イケてないのは、年齢のせいじゃない
今まではお酒の勢いを借りるような形で、綾さんとの楽しい夜を過ごしてきたとシュンさんは振り返ります。
「ほら、酒を飲むと陽気になれるし、目の前にいる女性を衝動的に抱きたくなるんですよ」とのこと。
「だけど、最近はマジでダメ。飲んでいるときも綾の話を聞いていてイラっとする頻度が増えたし、仕草を見ていても『いちいちダサいなぁ』って思っちゃう。
要するにここ最近の綾は、俺から見てことごとくイケテないんですよ。いろんな面で。
あ、年齢のせいじゃないですよ、絶対。綾と同じくらいの年齢でも、かっこよくてそそられる女友だちは何人もいますから」
新しい出会いは面倒くさい
婚歴のあるシュンさんは、今すぐに真剣な出会いや交際を求める気は毛頭ないとのこと。
今から綾さん以外との新しい出会いを求めにいくのも「時間もないし、面倒臭い」と感じているそうです。
「だから綾との関係を、もうちょっといい感じにしていきたいんですけどね。
ここまでこっちが萎えちゃったら、ちょっと厳しいのかもしれないな。
オバサンっぽいのをなんとかしてくれ、って言ってもいいんだけど、たぶん綾は、俺がそういうふうに言っても、何をどう変えたらオバサンっぽさが消えるとかわからないんじゃないかなぁ。
どうせ言っても無駄
そうなると言っても無駄だと思うし、むしろそういうことを言ってきた俺に対して、恨み節をぶつけてくるかもしれないって思うから、言えないですね。
あ〜、参ったよなぁ。
新しい女を探すのもマジで面倒だし、できれば綾といい感じでエッチだけの関係とか、楽しく酒を飲める関係を続けていければいいんだけどなぁ〜。
ここまで気持ちが萎えちゃったら、もはや酒をどんだけ飲んでも、勢いで綾を抱くのは難しそう。困ったもんだよな…」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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