NHK朝ドラ「虎に翼」~第7週「女の心は猫の目?」#34
寅子(伊藤沙莉)は、弁護士として社会的な信用を得るためにお見合いをさせて欲しいと直言(岡部たかし)とはる(石田ゆり子)に頭を下げる。
一方、轟(戸塚純貴)とよね(土居志央梨)は花岡(岩田剛典)を呼び出し非難する。寅子の事情を理解したはるは、必ずいい人を見つける、と奔走するが、相手はなかなか見つからない。
そんな中、気落ちする寅子を、ある人物が訪ねてくる。
【本日のツボ】
「僕じゃ駄目ですか」優三、渾身のプロポーズ
※※以下、ネタバレあります※※
よねと轟が寅子のために花岡を糾弾。「一発殴ってやろうかと思って待っていたのだけど。どうせお前などあいつと到底釣り合わない」と憤慨するよねと、「本当にそれでいいのか。それで本当に幸せになれるのか?」と花岡のためを思って意見する轟。友情が眩しいです。
「あんなキザったらしいいけ好かない男より、もっともっといいお相手を見つけてみせますから」。はるったら花岡のこと、そんなふうに思ってたのか、とちょっと笑っちゃいました。
ようやく見つかったお相手は、奥さんに先立たれて後添いを探していた年上のお医者さん。写真を見つめ、微妙な表情の寅子ですが、お見合いすると決断。洋菓子が好きな相手のために、はるに頼んでクッキーを焼くなんて、カワイイところがあります。
ところが、「弁護士をするご婦人はなんだか怖そうだ」と。自分としてはかなり妥協をしたつもりだった相手に断られるとは、こんな屈辱はありません。
「これがおかあさんが言ってた地獄か…」
寅子の心の声が切なく、玄関に座ってため息をひとつ。
しっくりくる寅子と優三のポジション
そこに「おかえりなさい」の声。階段横の部屋にいたのは優三でした。
「寅ちゃん、お見合い相手を探してるんだって?」。階段に座り、以前のように話し込む2人。この2人の立ち位置、というか座り位置、ほんとうにしっくりきます。
堰を切ったように話し出す寅子に、何か言いたげな優三。ようやく話そうとすると、例の「ぎゅるる」音が…。
緊張するとお腹がゆるくなる優三、そこを頑張って堪えて、なんとか言えました「それ、僕じゃ駄目かな?」。
「あすなろ白書」のキムタクを想起させる渾身のプロポーズなのに、「はて?」。相変わらず鈍い寅子です。「社会的地位を得るための結婚相手、僕じゃ駄目でしょうか」。
「つまりそれは優三さんも社会的地位が欲しいと?」。さすが「俺にはわかる」の妹、なんだかとんちんかんですが、優三は「はい。です。はい。そうです。独り身への風当たりの強さは男女ともに同じですから」と。
「はい!」、握手を交わした2人。
ここで再び「ぎゅるぎゅる」。最後は便所に駆け込む優三と、「この手があったか」と得心の寅子。
緊張するとお腹がゆるくなる優三のキャラが活きました。寅子の一番の理解者。こんなに良いお相手はいません。
エンタメ 新着一覧