【独自】全身タトゥーや元受刑者も⁉️ 歌舞伎町に誕生したラッパーだらけのホストクラブが異次元だった

河合桃子 ライター、ジャーナリスト
更新日:2024-06-15 06:00
投稿日:2024-06-15 06:00

 なにかと悪評が絶えないホストクラブ業界の聖地、新宿・歌舞伎町に斬新すぎるお店が誕生。人気ラッパーで発信力も持ち、インフルエンサーとしても活動するRYKEY DADDY DIRTY(36)さんがプロデュースするお店、その名も「CLUB DIRTY」。

 在籍ホストは厳しい審査を乗り越えた男の中の男ばかり。他店とはまるで違う魅力を体験レポートします。

後編・RYKEY DADDY DIRTYインタビューはこちら】

「ドリーマー」の6割がホスト未経験のラッパー!

 今年4月1日、歌舞伎町にグランドオープンした「CLUB DIRTY」。全国で20店舗展開するホストクラブグループ「SINCE YOU」が5店舗入るビルの地下1階に位置し、同グループから派生した店舗。

 ですが、支配人のHIROTO氏(33)によれば「この店は『SINCE YOU』系列店のホストクラブでありながらホストクラブではない。当然、従業員もホストではなくドリーマーと呼んでいます」と言います。

 一体、どういうこと? まずはHIRORO氏に話を聞きました。

「RYKEY団長が描いたこの店のコンセプトは『夢の通過点』。何者かになるために歌舞伎町で稼いでのし上がれ、という意味で作られたのでドリーマーと言います。

 団長は『夢を追いながら必死に接客に挑むドリーマーの姿は、女性の心に響けば自然と応援したくなるはずだし、結果として売り上げに繋がるものだ』と仰っていました。

 僕はもともと『SINCE YOU』本店で働いていましたが、団長がプロデュースする店ができると聞いて、後を追うためにこの店に志願をしました」

 店の立ち上げが決まったのは去年10月。そこから去年末にかけて全国からドリーマー候補生を応募し、集まったその数は3000人にも及んだのだとか。HIROTO氏は続けます。

「全国から来た3000人もの履歴書から100人まで絞り、団長が最終面接に加わり30人のドリーマーを採用しました。まさに少数精鋭です。

 特徴的なのはドリーマーの6割がラッパーで、それ以外のメンバーもヒップホップ好きという共通点はあるものの、ほとんどがホスト未経験者です。そのためいわゆるホストクラブの色恋的な接客は誰も行わないし、お客様も自然とホス狂的な方はいらっしゃいません」

 店内にはDJブースがあり、団長ことRYKEYさんの曲はもちろん様々なヒップホップミュージックが流れ、興が乗ればラップバトルが開催されることも。ちょうどHIROTO氏を指名するお客さんが「HIROTOさんのために」とシャンパンを注文するシーンに遭遇しました。

タトゥーまみれの「ドリーマー」総動員でシャンパンコール!

 体や顔にタトゥーまみれのドリーマーが総動員し、HIROTOさんとお客さん(25)が座る席でシャンパンコールをしながら盛り上げる。最後に一言、とマイクを渡されると、女性客は高揚した表情でこう言います。

「HIROTOさんはとても器がデカくて、話してると人として成長させてもらえます。ボスの顔を立てることが私の仕事なので、取材を受けている今日はシャンパン入れさせていただきました〜、よいしょ!」

 女性客がこの日入れた10万円のシャンパンは、RYKEYさんのラベル入りオリジナルシャンパン。もちろん、最近話題となっているツケ払い(通称、売掛)などではなくカード払いでしっかりお支払いするのだそう。

 とはいえ10万円のシャンパンを一晩でお支払いするのは高すぎるのでは…?

「そんなに毎晩入れるわけではないですし。今日、この場でみんなで楽しんだ時間と、こういう時間をまた味わえるように。明日からも仕事頑張ろうって活力をもらえるので、その代金だと思ったら、安くはないけど高くもないんです」

河合桃子
記事一覧
ライター、ジャーナリスト
1977年生まれ、週刊誌を中心に執筆。大分県の椎茸農家から都内のハプニングバー摘発事件まで幅広く取材。ライフワークはママ友の家庭のいざこざや性愛事情を聞くこと。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


〆ラー卒業のアラフォーに!「かに鍋&水炊き」缶のススメ
 お酒を飲んだ後、人はなぜラーメンが食べたくなるのでしょうか? アルコールに浸った体が脂と塩分を欲しているのか…。  ...
虫歯1本に治療費100000円!? ベラボーな額を請求される米国の高額治療費
「アメリカに住んでます!」 と聞くと、日本にはないキラキラした素敵な生活を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。 ...
2024-02-26 19:02 ライフスタイル
子どもの友達に「ばあば」と間違えられたショック! 高齢出産の後悔4つ
 世間では、高齢出産する人がとても増えていますよね。晩婚化が進んだ背景や、不妊治療が保険診療になった変化も大きいでしょう...
親バカ上等!いうて夫よりマシかも?子どもの可愛すぎるお手伝い失敗談
 子どもはいつだって、ママを助けたい、褒められたい、役に立ちたいと思っていますよね。だから、小さい子どもはママを喜ばせよ...
おんにゃの子の匂いに夢中!“たまたま”君の恋が実るといいな
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
日本海から吹きつける風の中、黙々と歩く少年たちが愛おしい
 早朝にも夕方にも見える空の色、学生服の少年少女、ミラーに映る電車。  どこか非現実的な景色は、まるで中村宏の絵画...
ほっこり癒し漫画/第65回「パカラパカ、春のひとみにタツノオトシゴ」
【連載第65回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
惚れてまうやろー!彼氏より気が利くChatGPTに「好き」について聞いた
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
恐怖の親知らず抜歯!30女が超ビビりながら人生初抜歯した話
 皆さんは親知らずがまだ生えていますか? 筆者は30代になってもすべての親知らずが生えたままです。  歯は大切にしてい...
世帯年収1500万円でも越えられない壁。耐え難い屈辱を喰らった女の選択
 御茶ノ水駅が最寄りの持ち家で2歳年上の夫・孝憲と4歳の娘・香那と3人家族で余裕ある生活を送る彼女は、ママ友と共に充実し...
え…? 優雅な御茶ノ水ママ友会をブチ壊した、地方出身者の悪気ない一言
 御茶ノ水駅が最寄りの持ち家に住む薬剤師の綾乃。2歳年上の夫・孝憲と4歳の娘・香那と3人家族で余裕ある生活を送る彼女は、...
千代田区民は“勝ち”だよね。通勤ラッシュを知らない自分は上流階級層の女
――『東京の中心に暮らす、ということ』…なんてね。  鈴木綾乃の頭の中にマンション販売のコピーのような、そんな言葉...
「自責と他責」バランス上手な大人が口癖にしている神ワード
 ここ数年、自責思考・他責思考みたいな話題をよく見かけませんか? 私はもう見るたびに「うるせぇ~!」となっている反面、し...
たまにはこんな日もあるよね? 終電を見送ってしまった夜
 久しぶりの仲間との時間が楽しくて、「あと1杯だけ」「あと10分だけ」を続けていたら終電を見送ってしまった。  だ...
出張ホスト、ママ活、女風…女性の金目当てに上京する男性が増えている!
 近頃は地方移住が話題となっていますが、その逆に「地方では稼げないから上京する」男性も出てきています。  出張ホストや...
ご飯をありがとにゃ! お母さんが大好きな“たまたま”君たち
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...