「アイのない恋人たち」にハマる女性続出! 第2のさんま&しのぶ出るか

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2024-02-04 06:00
投稿日:2024-02-04 06:00

令和の「男女7人夏物語」の声も納得!

“恋愛偏差値が低いワケあり男女7人が織り成す愛の物語”「アイのない恋人たち」(テレビ朝日系・朝日放送テレビ制作、日曜22時~)にハマっています。

 恋愛に不器用な現代の男女の物語はどこか懐かしさもあり、私の周りのアラフォー、アラフィフ女子にも好評。“令和の「男女7人夏物語」”の声も納得です。

 さんま&しのぶはドラマを超えて実生活でも結婚しましたが、このドラマから第2のさんま&しのぶが出るんじゃないか、などと妄想しながら楽しんでいます。

「愛」「I(自分)」「EYE」のない男たち

 その7人ですが、まずはメンズから。33歳、高校の同級生を演じるのが福士蒼汰(30)、本郷奏多(33)、前田公輝(32)の3人で。

 福士演じる久米真和は、売れない脚本家。「女性とは3回会ったら連絡を絶つ」と決めていて、人を愛すること愛されることから逃げている「愛がない男」。無精髭がセクシーなワイルドイケメンです。

本郷奏多は若い頃の美輪明宏にそっくり

 そして、本郷演じる淵上多聞は、食品会社の企画開発部勤務。女性からの好感度は低くないけれど、女性と付き合ったことが一度もない。2人から童貞いじりされることもしばしば。相手に合わせ過ぎて、「自分(I)がない男」。

 本郷は「消せない『私』-復讐の連鎖-」(日本テレビ系)と、NHK大河ドラマ「光る君へ」、そして、このドラマと今期3本に同時出演するなど爆売れ中です。

 大河の花山天皇ではまさかの緊縛プレイを披露し、お茶の間に激震が走りましたが、こちらでは童貞くん。この振り幅がもうたまりませんね。クセつよ役をやらせれば右に出る者なしです。

 そういえば、以前から思っていたのですが、本郷奏多って若い頃の美輪明宏にそっくり。朝ドラで美輪明宏の生涯をやることがあれば、ぜひ、彼にお願いしたいほどです。貴重な妖艶イケメンです。

「男女7人」でいうところの鶴ちゃん

 前田演じる郷雄馬は交番勤務の警察官。結婚願望は強く、出会った女性を“運命の人”と思い込み、相手の本質を見ようとしない「見る目(EYE)がない男」。

 群像劇には必ずひとりはこういうお調子者キャラがいるもの。「男女7人」でいうところの片岡鶴太郎ですね。鶴ちゃんにしてはイケメン過ぎですが…。

 なぜかこの手をやることが多く、「セクシー田中さん」でも似たような役を演じていましたし、朝ドラ「ちむどんどん」でもヒロインの姉(川口春奈)に恋する金持ちのボンボン役でした。

 そろそろ違うキャラを演じるところを見たい、と思うのは私だけでしょうか。合コンでもみんなを笑わせて場を和ませ、本命の子はとられてしまい、いいひとで終わるタイプ。今回は幸せになれるでしょうか。

大根返上!ハスっぱな女を軽やかに

 タイトル「アイがない男」の“アイ”がカタカナなのはそういうことだったのか、とわかる男性陣に対して、お相手はというと、ブックカフェを経営する31歳今村絵里加(岡崎紗絵)、多聞と同じ食品会社勤務の29歳、冨田栞(成海璃子)、区役所戸籍課勤務の近藤奈美(深川麻衣)、さらに、もうひとり、真和の高校の同級生で初恋相手の稲葉愛(佐々木希)がいます。

 高校時代は学校のマドンナ的存在だったものの、あの頃の輝きはなく、ビジュアルの良さを使って、レンタル彼女とホステスを掛け持ちでやっています。

 佐々木といえば、その美しさに反して演技が下手ということでお馴染みでしたが、今回の佐々木はちと違います。夫(渡部建)のことで人生を学んだからでしょうか、ハスっぱな女を軽やかに演じています。

ただの恋愛ドラマで終わらない?

 仕事のこと、家のこと。恋愛だけでなくそれぞれに問題を抱えていて、それがいつ火種になるか…。なんといっても、数々の問題作を世に送り出してきた遊川和彦脚本ですから。ただの恋愛ドラマで終わるはずがありません。

