更新日:2024-09-03 13:54
投稿日:2023-12-22 06:00
不妊治療での経験が…
――続けてください。
「不妊治療中、診察台にあがって両脚を広げ、治療してもらう時がありますよね。時にはエコー検査で機材を体内に入れたりして…その感触がたまらなくて、悶々とする時があったんです。
いびきがうるさい主人とは寝室が別々だったので、こっそり自慰に耽ることがありました。
風俗嬢時代は毎日大勢の男性と接し『もう、風俗での接客はこりごり』とうんざりした時期もありましたが、いざ自分が年を取って、子作りという『義務』で夫婦生活をし、結局授からずに平凡な主婦となって女として枯れていく――。
私は無味乾燥な今後の人生に焦りを感じたんです。
同時に、何かやりがいを見つけなくてはと自身を鼓舞しました。そこで、以前から興味のあった探偵の仕事をしようと、数件の探偵事務所に面接に行きました」
探偵事務所で指導の日々
――いきなり、探偵とは驚きです。続けてください。
「3軒目の探偵事務所で無事合格をもらい、さっそく社長とマンツーマン指導の日々が続きました。50代と思しき彼は、熱心に尾行、盗撮、盗聴、調査報告書の書き方などを教えてくれましたね。
ちなみに、他の調査員や探偵との接触はありません。あくまでも社長と2人での訓練です。
で、熱心に教えてくれる彼に、私自身『社長の役に立ちたい』と心底思ったものです。業務時間は、早朝だったり、深夜だったりと不定期でしたが、家族は何も言いませんでした。
逆に『夫の稼ぎだけに甘んじず、自分で仕事を見つけてきてえらいわ』と褒めてくれる優しさもあり、本当にこの家に嫁いで良かったと感謝しました」
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