モラハラ夫って本気ですか? 再婚妻の態度に我こそ被害者だと主張する男

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-04-06 06:00
投稿日:2024-04-06 06:00

ある程度の覚悟はしていた

 夫婦間のパワーバランスは「常に、夫が上でなければならない」と考えているフミオさんにとって、妻に負けている何かが存在するのは、とても屈辱的な状況。

 しかし結婚前から今のような夫婦関係になることに、ある程度の覚悟をしていたとフミオさんは言います。

「過去の妻たちも、僕を見下すようなところがあって、それが許せなくてだんだん気持ちが冷めました。

 だから美香も、多少はそういうところが出てくるかもしれないなっていうのは覚悟していたんです。じゃなければ、もはや即離婚をしていますよ。

 今はまた僕の美香への想いは消えてはいませんから、夫婦関係を修復できるのに…。

 それなのに、美香はついに夜の生活にまで嫌な顔をし始めて、さらに不快にさせるんです。

バツ3には抵抗感が

 僕は過去に2回結婚をしているから、夫婦なんて入籍したらだんだんとギスギスしてくるもんだってわかっていますけどね、それにしても美香の態度はひどすぎます。

 これまでの妻と比べても、桁違いに失礼なんですよ。

 でもねぇ、ここで離婚をすると僕はバツ3ですからね、ちょっと考えてしまいます。

 美香とこれからもずっと添い遂げたいとは思えませんが、今すぐに離婚をすると、また婚活をするのが面倒だし…。

 困ったもんです」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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