「俺のソーセージも試食して」じゃねえ! 40女の成人の日の思い出

コクハク編集部
更新日:2024-01-08 06:00
投稿日:2024-01-08 06:00
 1月8日は成人の日。晴れ着やスーツに身を包んだ新成人たちの姿は、眩しいものです。
 成年年齢が18歳に引き下げられましたが、成人式は20歳の方を対象に行う自治体が多いそう。確かに18歳の冬だと受験やなんやで成人式どころじゃないもんね…。
 かくいう筆者も、成人式には出席していません。母が病に倒れ、高校生の妹と2人暮らしだったのです。

成人式をしなかったワケ

 病床の母はもちろん、妹や祖母や親戚中「着物を借りて、せめて写真だけでも撮ったら」と勧められましたが、頑なに断りました。半ば意地だったのもあります。ですが、20歳の筆者は待っていました。

 父が「成人式はどうするんだ?」と気にかけてくれるのを。

 当時、父は関西で単身赴任していました。母の入院による姉妹2人暮らしについて、家賃や光熱費や学費などは彼の口座からの引き落としで、生活費は「月に1度仕送りする」という約束でした。

 お恥ずかしながら、筆者の父はお金に汚い人でして…。仕送りは早々に途絶えました。うん、まあね。薄々、そんな気はしていましたよ。

塩対応すぎる父、それでも…

 惨めさをこらえながら父の携帯に電話しても出てくれることは稀。たまに繋がったと思いきや、「用件ならわかってるから」と早口で言われガチャ切りっていうね(笑)。

「わかっとるんやったら、今すぐ金送れや!ゴルァ!」 と今なら言い返せるのですが。

 そんなクソ父でもさすがに娘の成人式くらいは気になるのではと、淡い期待を持っていたのです。

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