眼内コンタクトレンズ「ICL」装着で視力0.1→2.0!最も感動した景色は

コクハク編集部
更新日:2024-02-11 19:34
投稿日:2024-02-03 06:00
 小学生から分厚いメガネをかけていたド近眼人生ですが、37歳で思い切ってICL(眼内コンタクトレンズ)の治療を受け視力が2.0になりました。今回は手術当日の様子や術後の感想についてお伝えします。

手術を決めたら、まずは検査

 夫に背中を押されて、ICLの手術を決意したのが昨年の夏のこと。

 そこからいくつかの病院で話を聞き、比較的大きな眼科のクリニックで手術を受けることにしました。ICLの手術件数が多く、医師が経験豊富だったのが決め手でした。

 手術を決めたら、まず「適応検査」を受けます。そこで視力や眼圧、眼底検査などを受け、病院側でその人に合うレンズを発注してくれるのです。

 通常の状態で検査をした後、目薬を使って瞳孔を開き(散瞳といいます)、改めて左右の視力などの検査を行うため、9時に受付をして病院を出たのは14時過ぎ…。この日は有休を取りました。

手術中の違和感はすごいけど「痛くはない」

 そして手術当日。手術室に入る前に看護師さんから渡された目薬を15分ごとに点眼して待ちます。そうこうしているうちに看護師さんに呼ばれ手術室に歩いて移動、さらに数回、点眼麻酔をしてもらいます。

 点眼麻酔をしただけなので意識はハッキリあります。緊張していると、看護師さんに「痛くないから安心してくださいね」と言われました。

 手術では角膜を3ミリ切開し、そこから折りたたんだレンズを挿入しますが、看護師さんの言う通り、目の中に器具が入ったり、押されたりとかなり圧迫感、違和感はあるものの、「痛いっ!」という感覚は最後までありませんでした。

 手術台のライトがまぶしく、さらに、手術中の目の中のスペースを保つための液状の薬を入れたり、作業後にそれを洗い流したりするため、ついつい目を閉じそうになりましたが、手術前に「しっかり開けておいてください!」と言われていたので、そこは頑張りました。

 両眼で体感おおよそ10~15分ほどでしょうか。医師に「いまレンズが入りましたよ」と言われ、先ほど切開した箇所を閉じて終了。レンズが入ってからは、ライトが何重もの光の輪のように見えて不思議でした。

 眼帯の代わりに保護メガネ(花粉症の人が使う形状のもの)をかけます。視界がぼやけているため車椅子に乗り、看護師さんに押してもらって病室に戻って、しばらく休みます。

 痛みが出た場合に備えて、ロキソニンをもらいました。この夜は「無意識に触らないように」と、保護メガネをかけたまま寝るよう指示されました。

基本は日帰り手術

 手術後は散瞳の影響もあり少しの光でも眩しく、手元も見にくいので「ずっとこのままだったらどうしよう…」と不安になりましたが、翌朝には落ち着きました。

「病院からの帰り道に運転NG(自転車もふくむ)」などの制限はありますが、基本は日帰り手術です。

 私の場合は眼科が遠方にあり、たまたま入院施設を併設していたため、翌日の診察のことも考えて1泊だけ入院させてもらいました。

 手術の翌朝に検査をしたら、次は1週間後、そして1カ月後、3カ月後、半年後に検査を行います。今回手術を受けたクリニックは最初に払うお金に「検査料金」も含まれ、毎回の検査でお金を払う必要はありません。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


夜更かしをやめたい時の5つの処方箋。ダラダラスマホで寝不足の後悔
 SNS時代の現代では、大半の人が暇な時間をスマホいじりに費やしていますよね。そのせいか、夜にスマホをダラダラといじり続...
トラウマ、復讐…人生3度の挫折。後妻業に染まった女はどこで間違えたのか【後妻業の女・筧千佐子#3】
 親のことばに従って大学進学をあきらめ、大手銀行に就職して恋愛結婚した千佐子。しかし、夫の親族から田舎者扱いされ、夫婦で...
中卒の夫と愛し合って結婚。47歳で未亡人となり結婚相談所へ…【後妻業の女・筧千佐子#2】
 一滴の血を見ることもなく、遺産目当てに10人もの男性の命を奪って、疑われもしなかった後妻業の女・筧千佐子。逮捕時、千佐...
60代ふつうのおばさんが資産家シニア男性を虜にした「2つのモテ」【後妻業の女・筧千佐子#1】
「いつまでも可愛い女性でいたい」「男性から大切にされたい」――誰もが思うことだろう。ところが、男性を狙って凶行におよんだ...
スタンプばかりなLINEを送ってくる女の心理。こちとら嫌われてる?orただの変わり者?
 LINEをしていて、返信がスタンプばかりの女にイライラしたことがある人は多いはず。  イライラするばかりでなく、...
二日酔いがきつい…! スナックママ流3つの予防法。意外な「あの食べ物」が効果的?
 みなさんは二日酔いになったこと、どのくらいあるでしょうか? 若い時は「二度とお酒は飲まない」と誓うくらいの二日酔いに週...
おすそ分けが楽しみにゃん♡ 猫島の港で漁師さんを待つご機嫌“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
レズビアンバーを初体験! 接客、ショータイムにドキドキ…そこは「秘密の楽園」だった
 レズビアンバー。名前は聞いたことがあっても、足を踏み入れたことがある人は、少ないのではないでしょうか。  店内ではど...
40女「神戸マラソン2024」走ったで!ランナーのポイ捨て、アカンやろ…
 11月17日に行われた「神戸マラソン2024」に参加してきました! 倍率2倍をくぐりぬけ、今回で3回目の出走です。
生きた化石のイチョウをかわいく楽しむ! 花屋が教えるイチョウの葉を使った簡単フラワーデザイン
 猫店長「サブ」率いる我がお花屋は、神奈川県の片田舎にあります。今時分から年末にかけて、配達途中にちょっぴり遠回りを...
女性の「更年期と老化の受け止め」に3パターン。休むのはわがまま? 更年期休暇も求む!
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
【備蓄の日】うまっ…!無印良品級の「レトルト専門店」でごちそうを見つけた♪ ストックしたいオススメ3つ
 東京都では、11月19日を「備蓄の日」としているそうです。「1年に1度は、びち(1)く(9)の確認」なのでこの機会に保...
「乾燥対策」に使うべきベスト・オブ・アロマオイルは?【フェロモンジャッジ調香師が解説】
 女性ホルモンのバランスがよく、フェロモンが溢れる女性の共通点に「肌のみずみずしさとツヤ」があります。これは、体の内側か...
「やば、出ちゃった…」の強い味方!『吸水ショーツ』日仏対決。実際の履き心地、吸水させてみたら…
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
芸術の秋、散歩の秋!「緑と道の美術展 in黒川2024」の楽しみ方
 今年で9回目となる野外で楽しむ美術展覧会「黒川黒山アートプロジェクト 緑と道の美術展 in黒川2024」が開催中です(...
Z世代界隈に多い!? 「静かな退職」を選ぶ心理と、先輩として上手な接し方
「仕事には熱を持って取り組むべし!」アラフォー世代以降はこのように思っている人が多いですよね。その一方で、Z世代の若者は...