私が芸能活動できるのはギャラ飲みのおかげ! タレントの卵の実生活は…

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2024-02-15 06:00
投稿日:2024-02-15 06:00

「ギャラ飲み」とは?

 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全国的に利用エリアが拡大していて、注目度が高まっているんです。

 ちなみに「ギャラ飲み」とは、男性(ゲスト)が女性(キャスト)にお金を払って食事やお酒を楽しんだりすること。「飲み」といっても飲食に限らず、美術館やゴルフコースを一緒に回ることもある、いわば『出張コンパニオン』に近い形態です。

 なかでも、大手サービス「pato」に登録するキャスト(通称「pato嬢」)は狭き門をかいくぐった美女だけがなれるとか。一体、どんな人が……?

 pato嬢として働くキャストに話を聞きたいとキネカ社に連絡。彼女たちを取材してみると、驚くべき“素性(素顔)”が見えてきました。

 前回のpato嬢ルポ「ギャラ飲みとラウンジで荒稼ぎするも…“恋愛こじらせ系”29歳港区女子の不器用っぷり」は→コチラ

【話を聞いたpato嬢】サトミさん(仮名/27歳)

 今回取材したのは、芸能活動をする傍ら、ギャラ飲みで稼いだお金を生活資金に充てているサトミさん(仮名/27歳)。pato歴4年以上というベテランキャストでもあります。

 元々はイベントコンパニオンをしていたところ、友達に「patoっていうギャラ飲みがあるよ」と聞いて登録し、23歳からpatoキャストとして働いています。

 以前から心の奥底で芸能界に憧れはありましたが、周りに可愛い子が多かったことから諦めていたところ、とあるイベントの仕事で知り合った人に「君、このままじゃもったいないよ」と背中を強く押されたことで火がつき、本気で芸能界を目指そうと決意。

 芸能スクールのオーディションを受けると無事に合格したので、コロナ禍真っただ中でしたが4年前に上京しました。

週3~4日はコールセンターのアルバイトも

 現在では芸能事務所に所属し、広告モデルをしたりインターネット番組にも出演、またライバーとして配信もするなど、とにかくいただける仕事は何でも全力で取り組んでいるといいます。

 とはいえ、芸能の仕事はいつ入ってくるかわからないし、収入も不安定。成功できるかも不確実なので、常に精神的な不安がついて回るそうです。

 また、ギャラ飲みは高収入ですが、もしお客さんが途切れたら収入がなくなって生活できなくなるかもしれない…そんな思いから、週3~4日は昼職としてコールセンターのアルバイトもしているのだそう。

 サトミさんのギャラ飲みの時給は、30分で7500円です。一方、昼職のコールセンターでの時給は1900円。割は悪いですが、それでも“昼職をしている”ということが精神的な安定に繋がっているといいます。

「東京での一人暮らしはお金がかかる」

 週に3~4日、昼間はコールセンターでアルバイト、夜はギャラ飲みで稼ぎ、土日は演技レッスンへ。その他にも不定期で入る芸能の仕事をこなし、空いた時間はライバーとして配信をする生活。ほぼ休みの日はないですね。

 月収は、コールセンターで20万円、ギャラ飲みで20~30万円、芸能の仕事で10万円ほど稼ぎ、トータル50万円強。貯金は500万円ありますが、「東京で一人暮らしするのはお金がかかる」と言うサトミさんの実生活は、かなり質素。

「洋服は3000円以下のものばかり」「ブランド物は自分では買わない」と浪費はせず、決まった出費といえば、「Netflixなどでドラマ鑑賞をする」サブスク代のみ。仕事上、綺麗でいることが大切なので、肌のメンテナンスなどの美容には多少お金をかけている程度でした。

浪費に走らない理由は“芸能の夢を叶えたい”から

 patoのベテランキャストとして長きに渡りギャラ飲みをしていると、羽振りのいい飲み方のお客さんと一緒になることも…。

 ある現場では「トランプで勝ったら賞金10万円をあげる」というゲームが行われ、サトミさんは見事2回勝って20万円をもらったそうです。

 それでも物欲が湧いたり、浪費に走らない理由は“芸能の夢を叶えたい”という強い意志があるから。こうやって芸能界への夢を持ち、東京に住んで事務所に所属して、演技レッスンを受けられているのは「patoのおかげ」だとハッキリ言うサトミさん。

