2年前の48歳まで処女として過ごした“こじらせ恋愛観”の根源

mirae.(みれ) ライター
更新日:2024-10-08 11:40
投稿日:2024-04-08 06:00
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。2年前の48歳まで性体験がなかったよもやま話を綴っていますが、今回はちょっぴりこじらせた背景にある、中学生時代の恋愛観の続きです。
 実はこの可愛い恋が、私を二次元から三次元へと恋愛対象を変えていったのです。

手をつないだ瞬間の気持ちは?

 前回のコラムで、初恋の人と文化祭のフォークダンスで“初めて手をつなぐ”瞬間を迎えた私。文化祭最終日のメーンイベントであるフォークダンスの時間を、それこそ少女漫画の主人公のように、ドキドキしながら待っていました。

 日も沈んできた頃、校庭に組まれたキャンプファイヤーに火がともり、生徒会長のアナウンスで全校生徒によるフォークダンスが始まります。

 生徒数が多いので、憧れのT君と手をつなげるチャンスはたった1回。うまく回ってこなければ、そのチャンスさえないかもしれません。

 私は常にT君がどこにいるのか目で追いながら、その時が来るのを待っていました。

恥ずかしさMAX! T君の顔が見られない…

 そして、その瞬間がやってきます。

 T君の手が自分の手に触れた瞬間、どきどきは最高潮。どんな表情をしたらいいのかもわからず、恥ずかしくてT君の顔を見ることさえできませんでした。

 今思えば、T君が私を見ていたのかもわかりません。かっこいいT君の顔を拝まなかったなんて、とてももったいないことをしました。

恋心は“架空の男性”から“現実の男性”へ

 そんなドキドキの手をつないだ時間はたった数秒で終わってしまいました。他の男子と躍っていても、私の心はT君ばかりを追い、それ以外の男子は目に入らない――。

 目の前にいたときは恥ずかしくて顔を見ることさえできなかったのに、遠く離れた場所にいるT君をずっと目で追い続けていました。それはまるで少女漫画に出てくる内気な主人公のように…。

 そして私の初恋は、その後T君と関わるタイミングもなく何も進まず、高校進学をきっかけに消えていきました。私にとって文化祭のフォークダンスは、中学生時代の甘酸っぱい思い出となったのです。

 しかし、T君への“なんちゃって初恋”を機に、恋愛対象は少女漫画の世界の架空の男主人公ではなく、現実の男性へと確実に変わっていきました。

 T君というリアルな男性の存在がきっかけになったのは明らかで、無駄ではなかったなとは思います。

だけど、好きになったのはバンドマン

 現実世界の男性に興味を持ち出したものの、まるで少女漫画の世界から出てきたようなT君に恋をしてしまったこともあり、なかなか周囲にいる男子には興味が持てません。きっと自分の理想が高かったのでしょう。

 そんな私がハマっていったのが、とある男性バンドでした。

 もともと音楽が大好きで、毎日何かしら聴いていたのですが、先にバンドにハマり、追っかけをしていた友人に紹介されたのが、東京を拠点に活動をしていたバンド「U」。初めて彼らのプロモーションビデオをテレビで見た時、音楽はもちろん、そのカッコよさに一目惚れしたのです。

