いいタイミングで出会えたけど…
40代の頃は海外進出や政界進出によるスキルアップを夢見たこともあったそうですが、50代になった今は「もっと着実に足元を見て、今後の生活を考えるようになった」とジュンジさんは言います。
「真理恵とは、いいタイミングで出会いました。
それに、一緒にお酒を飲んでいて楽しい人だから、食事の時間が待ち遠しいくらいです。
まぁ強いて言えば、まだ彼女は僕より精神的に若すぎるのが、少し気になるかなぁ…。
そうかといって年上の女性と付き合うのは苦手だから、4歳年下の真理恵との年の差ぐらいが僕にはちょうどいいんですけどね。
先日、結婚について真理恵に話してみたけれど、正直なところ感触はよくなかったんです。
僕が出した条件というか希望を、真理恵は面食らった様子で聞いていましたから。
けれどほら、もうこのトシだから相手に合わせてまでは、結婚なんてしたくないんですよ。
もしかしたら、真理恵も同じ気持ちなのかもしれないし、そうだとすればきっと僕に合わせたくないんだろうけどね。
この雰囲気のまま結婚したいだけ
せっかく出会ったけれど、彼女が僕に譲ってくれないとなると…、この結婚話は、残念だけどチャラでしょうね。
僕は自分の希望を曲げてまで、真理恵の理想に譲歩するつもりはありません。
真理恵の理想を聞いたことはないからハッキリとはわかりませんが、僕は単純に、このお付き合いの延長で結婚をしたいっていうだけなんです。
今は月に2回くらい会って、いい時間を過ごしています。だからこの雰囲気のまま、結婚をしたいってだけなんですよ。
線引きするタイプなら結婚はパス
もしも真理恵が、恋愛とはこういうもの、結婚とはこういうものって感じで明確に線引きをして『あなたは夫なんだから、○○をして!』などと言い出すタイプだったとしたら…、そもそも僕が結婚をしたい相手ではありません。
そのあたりをきちんと見極めたい気持ちもあって、僕は早々に、自分の条件を真理恵にぶつけました。
彼女がどういう理解をしてくるか…、今は答えを楽しみに待っているところなんですよ」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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