NHK紅白復活当選にも“欠かせない”存在
今年1月27日に櫻坂46として出演した「Venue101」(NHK総合)は「紅白振り返りSP」と銘打たれ、昨年の紅白の舞台裏がメンバーから語られた。
一昨年の紅白落選からの復活当選も、小林の尽力なくしては果たせなかったかもしれない。
同番組では、7thシングルカップリング曲であり、小林にとって最初で最後のセンター曲「隙間風よ」を、たくましくなった後輩に囲まれながら披露した。これがアイドルとして小林のテレビラストパフォーマンスとなった。
前述した彼女の卒業コンサートでは、序盤から小林を中心としたユニット曲「ジャマイカビール」、“野生と理性”がテーマの激しいダンスナンバー「摩擦係数」、軽快なポップチューン「僕たちの La vie en rose」などを披露し、グループの多面性を見せた。
「Anthem time」では3期生と共に、「桜月」では坂道研修生出身で初めてセンターとなった2期生・守屋らと共に、それぞれ「卒業」をモチーフとした歌詞をオーバーラップさせる美しい演出の中、華麗に舞った。
「埼玉の狂犬」とも呼ばれ、愛され、親しまれた
後半では「BAN」、「承認欲求」、「Start over!」といった櫻坂46のヒット曲で畳みかけ、アンコールでは自身の卒業ソロ曲「君がサヨナラ言えたって・・・」も披露。最後は「櫻坂の詩」で締めた。
小林自身のアイデアを盛り込んだというこの卒業コンサートでは、欅坂46楽曲を各日1曲ずつ交えながら、4年目を歩み出した櫻坂46の“今”に対する誇り、2期生・3期生へのリスペクトが感じ取られた。
おっとり系でありながら胸に熱いものを秘めていた欅坂46初期とは対照的に、ライブの激しい煽りから「埼玉の狂犬」と呼ばれるようになった小林。だが、ライブのパフォーマンスでも、涙するメンバーからの想いを受け止めるMCでも、彼女は清々しく、穏やかで、一点の曇りもなく前を向いていた。
グループ初の2期生と3期生のみの選抜に…
小林卒業後の今月21日に発売される「何歳の頃に戻りたいのか?」では、グループ初の2期生と3期生のみの選抜となった。小林がその背中を見せてきた2期生が、今度は3期生を引っ張り、支える立場になっていることも感慨深い。
約8年半、グループを輝かせるために闘い続けた功労者・小林のこれからにも期待したい。
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