初めての「普通のお付き合い」
もともと恋愛に対しては淡白だったサトルさんは、学生時代には恋人は作ったことがなく、社会人になってからは、女性上司に誘われるがまま不倫をしたり、マッチングアプリで知り合った若い女性にお金を無心されたり…といった苦い思い出がたくさんあるそう。
そのため、いわゆる「普通のお付き合い」をできている優香さんとの関係については「この関係が世間一般から見て、恵まれている付き合いなのか失敗の前兆なのか、さっぱりわからない」と首を傾げます。
一度くらいは結婚を
「いや〜…、女性とのお付き合いは本当に難しいですね。
僕が結婚をするってなれば、きっと親は喜んでくれるだろうなっていう気がするので、できればこのまま一度くらいは結婚をしたほうがいいなとは思っているんです。
でも、せっかく結婚をしても離婚することになるのは嫌ですから…、せめて『この人なら、大丈夫』って確信できる何かが欲しいですね。
こういう話をすると、同僚からは『夢を見過ぎだろ』って怒られるんですよ。きっと僕は、人並みの恋愛をしてこなかったから、どうやって恋愛をすればいいかわかっていないし、結婚するっていうのがどういうことなのかも、わかっていないんだと思います。
もっと情熱的なものだと思っていた
だからこそ、こんな僕と『結婚したい』と思ってくれている優香さんには感謝をしなくちゃいけないですよね…。
実は僕…、子どもの頃には、結婚ってもっと情熱的なものだと信じていました。アニメで見るようなドラマティックな感情が湧くんだろうなぁって。
だけど実際に今、結婚を目の前にして思うのは、一度結婚っていう流れになったら、もうそこからは既定路線になるだけで、そこに感情を入れないほうがうまくいくんだろうなっていうことです」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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