ベッド脇からコンドームを…
――千鶴さんを労わってれる彼の優しさ、嬉しいですね。続けてください。
「おっしゃる通りです。今まで『気持ちいい?』と聞く男性はいましたが、『痛くない?』と聞いてくれた男性は初めてで…。そんな言葉ひとつとっても、『彼は私を大切にしてくれる』と幸福な気持ちになりますよね。
それで…我慢できなくなって、私のほうから挿入をねだってしまったんです。本来なら、クンニリングスやフェラチオを経てセックスに至るかもしれませんが、その時は早く彼とひとつになりたくて。
――正樹さん…好きよ。もう欲しいの。
私は彼の指で貫かれながら、甘く囁きました。
――えっ…?
――早くひとつになりたい…。
一瞬の沈黙のあと、
――わかったよ。千鶴の体のことも考えてこれを着けるから、安心して。
彼はベッド脇からコンドームを取り出してきたんです。
えっと思いました。おそらく、私がシャワーを浴びている時に用意したのだと思いますが、私は避妊具の装着を断りました。
『生理が終わったばかりの安全日』ということもありましたが、愛する彼のものに直接触れたかった。奥さまとの間には息子さんがいるのに、私とは避妊具をつけるなんて…。
その時になって、初めて『避妊具なんて要らない』と、妙なライバル心も芽生えたんです。
彼とひとつになれた悦び
――今日は大丈夫な日だから、着けないで。
私はコンドームを拒みました。もちろん、奥さまへの嫉妬心など微塵も見せずに。
――わかった。
彼は承諾し、私を仰向けにして、正常位の体勢をとったんです。見つめ合いながら、胸は高鳴るばかりです。愛してやまない男性とひとつになる期待と高揚、そして、いくばくかの不安に包まれる幸せ。
(正樹さん…好き。どうしようもなく好き…)
彼の勃起が私の女陰にあてがわれました。『あっ』と声を漏らした直後、彼が腰を送り込んできたんです。
ズブッ、ズブ、ズブ…ッ!
熱く雄々しいものが膣路を貫いてきました。甘美な圧迫感と摩擦が寄こされ、愛液に勢いづいたぺニスは、いとも簡単に私の最奥まで届いたんです。
――ンンンッ!
挿入の衝撃に、私はあごを反らせました。でも胸奥を満たすのは、衝撃よりも彼とひとつになれた悦びです。
――嬉しい…私の中に、正樹さんがいっぱい。
私が潤んだ目で彼を見つめると、彼も湿った息を吐きながら、見つめ返してきます。
――千鶴の中、すごく熱いよ…気持ちいい。
正樹さんは粘膜をなじませるように腰を軽く揺すりました。彼の形どおりに収縮した膣肉が、一分の隙もなくペニスを包み込んで…やがて彼はゆっくりと腰を揺すってきたんです。
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