 私的には、絵里加の引きこもりの兄・雅樹がなにかやってくれるんじゃないかと期待しています。演じるは池田努。石原プロ解散にともない、舘ひろしの舘プロに移籍しました。

 長髪に髭といういでたちで、その御尊顔がなかなか拝めないのがもどかしくもあり…。

 日テレ系「厨房のありす」の永瀬廉にも後ろ髪を引かれつつ、1月期、日曜夜は「アイのない恋人たち」を推したいと思います。

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


“桃尻”といえば佐野勇斗!? 翔也の何十倍も生き生きと見えた「あさイチ」出演でのはっちゃけぶり
 14日放送の「あさイチ」(NHK総合)の「プラチナトーク」は、朝ドラ「おむすび」でヒロイン結(橋本環奈)の夫・翔也役を...
フジ時代は地味だったのに…4月からのTBSラジオ冠番組スタート大島由香里が評価を上げたわけ
《朝の帯番組、ラジオの生放送、タイトルに自分の名前……レギュラーとしては初めてづくしの挑戦となりますが、1日の始まりに、...
2025-03-15 17:03 エンタメ
【おむすびにモヤっと】コロナ禍を描いた1週間。結の不可解な言動が目につく中、ピークだったシーンは?
 結(橋本環奈)は職場で、医療従事者の子どもたちが学校で除者(のけもの)扱いされる現状を同僚たちと嘆く。  それを...
桧山珠美 2025-03-15 06:00 エンタメ
NHKの峰不二子・中川安奈のフリー転身で恐れる女子アナら。森香澄との「あざと女」対決で勝つのはどっち?
 3月いっぱいでNHK退局を発表している「NHKの峰不二子」こと中川安奈アナウンサー。  彼女が世間から注目を集め...
堺屋大地 2025-03-15 06:00 エンタメ
ベッキー“あのイメージ”から脱却できず…チュート徳井義実“申告漏れ”いじりに視聴者は嫌悪感
 8日、読売テレビの特番「ブラマヨ吉田・チュート徳井のありがとう生前葬」にゲスト出演したタレントのベッキー(41)の発言...
2025-03-13 17:03 エンタメ
【おむすびにモヤっと】コロナ禍でもスタンドプレイの結。本編以上に“制作の舞台裏”に興味が湧くばかり
 コロナによる緊急事態宣言で飲食店が営業自粛に追い込まれる中、ヘアサロンヨネダを営む聖人(北村有起哉)は店を開けていいの...
桧山珠美 2025-03-12 18:59 エンタメ
40歳目前の綾瀬はるかは"長い春"か…冠番組に映画主演と「決断できない」ジェシーとの関係
「また年を重ねるんだなと。どんな年になるのかなって」「30代も忙しく仕事を頑張った」  今月24日に40歳を迎える女優...
2025-03-13 10:28 エンタメ
審査員・粗品とM-1審査員の決定的な違いは? 忖度しない芸人ゆえの「ブレない目線」と「ムカつかれる覚悟」
 若手芸人の登竜門である「ytv漫才新人賞」(読売テレビ)が3月2日に開催された。霜降り明星の粗品が初めて審査員を務め、...
帽子田 2025-03-12 06:00 エンタメ
Kōki,が鼻につくのは宿命か。両親から学んだ「2代目キムタク」としてアンチを無視するブランディング
 木村拓哉と工藤静香の次女という“十四光り”で注目を集めて来たKōki,。先月は主演映画『女神降臨』の宣伝を兼ねて、『世...
堺屋大地 2025-03-12 06:00 エンタメ
森香澄"あざと可愛い"から脱皮のフラグ 高いアナウンススキルちょい見せで狙う「次のステップ」
 フリーアナウンサーでタレントの森香澄(29)と言えば、"あざと可愛い"がすっかり定着。7日は自身のインスタグラムを更新...
2025-03-11 17:03 エンタメ
ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」
 ダウンタウンの浜田雅功(61)が体調不良のため一時休養すると、吉本興業が3月10日に発表した。相方の松本人志(61)の...
2025-03-11 17:03 エンタメ
ダウンタウン浜田雅功が休養でテレビ業界大激震…キー局編成関係者「いずれ番組の打ち切り話が出てくる」
「浜田の休養は各局ともごく一部の人間にしか知らされていなかったので、現場は現在、大混乱ですよ。今後、吉本サイドと調整の上...
2025-03-11 17:03 エンタメ
【おむすびにモヤっと】弁当開発に「病院の管理栄養士」の売りはもう不要? “新型コロナ編”にも懸念が…
 新型コロナウイルスの感染が日本で初めて確認されて病院で警戒感が漂う中、コンビニ弁当の開発をしないかという幼なじみの菜摘...
桧山珠美 2025-03-10 17:30 エンタメ
悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った
【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】  秋篠宮悠仁(ひさひと)さんの成年会見には秋篠宮家の命運がかかっていた。  長...
2025-03-09 17:03 エンタメ
「R-1グランプリ」史上最年少優勝 友田オレが“早熟の天才芸人”である理由
 “ピン芸日本一決定戦”「R-1グランプリ2025」(関西テレビ)が8日放送され、エントリー数5511人(過去最高)の中...
2025-03-09 17:03 エンタメ
火曜深夜が熱い!FANTASTICS冠番組の対抗馬は純烈? 映画ぼくまほの八木勇征は大スクリーンで観るべき
 映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(ポニーキャニオン配給)を観て来ました。タイトルに“魔法”がつくと、まるで魔法...