南仏プロバンスの香り
お酒好きが喜ぶ一品です。誰でも自宅で簡単に作れるのがポイント。あっさりした味わいですが、香りが南フランスっぽいお料理。ソースは簡単。ストックしておけば、いつでもいろいろな料理に使えますよ。タコの他にも魚料理やグリルしたポークやチキンとあえてもピッタリ。玉ねぎは塩でもみ、水分さえきちんと切っておけば、1カ月は保存可能です。
「タコは普通に食べてもおいしいのですが、イメージとしてはプロバンスですかね。ソースをエスカルゴにかけると正統なフレンチですが、あえてそこまでしなくても、ボイルして塩味のきいたタコとハーブが合います」(中尾さん)
最初にハーブのベースの素材をミキサーに入れてしまうと、にんにくが潰れるのに時間がかかり、パセリなど、全部がペースト状になってしまうので要注意。にんにくを細かくするために材料を入れ、先に回しましょう。
わさびと醤油といった「居酒屋メニュー」ではなく、ソースさえ作っておけば、自宅で簡単に「南フランスの気分」になれる。しかもソース作りは簡単で他の料理にも応用できるのだから、使い勝手は抜群です。普段、食べているマリネとは一味も二味も違うタコ料理が満喫できますよ。
あっさりしているのに味わい深く、タコとオリーブの相性が抜群。おつまみとしても、おもてなしパーティーの前菜としても楽しめます。
材料・2人前
・タコの足 2、3本
・玉ねぎ 2分の1個
・オリーブ 2個
・ミニトマト 2個
・パセリ 20グラム
・チャービル 3グラム
・タイム 1枝分
・にんにく 1片
・サラダ油 100㏄
・エキストラバージンオイル 50㏄
・白ワインビネガー 適量
レシピ
1. ミキサーにサラダ油、オリーブオイル、にんにくを入れて、よく回す。
2. 玉ねぎは粗みじんにして塩で軽くもみ、水でよくさらす。
3. 1の中にパセリ、チャービル、タイムを入れ、パセリが細かくなりすぎない程度(パセリの粒が残るくらい)にミキサーを回し、水をよく切った玉ねぎと合わせる。
4. 厚めの輪切りにぶつ切りしたボイルダコとソースをあえる。
5. 盛り付ける直前に白ワインビネガーを少し入れて、もう一度あえる。
6. 皿にタコを盛りオリーブの輪切り、ミニトマト、彩りハーブを添える。
本日のダンツマ達人…中尾匡宏さん
▽なかお・まさひろ
1966年、豊中市生まれ。高校時代、飲食店でアルバイトしたのをきっかけに料理人を志す。31歳で独立。97年、大阪・箕面市で仏料理店「ケセラセラ」をオープン。03年、店名を変え、豊中に移転。
▼ビストロ・リッペ
リッペとは仏語で「一口のごちそう」の意。ランチは週替わり、ディナーは月替わりでともに3種類。アラカルトは夜のみで約30種類。市場で魚介、肉などお気に入りの素材を仕入れ、信楽焼を中心とした器に盛り付けられる。「おいしく、楽しく、リーズナブルに日常的なフランス料理を」が基本的コンセプトだ。
豊中市末広町1―1―8
℡06・6858・3122(水曜、第3木曜定休日)
(日刊ゲンダイ2018年12月7日付記事を再編集)
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