私が芸能活動できるのはギャラ飲みのおかげ! タレントの卵の実生活は…

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2024-12-11 13:52
投稿日:2024-02-15 06:00

「ギャラ飲み」とは?

 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全国的に利用エリアが拡大していて、注目度が高まっているんです。

 ちなみに「ギャラ飲み」とは、男性(ゲスト)が女性(キャスト)にお金を払って食事やお酒を楽しんだりすること。「飲み」といっても飲食に限らず、美術館やゴルフコースを一緒に回ることもある、いわば『出張コンパニオン』に近い形態です。

 なかでも、大手サービス「pato」に登録するキャスト(通称「pato嬢」)は狭き門をかいくぐった美女だけがなれるとか。一体、どんな人が……?

 pato嬢として活動するキャストに話を聞きたいとキネカ社に連絡。彼女たちを取材してみると、驚くべき“素性(素顔)”が見えてきました。

 前回のpato嬢ルポ「ギャラ飲みとラウンジで荒稼ぎするも…“恋愛こじらせ系”29歳港区女子の不器用っぷり」は→コチラ

【話を聞いたpato嬢】サトミさん(仮名/27歳)

 今回取材したのは、芸能活動をする傍ら、ギャラ飲みで稼いだお金を生活資金に充てているサトミさん(仮名/27歳)。pato歴4年以上というベテランキャストでもあります。

 元々はイベントコンパニオンをしていたところ、友達に「patoっていうギャラ飲みがあるよ」と聞いて登録し、23歳からpatoキャストとして働いています。

 以前から心の奥底で芸能界に憧れはありましたが、周りに可愛い子が多かったことから諦めていたところ、とあるイベントの仕事で知り合った人に「君、このままじゃもったいないよ」と背中を強く押されたことで火がつき、本気で芸能界を目指そうと決意。

 芸能スクールのオーディションを受けると無事に合格したので、コロナ禍真っただ中でしたが4年前に上京しました。

週3~4日はコールセンターのアルバイトも

 現在では芸能事務所に所属し、広告モデルをしたりインターネット番組にも出演、またライバーとして配信もするなど、とにかくいただける仕事は何でも全力で取り組んでいるといいます。

 とはいえ、芸能の仕事はいつ入ってくるかわからないし、収入も不安定。成功できるかも不確実なので、常に精神的な不安がついて回るそうです。

 また、ギャラ飲みは高収入ですが、もしお客さんが途切れたら収入がなくなって生活できなくなるかもしれない…そんな思いから、週3~4日は昼職としてコールセンターのアルバイトもしているのだそう。

 サトミさんのギャラ飲みの時給は、30分で7500円です。一方、昼職のコールセンターでの時給は1900円。割は悪いですが、それでも“昼職をしている”ということが精神的な安定に繋がっているといいます。

「東京での一人暮らしはお金がかかる」

 週に3~4日、昼間はコールセンターでアルバイト、夜はギャラ飲みで稼ぎ、土日は演技レッスンへ。その他にも不定期で入る芸能の仕事をこなし、空いた時間はライバーとして配信をする生活。ほぼ休みの日はないですね。

 月収は、コールセンターで20万円、ギャラ飲みで20~30万円、芸能の仕事で10万円ほど稼ぎ、トータル50万円強。貯金は500万円ありますが、「東京で一人暮らしするのはお金がかかる」と言うサトミさんの実生活は、かなり質素。

「洋服は3000円以下のものばかり」「ブランド物は自分では買わない」と浪費はせず、決まった出費といえば、「Netflixなどでドラマ鑑賞をする」サブスク代のみ。仕事上、綺麗でいることが大切なので、肌のメンテナンスなどの美容には多少お金をかけている程度でした。

浪費に走らない理由は“芸能の夢を叶えたい”から

 patoのベテランキャストとして長きに渡りギャラ飲みをしていると、羽振りのいい飲み方のお客さんと一緒になることも…。

 ある現場では「トランプで勝ったら賞金10万円をあげる」というゲームが行われ、サトミさんは見事2回勝って20万円をもらったそうです。

 それでも物欲が湧いたり、浪費に走らない理由は“芸能の夢を叶えたい”という強い意志があるから。こうやって芸能界への夢を持ち、東京に住んで事務所に所属して、演技レッスンを受けられているのは「patoのおかげ」だとハッキリ言うサトミさん。

