ガンの罹患で既婚者専用マッチングサイトに
現在、マッチングサイトやマッチングアプリでの出会いは珍しくない。
婚活や趣味仲間、そして、愛するパートナーがいても「出会い」を求める既婚者専用マッチングサイト。既婚者であっても、「セックスフレンド」「セカンドパートナー」を求めるのは、もはや特別のことではないのかもしれない。
ただ、そのきっかけが「ガン」という命にかかわる病気からだったらどうだろう?
今回、取材に応じてくれたのは香織さん(仮名・49歳主婦/子供アリ)だ。
小柄でショートカットの似合う彼女は、「癒し系で可愛い奥さま」といった印象で、彼女は両乳房と卵巣を切除してから、既婚者マッチングサイトに登録した異色の存在だ。
香織さんは語る。
「1歳上の夫とは学生時代からの付き合いです。私が24歳の時に結婚し、25歳で長男を出産しました。
しかし、子供を産んでから夫とはレスになって…長男が10歳になった年に夫が関西に単身赴任したことも、さらに夫婦の距離を遠ざけました。
ただ、私が40歳になった時、思わぬ出会いがあったんです。地域のテニスサークルで1歳下の男性・豊さん(仮名・当時39歳WEBデザイナー/既婚子供アリ)と親密になって…それが不倫の始まりでした」
子供が学校に行っている間にデートを重ね
――続けてください。
「豊さんは中肉中背でのんびりほっこりするタイプ。夫とは真逆です。テニスサークルで仲のいいメンバーは7名ほどいましたが、飲み会の2次会でたまたま2人だけになって意気投合して…。
以来、仲間に隠れてこっそりデートするようになったんです。水族館や美術館、映画、温泉旅行など恋人のように過ごしましたね。もちろん、子育てもおろそかにはしませんでした。
豊さんはWEBデザイナーという仕事柄、時間の融通はききますし、私は専業主婦。デートの時間帯は息子が学校に行っている間と決めていました」
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