日本の美徳すごい!便器に汚物箱…海外で体験した考えられないトイレ事情

更新日:2024-02-26 19:03
投稿日:2024-01-06 06:00

トイレットペーパーは流さない!?台湾でみたトイレのゴミ箱の中身は…

 日本のトイレでは、使用後のトイレットペーパーをそのまま便器に流すのが当たり前ですが、台湾では、トイレットペーパーを流してはいけないトイレがたくさんありました。

 レストランやホテルなど、一見するととても綺麗で洗練された場所のトイレであっても、「衛生紙請勿投入馬桶!(トイレにトイレットペーパーを流さないで)」などの張り紙が。

 その昔、台湾ではトイレットペーパーの質が悪く、トイレが詰まってしまうことが多かったのだとか。

 そのため、トイレの中には大きなゴミ箱が置いてあり、そこにそのまま捨てるようになっています。

 今は改善され、トイレットペーパーも水に溶けやすいものが販売されています。

 2017年からは「トイレットペーパーを流そう」政策が行われ、小学校でも「トイレットペーパーはトイレに流しましょう」と教える時間があるそうです。

 ですが昔から「トイレが詰まるから、トイレットペーパーは流してはダメ!」と伝えられてきた、台湾人。長年の習慣を変えるのは、なかなか難しいようで…。

 今でも多くのトイレで張り紙と、大きなゴミ箱を見ることがあります。

 オマケにトイレの中にあるゴミ箱は、フタなどがないことも多く…。

 大や小の汚物だけでなく、血のついたトイレットペーパー、時にはきちんと包まれていない生理用ナプキンと顔合わせてしまうこともあります。

「トイレットペーパーを流さない」が基本

 しかも南国の国、台湾の蒸し暑いなか、ポイっと捨てられた汚物のついたトイレットペーパーたち…。

 少し考えていただければわかると思いますが、ツンとする臭いや虫が湧いてヤバい現場を見たのは、もちろん1度や2度ではありません。

 こういう現場に居合わせると、否が応でも「日本のトイレって素晴らしいんだなぁ」と、しみじみしてしまう筆者なのでした。

日本の美徳が詰め込まれた場所、それはトイレ…

 ユニークなトイレ体験ができた、海外生活。日本で生活をしているだけでは、なかなかできないエキセントリックなトイレ事情を知れたのは、貴重な経験でした。

 ちなみに日本へ旅行に来たことがあるアメリカ人の友人は、あまりに日本のトイレが綺麗だったので、「ここで休憩して、カフェがわりに使える!」と言っていました。

 カフェとして使用できるとまで言わしめた、日本の誇るべきトイレ文化。日本の美徳や素晴らしさは、トイレにまで浸透しているのですね。

 なんだか誇らしくなってしまう、筆者なのでした。

(取材・文=うーか/キジカク)

▽うーか ライターチームで執筆活動中。アメリカに12年、台湾に2年在住の経験があり、海外ならではの面白い話題を探すことが日課。実体験や友人のエピソード、クスッと笑えるユニークなグルメや驚きのカルチャーなどを紹介しています! 最近は愛犬の「ころも」こと、ころちゃんと一緒に様々な場所へ出掛けることに夢中です。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


仕事したくな~い! 連休明け、仕事中にこっそりやってる “現実逃避テク”7選。これでメンタル保ってます
 長い連休が終わった翌日の仕事…。朝からやる気が出ず、つい現実逃避したくなるものです。そんなとき、みんなはどんな方法で気...
もっと高く!ジャンピング“にゃんたま”を見よ。躍動感あふれる猫から目が離せない♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
親の介護、孤独死のニュースで実感…私が40代で「終活」を始めたリアルなきっかけ
「終活」というキーワードを聞いて、何歳から始めるものだと思いますか? 実は近年、特に健康に問題がなかったり、若年層であっ...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第104回「夢でもいいからアエルトイイナ」
【連載第104回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【漢字探し】「梛(ナギ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
誕生日にめちゃ嬉しい♡ 斬新な“たんおめLINE”3選。「宝探し開始!」お茶目な姉の仕込みにキュン
 大切な親友や気になっている人など、あなたにとって特別な相手へ“誕生日おめでとう=たんおめLINE”を送るときは一工夫す...
スマホ社会にゾゾッ…。65歳童貞、アナログ人間に世間は厳しい? 僕が“鉛筆”にこだわる壮大な理由
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(65)。多忙な現役時代を経て、56歳...
「息子の結婚相手はこんな人がいい!」8人の姑が“理想の嫁像”とリアルな本音をガチ告白
「息子の結婚相手はこんな人がいい」という理想の女性像を、姑の立場になる方たちに語ってもらいました。結婚を決めるのは本人た...
義母vs実母の“初孫”バトル勃発! マウント合戦に巻き込まれた新妻の叫び「私たちは代理戦争の駒じゃない」
 幸せなはずの新婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
おやつにワクワク♡ 猫の尻尾がピン♪ “にゃんたま”の勝利ポーズが尊すぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
子どもを思うほど胸が痛い…ひとり親家庭が抱える“見えない苦労”。差別や偏見とどう向き合う?
 2024年に離婚した夫婦の数はなんと18万組にのぼるのだそう。なかには「ひとり親家庭」となる人もいるでしょう。子どもと...
コンクリ貫通の生命力!「タカラジェンヌ」が由来の高貴なお花、寒さに弱いはずが“3度の冬”を越えたわけ
 今年の夏も暑かった!、我がお花屋の店先では、暑さにめっぽう強い見上げるほど大きく育った「南国生まれの貴婦人」が見ごろを...
効いてくれよ、スタバ1杯分! 更年期女がすがる心のお守り。すべてはプラシーボ効果と気づいても
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
この夏もやらかした! 女たちの“反省エピ”7選。「自分史上最も夏を無駄にした」「大出費でクレカを直視できない」
 毎年のことながら、終わってから「もっとこうしておけば…」と思うのが夏休み。今年も例に漏れず、反省を抱えたまま日常に戻っ...
「逃げたら干されるぞ」若手芸人が踏み込んだ“後戻りできない”選択。大金と引き換えに失ったキャリア
 世間を揺るがす芸能界のさまざまな噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。  現在は清浄化...
「我が子を可愛いと思えない」産後に心が壊れかけた経験談。私は母親失格だ…なんて思わないで
 出産してから「なんだか最近自分が自分じゃないみたい」などと異変を感じている人は、先輩方の声を参考にしてみるとよいかもし...