NHKさん、“ご都合脚本”じゃないよね?梅吉1日上京と羽鳥邸が気になる

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-02-07 15:00
投稿日:2024-02-07 15:00

NHK朝ドラ「ブギウギ」~第19週「東京ブギウギ」#89

 梅吉(柳葉敏郎)が香川からスズ子(趣里)と愛子を訪ねてやって来る。スズ子に代わって愛子の面倒を見てやろうと言う梅吉だが…。

 久しぶりの親子の再会、スズ子と梅吉は懐かしい話やそれぞれの今の話をして過ごす。

 一方、羽鳥善一(草彅剛)は、スズ子から頼まれた新曲をどうすればいいの深く悩んでいた。

 そんなある日、列車に乗って揺られている羽鳥の頭の中に、あるメロディが降って湧いてくる!

【本日のツボ】

梅吉、電光石火のごとく

※※以下、ネタバレあります※※

 突然、スズ子のところへやって来た梅吉。朝ドラ名物、クズ父疑惑のある梅吉のことだから、お金の無心にでもやってきたかと戦々恐々でした。

 初めて来たはずなのにまるで通い慣れた道のように迷うことなくスズ子の家にやって来た梅吉。

 香川に帰ったのは戦争中で手紙のやりとりはあったにせよ、艱難辛苦を乗り越え、お互いに生き延びることができて、久々の再会だというのに、その熱がまったく感じられずに、そんなものなのかなあ、と。

 しかも、積もる話もあるだろうに、香川からはるばるやって来て、たった1泊しただけで帰るって…。

 まさかこんなに早く帰るとは思いませんでした。最後に「しばらくして、梅吉はツヤのもとへ旅立ちました」などというナレーションが聞こえてきたらどうしよう、と最後までドキドキしました。

 梅吉、いったい何しに来たんだか…。

 それにしても梅吉が香川でどんな生活をしていたのか。写真館で働くなんて言ってましたっけ?? スピンオフ希望案件です。

【おまけのツボ】

羽鳥の自宅はどこ!?

 羽鳥先生のご自宅がどこにあるのか、気になって仕方がありません。スズ子が最初に羽鳥宅を訪れたのは、歌のレッスンをしてもらうためでした。スズ子が玄関前に立っていたら、羽鳥と息子の勝男が銭湯から帰ってきた、あのシーンです。

 その後もたびたび、訪れていたので、日帝劇場の近くなのかなあ、となんとなく思っていました。

 スズ子の妊娠がわかって、羽鳥の妻・麻里(市川実和子)が自分も出産した産婦人科・村西医院を紹介し、そこに通って出産するわけですが…。

 他人事ながら三鷹から検診に通うのはたいへんなのでは、と。先日、愛子が熱を出した際も、夜中に愛子を抱いて村西医院に駆け込んだスズ子。心配して、麻里も駆けつけてくれました。

