【独自】ホスト嫌いのラッパーが歌舞伎町に喝!「ポンコツどもを俺が鍛える」RYKEY DADDY DIRTYインタ

河合桃子 ライター、ジャーナリスト
更新日:2024-06-15 06:00
投稿日:2024-06-15 06:00

 東京・八王子に生まれ、中学生の頃から暴走族やギャングといったアウトローの世界を生きてきたラッパー、RYKEY DADDY DIRTY(36)さん。

 私生活では2017年と2019年に二度の服役を経験し、有名なお騒がせ女優との交際の噂も話題になりました。ラッパーらしい様々な勲章を持つRYKEYさんが、2024年4月にオープンしたホストクラブ「CLUB DIRTY」をプロデュース。

 従業員の6割が「ホストクラブでありながらホストクラブではない」という当店を立ち上げた真意とは?

前編・店内レポートはこちら】

「CLUB DIRTY」をプロデュースしたRYKEY DADDY DIRTY さんは、2015年のデビュー当時RYKEYとして活動。服役後、2022年に活動再開時には現在の名前に改名しカムバック。

 その歌の魅力は荒々しいダークな内容なだけでなく、家族や子を思う気持ち、苦しみや葛藤する心情が綴られる、心揺さぶる情緒あるサウンドです。

 取材場所はまさに歌舞伎町の「CLUB DIRTY」。その直前までレコーディングをしていたということもあって、全身から湯気立ちブリンブリン状態で現れたRYKEYさんに伺います。

「ホストなんて嫌いだよ」「他の奴らとは次元が違う」

――今日のレコーディングは何時から行っていたのでしょうか。

 朝10時から始めて、たった今終えたところです(時計は23時30分)。ラップしなければ生きていけないんで。歌を聴いていただけるようになったなら、たくさん作るのが俺の仕事だから。

――そんなRYKEYさんがなぜ歌舞伎町でホストクラブの系列店に参入しようと思ったのですか。

 ホストなんて嫌いだよ。俺だって八王子の先輩方にホスト始めましたなんて言えるわけねーじゃん。

 そうじゃなくて、俺の正義は俺の中にある。自分で新しいことをやっていく。自分で新しいことを始めれば新しいことが始まっていく。そうすると発言権がつく。そうだろ? たまたまその場所が歌舞伎町の店だったというだけ。

――もともと、歌舞伎町にはよく飲みに来ていたのでしょうか。

 遊んでますよ。昭和の勝新太郎みたいにあっちこっちの店に顔出して。楽しい街だよね歌舞伎町は。

――楽しい街だからこそ、光と影がありますよね。ホストクラブもまさにそのひとつで。最近は特に影の部分となる問題が目立ちますよね。

 女に立ちんぼさせて無理させて金稼がせて潰して。そんなのめちゃくちゃじゃないですか。俺はお客さんがお金を使うのが楽しい場所を作りたいだけで、相手は男でも女でも良かったんですよ。

 もともと飲み屋をやりたかったからさ、アーティストっぽいこと突然やっちゃう方がウケがいいでしょ? 俺のやることは他の奴らとは次元が違うってこと。

――もともと飲み屋をやりたかったんですね。

 そう。俺、お酒好きだからさ。あと自分で店持って当てたいとか、何かしら目指してるとか、ラッパーで生計立てていきたい夢の途中の奴らのこと、応援したい思いもあった。そういう奴らが集まる場所を作るのも面白いって思ったんです。

「ポンコツどもが集まって俺が鍛える場所」

――そういうこともあって従業員はホストではなくドリーマーと言うんですね。

 面接でいろんな奴と話したけど「大きくなりたい」とか言って、まだ方向性が定ってないような奴もいたよ。でもさ、そういう奴ら同士で接客したり皿洗いしたりしながらお互い意識し合って大きくなるもんでしょ? 

 ここはそんなポンコツどもが集まって俺が鍛える場所でもある。

――RYKEYさんも実際に月に何回かこちらに出勤されるんですか。席についたりして?

