NHK朝ドラ「虎に翼」~第7週「女の心は猫の目?」#32
晴れて弁護士になったが、女性であることを理由になかなか依頼をしてもらえない寅子(伊藤沙莉)。「女の幸せより大事なものか」という稲(田中真弓)の言葉が頭を離れない。
そんな中、寅子と同時に合格した久保田(小林涼子)が婦人弁護士として初めて法廷に立つと聞き、轟(戸塚純貴)とよね(土居志央梨)と見学に向かった寅子は、その帰り道で花岡(岩田剛典)と出くわす。
【本日のツボ】
事件はいつもあの階段で起こる
※※以下、ネタバレあります※※
久保田先輩(小林涼子)の法廷デビューを見学しに行く寅子たち。そこには新聞記者を筆頭に、日本初の婦人弁護士を好奇の目で見る人たちに溢れ、コレジャナイ感の3人。
寅子・よね・轟の3人がほんわかとした空気を醸し出します。女子部の仲間たちとは離ればなれになってしまいましたが、この3人組もいいですね。
「団子でも食いに行くか?」
よねの口からこんな言葉が出るようになったかと嬉しくなりました。そんな2人に従う轟もあのバンカラだった男とは思えないほど、女子に馴染んでいます。
驚いたのは花岡です。寅子への未練たらたらかと思いきや、もう婚約していたとは。なんなんだこの変わり身の早さは。
それにしても、同郷の親友・轟にも婚約の話をしていないとは、あまりにも水臭いではありませんか。もっとも、寅子への未練を断ち切るために、一刻も早くそうしなくてはメンタルが持たなかったのかもしれませんが…。
寅子たちを見つけた時、寅子に「ご婚約おめでとう」と言われた時の、花岡のピキッとした表情から、そうとるのが自然でしょう。岩ちゃんびいきの立場から考察すると、そういうことになります。
それにしても、あの裁判所の階段、なにかと事件が起きがちです。寅子たちが最初に見学した裁判の夫婦がもめていたのも、桂場(松山ケンイチ)に「甘い!」と叱咤されていたのもここでした。事件はあの階段で起こる、覚えておきましょう。
寅子のお見合いふたたびだけど…
そして、「竹もと」。
よね「だから佐賀について行けばよかったんだ」
寅子「私は別に。私には私のやりたいことがあるんだから」
よね「じゃあそんな顔していないで食え」
寅子「うん」
2人の会話を黙って聞いている轟。いい奴です。
家に帰った寅子。両親に「お願いします!」土下座します。
「私にお見合い相手を探していただけないでしょうか」
「立派な弁護士になるために、社会的信頼度、地位を上げる手段として、私は結婚がしたいんです」と寅子。
花岡とうまくいっていると思っていたはるが「花岡さんはどうなったの?」と尋ねると、「花岡さんはとってもおきれいなお方とご婚約されました」と寅子。
吉本新喜劇風
それを聞いた父と母がガクンと両脇に倒れるのが、吉本新喜劇風で笑ってしまいました。
手段としての結婚を選んだ寅子。思えば、寅子のお見合いでスタートした物語でしたが、今度のお見合いはあの頃とは違います。
寅子にいいお相手が見つかりますように。
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