強いカリスマ性と反骨精神にドはまり

「U」は5人組のバンドで私が好きになったのが、ボーカル担当のI氏。バンドの作詞作曲を全て手がけ、リーダーでもあった彼は強いカリスマ性の持ち主でした。

 音楽だけでなく、彼の世間に背を向けたような尖った性格も私には刺さり、彼が生み出す世界にどっぷり浸かり、恋をしてしまったのです。

 手の届かないカリスマ・バンドマンを好きになってしまった私は、現実逃避をしたまま、三次元への男性への恋もこじらせていきます。

 次回へつづく。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ラブ 新着一覧


本命彼女と非本命女子の違いは?ガチで惚れられる女になる術
 気になる男性ができた時に、体の関係になっても、なかなか「本命彼女」になれない……。そんなことで悩んでいませんか? ...
若林杏樹 2022-06-15 06:00 ラブ
「仕事と俺どっち大事なの」って言っちゃう?男の本音に迫る
 好きな彼からであっても「仕事と俺どっち大事なの?」なんて聞かれると、困惑してしまいますよね。中には「重い」と感じる人も...
恋バナ調査隊 2022-06-15 06:00 ラブ
嫌われてる? 二人きりだと沈黙する彼…隠れた男性心理とは
 気になる男性と二人きりになった時、彼が沈黙すると「もしかして嫌われてる?」と不安になりますよね。  でも、男性と女性...
恋バナ調査隊 2022-06-14 06:00 ラブ
“家族割”からの独立!離婚届と地獄の名義変更で自由を得た
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
年上男性はデメリット多め?いえいえ大事なのは操縦方法です
 女性にとって、リードしてくれる年上男性は魅力的に映りますよね。頼り甲斐があり、経済力のある年上男性は、恋人としても結婚...
恋バナ調査隊 2022-06-14 16:31 ラブ
彼氏と友達が浮気?貴女の直感を後押し&裏切りを見破る方法
 彼氏と自分の友達が浮気していたというエピソードは、意外と多いですよね。大好きな彼氏と信頼していた友達の両方を失うので、...
恋バナ調査隊 2022-06-13 06:00 ラブ
ワキ処理忘れた~!彼との“お泊まり失敗談”を共有しましょう
 大好きな彼とのはじめてのお泊まりデート。完璧に準備したつもりだったのに、肝心なところで「やらかしちゃった!」という失敗...
恋バナ調査隊 2022-06-13 06:00 ラブ
「喧嘩するほど仲がいい」って本当なの?男と女、嘘か誠か。
 昔から「喧嘩するほど仲がいい」という言葉を耳にしますが、実は、喧嘩はカップルが別れる原因でもあるため、「嘘」だと言われ...
恋バナ調査隊 2022-06-12 06:00 ラブ
梅雨のデートで湿度よりイチャ度が上がる!?【屋内・外出編】
 梅雨の時期になると、どんよりとした空に降り続く雨でなかなか「外デート」という気分にはなりませんよね。  そこで今回は...
恋バナ調査隊 2022-06-12 06:00 ラブ
性格の不一致で離婚 元夫の復縁アプローチに不信感を抱く女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-06-11 06:00 ラブ
両親の介護問題から“着火”→元妻への愛が再燃したこじらせ男
「冷酷と激情のあいだvol.94〜女性編〜」では、元夫のカズトさんから3年ぶりに連絡がきて復縁を迫られている女性・亜紀子...
並木まき 2022-06-11 06:00 ラブ
「女として見られない」発言は男性からのレッドカードです…
 男性から「女として見られない」と言われた経験はありませんか? もしあるのなら、危機感を持つべきかもしれません。  一...
恋バナ調査隊 2022-06-11 06:00 ラブ
「個人情報全部晒すから」サレ妻が不倫相手に送った復讐LINE
 テレビを賑わす不倫の話題。でも、一般社会でも不倫をしている人は多いようです。旦那に不倫をされた「サレ妻」が不倫相手に送...
恋バナ調査隊 2022-06-11 06:00 ラブ
彼氏と会えない時の不安対策 “出して・埋めて・先手”がいい
 彼氏と会えない時は寂しく感じますよね。寂しさが募ってくると、次第に不安も襲ってくるでしょう。  そんな時はどのように...
恋バナ調査隊 2022-06-11 06:00 ラブ
思いやりがない彼氏を引いちまった!でも別れたくない貴女へ
 思い続けていた男性と付き合ってみたら、実は「思いやりのない人だった」と気づくこともありますよね。そんな彼の言動に不安に...
恋バナ調査隊 2022-06-10 06:00 ラブ
サプライズ成功の秘訣 達人は“ダミーから本命プレ”で心掴む
 大好きな彼の誕生日や記念日に、ただお祝いするのではなく「サプライズ」で思い切り喜ばせたい! と思ったことがある人は多い...
恋バナ調査隊 2022-06-09 06:00 ラブ