 スケジュールが自分で調整できて、効率よく稼ぐことができないと、今の生活は成り立ちませんからね。

 patoに出会っていなかったら、芸能界の夢を持つことすらなかったかもしれません。

今は、恋愛よりも「仕事優先」

 実は、サトミさんは彼氏と別れたばかり。

 4年前に上京してから、そのほとんどの期間は彼と一緒にいて結婚も考える真剣交際でしたが、彼も会社を起業して、サトミさんも芸能活動に専念したい夢がそれぞれあり、泣く泣く別れることになりました。

 大好きだった彼との別れを選ぶほど、芸能界への夢を強く持っているサトミさん。「今の自分があるのはpatoのおかげだから、有名になってこれまで支えてきてくれたお客さんたちに恩返しをしたい」と目を輝かせています。

 近い将来、「あの有名タレントも実はpato出身だった!」というニュースが見れるかも!? サトミさんの芸能界でのご活動を、心より応援しています。

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


面倒なボスママに好かれる人の特徴3つ。合わせて、ボスママに好かれる人が注意すべきことは…
 ママ友の世界には、周囲に取り巻きのママ友を引き連れて威圧感を与える「ボスママ」が存在します。みんなに慕われるリーダー的...
好きな街、好きな時間。
 こんな街で、まだ日のあるうちに少し灯りがつく時間が好きだ。
【動物&飼い主ほっこり漫画】第90回「バランスゴロちゃん」
【連載第90回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女偏漢字探し】「唱」の中に紛れ込んだ漢字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
友達、同僚、彼氏…重い話LINEの角の立たない返し方3選。会話できない時間を狙い、着信履歴を残す!
 友達や同僚、彼氏など、身近な人から重い話をされたとき、大抵は「力になってあげたい」と思うはず。  でも時間がなかった...
共学なんてバカじゃないの! 暴走するお受験妻が「娘の反抗」でようやく気付けたこと
 横浜に暮らす経営者の妻の愛子。小学生の長女・美愛と横浜山手御三家と呼ばれる女子校に狙いを定めて、中学受験に臨んでいる。...
東京の「Fラン大学」を出たママの誇り。お受験戦争の渦中、優秀な娘に人生を重ねる傲慢な願い
 横浜に暮らす経営者の妻の愛子。長女の美愛はまだまだ甘えん坊の小学生。横浜山手御三家と呼ばれるお嬢様女子校に狙いを定めて...
娘の名門合格を喜べない…男に依存してきた妻が「女子校進学」を強いる理由
 冬の突き刺すような西日が差すリビングに、不安げなマウスの音が響いた。  時計の秒針が12を指したことだけを確認し...
ウェブ連載なのにやり取りはイエデン? 64歳、超アナログおじさんの「何やら新しい現象」
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
アルハラ回避! スナック嬢が実践する「酔わない飲み方」3つ。お酒嫌いは「あの飲み物」を垂らしてみて
 みなさんはお酒好きですか?もちろん種類によって好き嫌いがありますよね。実は私、水割りと呼ばれるものが苦手です。焼酎でも...
育休明けのフルタイム復帰、育児家事と両立できるか不安…。キャパオーバーの悲劇を回避する3つの方法
 育休明け、いざ職場にフルタイム復帰することになった時、ママたちの脳裏にはさまざまな不安が押し寄せますよね。子供のことや...
職場バレンタインのトホホなエピソード6選。今年はどうなる? あげても地獄、あげなくても地獄だよ…
 もうすぐ恋する女性の一大イベント、バレンタイン! 好きな男性や彼氏にどんなチョコレートを渡そうか、今からソワソワな女性...
また値上がり!? 40代主婦が物価高を痛感した瞬間と節約サバイバル術4選。買い物は私一人で行きますよ
 続く物価高で、家計のやりくりを頑張っている主婦は多いはず。それでも追いつかないくらいに、物価高の実感は日々高まるばかり...
ねこプロレス第2弾! 挑戦者の尊すぎる“たまたま”ぽろりに延長戦希望
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
春と幸運を呼ぶ「球根付き切花」を長持ちさせる意外な注意点。あー、見るだけでワクワクが止まらない!
 立春を迎え暦の上でも春。猫店長「さぶ」率いる我がお花屋の立地は神奈川の片田舎ですが、1月の終わりごろからど偉いエネルギ...
事例ありき? お役所仕事だな。街路灯ランプをLEDにするだけなのに、なぜかてんやわんや…
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...