをして席につくと、なにやら心配そうに店主のおじさんが話しかけてきました。

「お嬢ちゃん、どうしたんだい?」

 なんのことだかさっぱり意味がわからない筆者。「ご飯食べにきたんだけど?」と答えるも複雑そうな面持ちの店主。
 
「そうか…そういう日もあるよね! じゃあ、一緒に食べよう!」と言い、わざわざ自分の分のラーメンまで作り、筆者の隣へ座り一緒に食べ始めました。

1人で食事する=「ホンパブ」

 韓国では1人で食事することに「ホンパブ」という呼び名が付けられています。

 ホンパブ=なにか事情があって1人でご飯を食べている人、かわいそうな人…。かわいそうを通り越して、少々不気味な人…というような図ができあがっているのです。

 ご飯を食べにきただけなのに、店主のおじさんの目には「訳ありのかわいそうな日本人が、1人でラーメン食べにきた図」に写っていたのでしょう。今ならわかります(笑)。

 最後に「人生いろいろあるけど…お互い頑張ろうな!」と、島倉千代子先生バリのアドバイスをいただき、あとにした、あのラーメン屋。

 今となっては笑い話ですが、当時は「なんで店主のおっちゃんと一緒にラーメン食べたんだろう?」と、頭の中に「?」がいっぱい浮かんだ出来事でした。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


これヒットだわ…薄い・軽い・便利!40女を身軽にするU-1000円“神”3品
「薄型」で「便利」の2つが揃ったアイテムは、自宅だけでなく、出張や旅行でも活躍間違いなし…!  40代になると、出かけ...
職場の「かまってちゃんおばさん」対処法 波風立てずに断るひと言がある
 どの職場にもほぼいる「かまってちゃんおばさん」。忙しい仕事中に「かまって」アピールされたり雑談で引き止められたりすると...
自分が負け組だと実感する6つの瞬間 凹む5秒前に唱えて欲しい魔法の言葉
「私って、もしかして負け組…?」ふとしたときに、こう感じたことがある女性は多いのではないでしょうか。今回は、負け組を実感...
夫と大喧嘩!発熱の娘に家事させるか、フツー。モヤる私はおかしいのか
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
モデルになる運命にゃ♡ 「黒一点」のヒロイン系“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
春が覆いかぶる道
 春が覆いかぶさってくるような道を、ゆっくりと歩きながら空気を胸いーっぱいに吸い込んでみる。  どう? 少しはラク...
女偏のムズイ漢字3語「好々爺 不如意 嫋やか」確実に読んで書けるように
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
交際1年の彼氏が「俺たち付き合ってた?ヤバ笑笑」って…もう人間不信!
 あなたには、信じていた人に裏切られたり傷つけられたりした経験があるでしょうか? 今回は、女性が人間不信に陥ったLINE...
ほっこり癒し漫画/第73回「ヘルプみーこ」(前編)
【連載第73回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
本当に100歳まで生きたいの?自分の“賞味期間”を延ばすキャラ設定の極意
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
29歳女が結婚相談所で悟る“普通”の定義 最後の最後に選ぶべき男は誰?
 結婚を望み、婚活に励む萌香。週末はいつも東京駅周辺のホテルラウンジでお見合いに臨んでいる。だが、なかなかピンとくる男性...
東京駅に現れた“普通の男”に絶句。ハイスぺ男にはお預け喰らい…Wの不発
 結婚を望み、婚活に励む萌香。週末はいつも東京駅周辺のホテルラウンジでお見合いに臨んでいる。だが、なかなかピンとくる男性...
年収500万、大卒、婚姻歴なしでもムリ! “普通の男”すらなぜ現れない?
「お待たせしました、萌香さん。お待たせしすぎたかもしれません!」  約束の時間に15分遅れてきたその男性は、肌色が...
今だから言える話「犯人は私w」笑えない!思い出をぶっ壊す昔の同級生達
 今回は、思い出が激変した“昔の同級生からのLINE”をご紹介します。あなたの中にある青春時代の記憶と過去に起きた本当の...
お金を出すから叱って…♡ スナック常連は良性マゾだらけ!?
 みなさん「良性マゾ」という単語を聞いたことがあるでしょうか。  実は私もXで初めて知ったのですが、いわゆる「Sか...
Amazonで対面指定注文⇒在宅でも宅配BOXの怪、なぜ改善されない?
 魅惑のショッピング天国Amazon。揃わないモノはないんじゃないの? と思うほど、ポチッとすれば、早ければ当日、遅くと...
2024-05-10 06:00 ライフスタイル