更新日:2024-03-09 06:00
投稿日:2024-03-09 06:00
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
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46歳、バツイチ。共同生活が苦手…生涯独身のつもりが
真里さん(仮名)は、現在46歳。20代後半の頃に1度結婚をしたものの、他人との共同生活が苦手で、わずか1年で離婚をしてからというもの、ずっと独身を貫いてきました。
しかしここへきて、知人の会合で知り合った62歳の男性から猛アプローチを受けていて、将来について真剣に考え始めたと語ります。
二度と結婚はしたくなかったけど
「誰かと同じ空間で過ごすことそのものが私にとってはストレスだから、二度と結婚はしたくないし、子どもだって要らないのが、ずっとポリシーだったんです。
だから男性と出会っても、軽いお付き合いならしても、同棲とか結婚っていう話が出てくると『私には無理だから』と伝えて、お別れしてきました。
でも…、最近知り合った62歳のトシオさん(仮名)は、私が自分の意向を伝えているのに、聞いているんだかいないんだか…って感じで、しつこく結婚を迫ってくるので、どうしたものかと困っているんです」
「ビルを売って一緒に何年か旅に出ないか」
トシオさんと真里さんは、出会って1年ほど。何度か食事をし、数回は体の関係をもったこともあると言います。
しかしどちらからも「付き合いましょう」という話は出していないので、真里さんはふたりの関係を「大人特有の曖昧なもの」と捉え、気楽に交流を続けてきたそうですが…。
「どうやらトシオさんは、この関係に本気だったみたいですね。
彼はすでに親が他界していて、そのときの相続でビルを2棟持っているのですが、先日は『君と世界旅行をしながら、老後を過ごすのもいいなぁ。今なら高く売れるから、ビルを売って一緒に何年か旅に出ないか?』と、ハチャメチャな提案をしてきました」
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