 スケジュールが自分で調整できて、効率よく稼ぐことができないと、今の生活は成り立ちませんからね。

 patoに出会っていなかったら、芸能界の夢を持つことすらなかったかもしれません。

今は、恋愛よりも「仕事優先」

 実は、サトミさんは彼氏と別れたばかり。

 4年前に上京してから、そのほとんどの期間は彼と一緒にいて結婚も考える真剣交際でしたが、彼も会社を起業して、サトミさんも芸能活動に専念したい夢がそれぞれあり、泣く泣く別れることになりました。

 大好きだった彼との別れを選ぶほど、芸能界への夢を強く持っているサトミさん。「今の自分があるのはpatoのおかげだから、有名になってこれまで支えてきてくれたお客さんたちに恩返しをしたい」と目を輝かせています。

 近い将来、「あの有名タレントも実はpato出身だった!」というニュースが見れるかも!? サトミさんの芸能界でのご活動を、心より応援しています。

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


秋の京阪神「穴場あり」グルメ旅。外国人観光客にバレていない!? 胃で溶けるカツレツ、会館飲み…
 何もかも揃っているような東京に住みながら、関西でいただく食事はなんであんなにうまいのか。そんな気持ちにかられて、先日、...
「う、うまい…」秋の京都で“当たりだけ”グルメ! コッペパン天国から地元民太鼓判の街中華・餃子まで
 先日、遅めの夏休みとして京都を中心に旅行へ出かけました。京都は「ここが私のアナザースカイ!」と両腕を広げたいほど、大好...
ツンデレorガチ避け? つれない“たまたま”太郎についてゆきます!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
年末年始に増えるご不幸と葬儀。花屋が心底思う「後悔しない直葬」とは?
 寒くなり、アノ不思議現象がボチボチ起こり始めております。それは、年末から年明けにかけて頻発する「お亡くなり現象」。...
「卓越下着術」「胸囲ない」セクハラかと思いきや…!職場&家族へのおもしろ誤変換LINE7連発
 日常の連絡ツールとして欠かせないLINE。気軽に送れるぶん、おもしろ誤変換が生まれます。特に職場LINEや家族への誤変...
「オレ忙しいアピール」って何様よ? 昭和オヤジの怠慢さに怒りの沸点越え
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
更年期、私はこれで対処しています②賛否両論のプラセンタ、筋肉注射で痛みもこの上ないが…
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
40歳、セルフプレジャーより睡眠が優先!?フルタイム正社員に転職で痛感
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  つい先日ま...
仕事ができないけど愛される人の特徴5つ。ポンコツなのになんで?
 あなたの職場にも仕事ができないポンコツなのになぜか周りに愛されている人、いませんか? 今回は、仕事ができないけど愛され...
気は優しくて力持ちってこんな感じかな
 そして、  思わずほっこりしてしまうのはなぜ?  
ダークヒーロー参上! 木の上から睨みを利かせるアウトロー“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
息抜きは絶対必要!忙しいワーママが自分時間を確保する4つのアイディア
 世の中のワーママは、仕事や家事、育児と朝から夜まで大忙し! 自分の時間なんてほとんどありませんよね。しかし、人には息抜...
「糟糠の妻」の意味は? 出世しても〇〇してはいけないんだゾ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
ほっこり癒し漫画/第85回「食べる! 食べるでござるーッ!」
【連載第85回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
酔っ払い同士の胸熱&ちょっと恥ずいLINE3選。きのこたけのこ戦争の和解にもおすすめ?
 人はお酒を飲むと日頃心に秘めている本音が出てきますよね。酔っ払い同士のLINEをのぞいてみると、本音同士の面白い会話が...
お互いの「子どもの共通点」に愕然。平凡になったのは元彼と私、どっち?
 新川崎の大規模マンションに暮らす真央。「量産型主婦」を自覚しているが、かつての真央はバリバリの個性派女子だった。そこで...