 ということは、羽鳥の自宅も三鷹の近くなのでしょうか。

 なとど疑問に思っていたら、本日、羽鳥が「東京ブギウギ」のメロディを書いた紙ナフキンを持って、スズ子のところへ…。

 電車の中ひらめいたメロディですが、羽鳥はどうして電車に乗っていたのでしょう。

 いまでこそ、東京~三鷹間は最短30分強ですが、当時はもっとかかるのでは、と思ったり。

桧山珠美
記事一覧
TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


『あんぱん』のど自慢といえば「ひよっこ」有村架純を思い出す。メイコが歌うのはどの歌なのか?
 夕刊の話がなくなり、時間を持て余すのぶ(今田美桜)だったが、夕刊の代わりに月刊誌を出せることに。岩清水(倉悠貴)と歓喜...
桧山珠美 2025-07-03 18:11 エンタメ
TOKIO 国分太一騒動で危うい“料理イケメン”たち「男子ごはん」での気になる発言
 またひとり、旧ジャニーズのタレントが消えてしまいました。今度はTOKIOの国分太一(50)です。今月20日、無期限の活...
東海林(津田健次郎)はエラいのかポンコツなのか? ともあれ“ツダケン”の魅力的な演技に惚れ惚れ
 高知新報が夕刊発行の申請をし、のぶ(今田美桜)は編集長を任された東海林(津田健次郎)と先輩記者の岩清水(倉悠貴)と共に...
桧山珠美 2025-07-01 18:19 エンタメ
【再募集】2025春ドラマどうだった?面白かった&ガッカリを教えて!『あんぱん』『最後から二番目の恋』『対岸の家事』etc
 引き続き、2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。続々と最終回を迎えた4月よりスタートの春ドラマ、あなた...
「あんぱん」竹野内豊らが退場→津田健次郎と倉悠貴が新たに補充。イケメン好きにも優しい朝ドラに感謝したい
 闇市で渡された東海林(津田健次郎)の名刺を頼りに、高知新報にやってきたのぶ(今田美桜)。しかし、東海林は全く記憶にない...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
さや香、バッテリィズ…意外と多い「不仲コンビ」にグッとくる理由。仲良し芸人だけが正解なのか?
 千鳥MC『相席食堂』(ABC/テレビ朝日系)の6月3日放送回にて、「カウンセリング相席」と称した、お笑いコンビ・流れ星...
『あんぱん』嵩(北村匠海)に“たっすいがー”の面影はない。のぶへの言葉が胸を打つ「正しい戦争なんか、あるわけがないんだ」
 空襲の焼け野原でひとり佇むのぶ(今田美桜)の前に、嵩(北村匠海)が現れて再会を果たす。釜次(吉田鋼太郎)から事情を聞い...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
国分太一活動休止で消えた「TOKIO再集結」の光…木村拓哉に見せていた別の顔
 6月20日、複数のコンプライアンス違反があったとして、TOKIOの国分太一(50)が無期限の芸能活動休止を表明した。出...
こじらぶ 2025-06-25 07:50 エンタメ
大泉洋こそ“真のモテ男”じゃないか?「かくかくしかじか」の圧倒的な存在感に新たな一面を見た
  先日、いろんな意味で話題の映画「かくかくしかじか」を鑑賞してまいりました。「東京タラレバ娘」や「海月姫」などのヒット...
「あんぱん」のぶ、“落とし前”の付け方はそれでいいのか。次郎役の中島歩はあまりにも素晴らしかった
 終戦から5か月が経ち、国民学校ではGHQの指導のもと軍国主義教育からの転換が図られる。のぶ(今田美桜)は病気が一向に回...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
『バチェラー6』第8話(最終話)を正直レビュー! ラスト予想、当たった人いるの? 制作サイドにまんまと騙されました
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第8話。本編最終回です。小田...
中村未来 2025-07-25 15:23 エンタメ
曽田陵介、FANTASTICS佐藤大樹と“縁”に驚き「青春時代の人が隣にいた!」甘酸っぱい中学生の頃
 2019年に俳優デビューをきっかけにドラマ、映画、舞台とさまざまな作品に出演。そして先ごろ放送を終了した『いつか、ヒー...
望月ふみ 2025-06-23 07:00 エンタメ
【募集】2025春ドラマの感想は? 面白かった&ガッカリを教えて!『対岸の家事』『最後から二番目の恋』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「面白かった」作品や「...
72歳、ザ・ぼんち里見まさとに“若い女子”が熱狂。イケジジブームが来るか? 老害にならずモテる大人の魅力
 去る5月17日フジテレビ系で放送された結成16年以上の漫才師による大会『THE SECOND~漫才トーナメント~・グラ...
「あんぱん」ここがヘンだよ、戦争パート。のぶが夫に駆け寄らないのはなぜだ?
 次郎(中島歩)からの便りに顔を輝かせるのぶ(今田美桜)だったが、それは海軍病院からだった。のぶが不安な気持ちで病室に入...
桧山珠美 2025-06-21 12:55 エンタメ
『バチェラー6』第7話を正直レビュー!石森さんの“事実発覚”に全視聴者が驚いた…。辻󠄀本さんの高度な会話テクにも注目
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。第7話は、クアラルンプールへ久次米...
中村未来 2025-06-21 06:00 エンタメ