春節に欠かせない「柑橘類」は金運アップの鉄板アイテム!

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-01-31 06:00
投稿日:2024-01-31 06:00
 まもなく中国圏の方々にとってのお正月「春節」がやってまいります。中国のお正月はワタクシの旦那様がシンガポール駐在時に現地で経験済みです。
 当時は今ほど春節の話題が日本でニュースに流れることもなかった時代。街中が真っ赤に染まる謎の多いしきたりに「へー!」と驚いたのを懐かしく思い出します。

ワタクシには謎だらけの春節

 様々なものに縁起を担ぐ風習は、ところも文化も違えど万国共通でござんす。春節に欠かせない縁起もので、最近ではさまざまなしきたりが曖昧になりつつある日本のお正月にも使われる植物が今回の主役。

 そう、「色と形で金運を呼び込め! 柑橘類の威力」の解説でございます。

色と形ですでに金運アップの予感

 春節で思い出すアイテムといえば、ミリオンバンブーや黄金色のパイナップル、赤い提灯や「福」を逆さまに書いた赤い紙飾りでしょうか。

 マーケットには見事に真っ赤に染まった柑橘類がこれでもか!というくらいに売られておりました。

 金柑の鉢物が玄関先に飾られていたのも印象的で、「なんでミカン? なんで金柑?」とヤケクソみたいに積まれた真っ赤なミカンの箱を見て不思議に思っておりましたが…。

 ミカンやマンダリンオレンジなどは形が丸く、オレンジ色や黄色はお金を連想する色合いゆえ、柑橘類は金運アップのアイテムといわれております。

 特に春節の時期、友人や親戚宅を訪れる際に2個ないしは、偶数個のミカンやオレンジを手土産に持参し、帰りは違う種類の柑橘類をお土産としていただく──そんなミカンの交換が春節のしきたりです。

 幸福の循環作業といったところでしょうか。交換する柑橘類に葉っぱがついていれば長寿を意味し、これまた幸せの多重奏なのでございます。

 金柑の木を飾るのも、金運アップの慣習です。黄金色の丸い実は富やお金の象徴であり、スズナリで成っているさまはまさに「金のなる木」。見てるだけでもワクワク! なんだか景気が良くなる気がしますな。

 金柑は富をもたらす木というだけでなく、大願成就や子孫繁栄の縁起も担いでおります。

 日本のお正月も似たような理由で、金柑は「金冠」とも呼ばれ、金運を担ぐアイテムとして重用。いけばなの花材にもなる欠かせないアイテムの一つです。

飾るだけでなく食べるのもアリ

 飾るだけでなく、食べるのもアリ。猫店長「さぶ」率いる我がお花屋さんは、神奈川のカントリー風情たっぷりな立地にあるせいか、金柑の木が庭や畑に植えてあるお宅が点在します。

 お正月直前には金柑を甘く煮た「甘露煮」を様々なお客様からいただく機会がこれまた多い。各家庭ならではの味付けがあるので、味くらべができるのも楽しみの一つでございます。

 柑橘類でお正月に飾るものといえば「橙」もそう。〆縄や鏡餅の上に乗っかってる、なんだかえらい硬そうなアレが橙でございます。

 そのまま食べるとね~、パッサパサでほんとにおいしくないw。ですが、開運アイテムとしては運気満タン! 貴重アイテムです。

「橙」は「代々」とも呼び、子孫繁栄の願いを込めた語呂合わせアイテム。橙色はこの橙が由来ですが、今どきのお子ちゃまに橙色って言って意味が通じるのでしょうか…。

こんもりと盛るのがオススメ

 お部屋に手軽に置ける開運アイテムといえば、フルーツもその一つ。金運を司る柑橘類は、器から溢れるばかりのフルーツバスケット状態で飾るのがオススメです。

 花の配達で豪邸へお伺いすると、夏場でも頻繁にいただくミカン。「のど乾いたでしょ? おいしいよね~ハウスミカン」と、さりげなくいただくものすら高額商品。そして、冬場はお手製の金柑の甘露煮…やっぱり柑橘系ね。痛み入ります。

 ただし、フルーツの直近に花は飾るべからず。花の命は短し、がさらに加速いたします。特に熟したフルーツの近くはエチレンガスが出まくっておりますので、ご注意あれ。

 まもなく春節。ワタクシが住む神奈川は溢れるばかりのインバウンドの方々がお越しになることと思われます。

 そんな方々が楽しい日本の思い出をたくさん作って本国へ帰られますように、遠いお空の向こうからミカンを爆食しながらお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


子育ては「完璧主義」だと詰む! SNSの“キラキラママ”に振り回されないためには?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
小馬鹿にする人って実は…。隠された心理とメンタルを死守するための3つの対処法
 会話の節々で「私のことを小馬鹿にしてる…?」と感じるような言動をとってくる人、いますよね。今回は、他人を小馬鹿にする人...
「寝香水」って知ってる?【10月前半】調香師が睡眠の質を高めるアロマをタイプ別に解説
 少しずつ寒くなる季節の変わり目は、しっかり睡眠をとって自律神経を整えましょう。今回は、調香師ならではの裏ワザ【幸福感に...
秋の祭りを共に過ごす時間
 このひと時が宝物だなって気が付くのは、  まだまだ先の話。
老化、苦労、ボトックスとも無縁な御年50のハローキティちゃん
 踊り子として舞台に立ち、エッセイも書く新井見枝香さんの月イチ連載です。アラフォーいろいろあるけど、楽しいよ…!
見せ場もばっちりにゃん! プロレスごっこの“たまたま”が可愛すぎる~
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第82回「ウシオの大変身」
【連載第82回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「破瓜」って何歳? バージン喪失の意味もある!?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
昭和レトロぎゃふん!「ほの字のカレのため、がんばりマッスル」あえての昭和言葉がエモいLINE3選
 令和の今、昭和は遥か昔の時代に感じますよね。40代女性の皆さんは、必死に「昭和感」が出ないよう、細心の注意を払ってきた...
令和のコメ不足、その手があった!価格高騰の秋も使える我が家の対策6選
 新米シーズンに突入し、少し落ち着きを見せているものの、この夏みんなが気になって仕方なかったニュースといえば、令和の米騒...
刺さるわあ…親の“結婚しろ圧”LINE3選。OVER30が涙した「いつまでも元気でいられないから」
 30代半ばを超えると、親からの結婚に対する圧もより一層強くなってきますよね。  LINEに忍ばせた小さなプレッシャー...
自己顕示欲バンザイ! スナックママが教える「自分らしく生きる」ヒント
 みなさん、SNSとかで目立つ人は好きですか? 私はついこの間まで、正直めちゃくちゃ苦手でした。  でも先日、スナ...
東京のごちゃごちゃに疲れる…貸切コンパクトボートで“泡飲み”東京湾クルージングが当たりだった
 都会とは、長年いると何をしていいのか分からなくなる場所である。おいしいご飯もお酒も、どの街にいても味わえる。新しいスポ...
イイ男が大集合♡ 素敵“たまたま”がいっぱいで目の焦点が合わない~!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
面倒な“かまってLINE”への返信うざ。寂しがり屋のド定番「寝てないアピ」は華麗にスルーがよろし
 いつも話題の中心にいたくて、寂しがりやな「かまってちゃん」。時々ならいいですが、LINEメッセージでもかまってアピール...
諦めないで!猫と共に送る安全な植物生活。花屋が実践する「3つの心得と6つの対策」
 植物は我々の心豊かな生活を送る癒しですが、残念ながら猫にとって有害なものはたくさんあります。  種類によっては中毒症...