 月に4回くらい。お客さんにはいらっしゃいませしか言わないよ。改まってヘコヘコして席になんてつかないよ、誰だと思ってんの。

――失礼しました! でも男性のファンとかRYKEYさんに会いにいらっしゃる方は多いでしょうね。

 男性の社長とか起業家とか来ましたね。面白そうだから行ってみよう、で、来てみたら本当に楽しんでもらえた。それでまた来てもらう、が前提だから。

河合桃子
記事一覧
ライター、ジャーナリスト
1977年生まれ、週刊誌を中心に執筆。大分県の椎茸農家から都内のハプニングバー摘発事件まで幅広く取材。ライフワークはママ友の家庭のいざこざや性愛事情を聞くこと。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


あの人気観葉植物が地震を予知!? 植物の異変から事前兆候を察知する話
 テレビ画面に映し出される南海トラフの「巨大地震注意」の文字…。不安で心が押しつぶされそうになりますな。ワタクシが生...
アプローチ中のおんにゃの子は塩対応? “たまたま”の恋の行方にドキドキ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
盆地を見下ろす丘で
 盆地を見下ろす丘で。  くるくると回る風に吹かれ、空に風の交差点を観た。
ほっこり癒し漫画/第79回「来るかな? ニャー」
【連載第79回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「女郎花と男郎花」読める? ヒント:ジョロウは間違い。初秋に愛でたい
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ミルクに難色、昭和育児の「母乳信仰」って何なん? 押しつけがましい上から目線LINEにイラッ
 初めての育児や、何人もの育児をしているお母さんは、とりわけ、毎日大変! そんなお母さんを追い詰める身内、どうにかならな...
セレブ妻が赤羽のサイゼリヤに落ちるまで 上流階級との「品格の差」に絶望
 悠々自適なセレブ生活を送っている医師の妻・大宮由香。ある日、お嬢様学校に通う娘のクラスメイト・愛舞(らぶ)とその母親・...
勝ち組ママ友が放った屈辱的な一言。私を「一般人」と一緒にしないで!
 四ツ谷・番町エリアに暮らす医師の妻である大宮由香は、娘・葵を名門お嬢様学校に通わせている。小学校に入った葵から友人がで...
嘘でしょ…娘の友達が「キラキラネーム」? 玉の輿セレブの大きな誤算
 都会の中心でありながらも、ハイグレードな住宅街として知られる四ツ谷・番町エリア。  大宮由香は、小学校に入ったば...
スメハラ? 90年代の出版社は“異臭”がプ~ン…男と香水と時代の変化
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
移住の思わぬ落とし穴。収入激減で大後悔!こんなはずじゃなかった…
 コロナ禍でリモートワークに対応する会社が多くなり、地方への移住を一つの選択肢として捉える人は増えました。でも、あまり調...
直木賞作家・荻原浩氏インタビュー 世にはびこる誹謗中傷「耳の痛い意見が人を成長させるとは言い切れない」
 パリ五輪でも選手や審判などに対する誹謗中傷は深刻な問題となっている。誹謗中傷は、他人への悪口(誹謗)と根拠のない出鱈目...
まるで最高級の餡子玉! 黒猫のプリプリ“たまたま”がキュートすぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
江角マキコ芸能界引退から7年、初めてデビュー作を語る(後編)父を亡くした喪失感を「ゆみ子」に重ね合わせた
 芸能界から引退している江角マキコさんが、7年ぶりとなるインタビュー取材に応じた。目的は、石川県輪島市を支援するために特...
2024-08-07 07:00 ライフスタイル
江角マキコ芸能界引退から7年、初めてデビュー作を語る(前編)伴走してくれた能登の人たちに「感謝と恩返し」を
 芸能界から引退している江角マキコさんが、7年ぶりとなるインタビュー取材に応じた。目的は、石川県輪島市を支援するために特...
2024-08-07 07:00 ライフスタイル