「笑うマトリョーシカ」玉山鉄二が変貌!“何をやってもタマテツ”とは無縁

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2024-06-30 10:33
投稿日:2024-06-30 06:00

7月期の新ドラマ「笑うマトリョーシカ」が面白い

 春ドラマが終わるか終わらないかというこの時期にフライング気味にスタートしたTBS金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」(22時~)。これが予想をはるかに超えた面白さでした。

 原作は早見和真の同名小説。どこかで見た名前だと思ったら、髙橋海人主演の春ドラマ「95」(テレビ東京)と同じ作家でした。「95」も面白かったので、テレビドラマ化と相性のいい作家かもしれません。

 第1話の麻雀店のシーンで、客の中に原作者の早見氏の姿が映る、というサプライズも。日本テレビの「セクシー田中さん」問題を受け、うちは原作者との仲は良好ですよ、というアピールなのかもしれませんが…。

 ちらりとしか映らなかったのですが、リリー・フランキーか加藤鷹かというような怪しい系雰囲気イケメンという感じのお方でした。

<政治家と秘書の奇妙な関係、栄光の裏で起きた数々の不審死…野望と失脚、陰謀と裏切り 人間の欲望と謎が絡み合うヒューマン政治サスペンス!>ということですが、内容はドラマを見てもらうとして、ここはイケメンにフォーカスさせていただきます。

 まずは、43歳の若さで初入閣した厚生労働大臣・清家一郎役の櫻井翔(42)です。人気抜群の若手代議士で未来の総理候補というのが好感度の高い櫻井にぴったりです。

 物語が進むにつれ、どんなふうに変貌していくのか、興味深いところですが…。

玉山鉄二は脇でも悪役でも光る俳優に

 そしてもうひとり。その清家一郎を長年支える政務秘書官・鈴木俊哉役の玉山鉄二(44)です。清家とは高校時代からの付き合いで、清家を陰で操っているのでは、という疑惑も。陽の清家に対して陰の鈴木。不気味な雰囲気を漂わせています。

 タマテツ、ほんとうにいい俳優になりました。スーパー戦隊ヒーローからの~朝ドラ「マッサン」主役と王道を驀進していましたが、ある時から主演にこだわらず、作品によっては脇に回り、時には悪役も辞さず、いろんな役柄を演じ、作品を盛り上げています。

【写真特集】ヒゲイケメンといえば玉山鉄二!

「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系)では、市役所観光課の職員でかつ楽団ではファゴットを演奏。西島秀俊演じる主人公のマエストロの妻(石田ゆり子)に告白。西島とライバル関係という役どころでしたが、人の良さが滲み出ていて、愛すべきキャラクターでした。

 それが、一変。今度は謎多き秘書官に完全になりきっていて、とても同一人物だとは思えません。

 実際、放送中からもネットでもタマテツの変貌ぶりが話題になるほど。何をやっても〇〇〇〇と言われるあの方もタマテツに学べばいいのに、と思うのは私だけでしょうか。

高校時代を演じる若手俳優らも注目

 ドラマでは、タマテツの高校時代を西山潤が演じています。眼光の鋭さがタマテツそっくりで、よく見つけたなという感じです。

 ちなみに、清家一郎の高校時代を演じるのは青木柚(ゆず)で、若手俳優界の野間口徹かというくらいいろんなドラマに出ています。

 最近では「VRおじさんの初恋」(NHK)のコンビニ店員とか、「Re:リベンジ-欲望の果てに-」(フジテレビ系)の赤楚衛二のいとことか。以前、「ボクらの時代」に河合優実、見上愛とともに出演した際、ともに23歳で仲良しだと話していました。この3人の恋愛ドラマ、ちょっと見たいかも、と思いました。

次世代のカワイイ系イケメンも眼福

 主人公の新聞記者を水川あさみが演じているのですが、水川の先輩記者役の丸山智己、後輩記者役の曽田陵介がまたいい景色なのです。丸山はいかにも社会部といったワイルド系、曽田は文化部で守ってあげたい子犬系イケメンといったところでしょうか。

 永遠の美少年と思われた千葉雄大もいまや35歳。「アンメット」(フジ系)では、役柄かもしれませんがちょっとふっくらして、中年太りかと心配になるレベルです。紅顔の美少年も寄る年波には勝てず。

 少し残念に思っていたところに、現われてくれた曽田陵介。千葉雄大によく似たカワイイ系イケメンです。

 というわけで、「笑うマトリョーシカ」、まだ見ていない人はぜひ。ドラマ的にも、イケメン的にもこれはおススメです。

ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「ニャニャニャニャニャ」寅子の必殺技!いずれ強い虎になる“伏線”か?
 判決の日。寅子(伊藤沙莉)たちの予想は外れ、妻が着物を取り戻すことが認められる。大喜びする女子部の面々だったが、よね(...
桧山珠美 2024-04-12 18:20 エンタメ
不祥事芸人・フジモンの賛否両論の復帰劇!実は吉本への貢献度が抜群?
 昨年10月に当て逃げ事故を起こして活動自粛していたフジモンことFUJIWARA・藤本敏史が、3月23日放送の『さんまの...
堺屋大地 2024-04-12 06:00 エンタメ
寅子「あきらめたらそこで終わり」はもしや…名作漫画のイズムにニヤリ
 傍聴した裁判について尋ねた寅子(伊藤沙莉)に対し、穂高(小林薫)は皆で議論してみるよう促す。  暴力を振るう夫か...
桧山珠美 2024-04-11 15:25 エンタメ
トラコ入学、伊藤沙莉は表情筋を自由に操る女優…男装の山田よねにも注目
 昭和7年。晴れて「明律大学女子部法科」に入学した寅子(伊藤沙莉)のクラスには女子の憧れの的の華族令嬢・桜川涼子(桜井ユ...
桧山珠美 2024-04-08 18:38 エンタメ
“お騒がせ”青井実アナが心機一転、なにわ男子の道枝駿佑と似てるって⁉
 世の中の人がNHKに持つイメージといいますと、「真面目」「お堅い」「地味」といったところでしょうか。  そんな中...
逃げ恥の百合ちゃん役が“頭のいい女は頭の悪いふりをするしかない”発言
 穂高(小林薫)に出くわしたことで女子部への出願が母・はる(石田ゆり子)にばれてしまった寅子(伊藤沙莉)。  娘に...
桧山珠美 2024-04-05 15:30 エンタメ
「虎に翼」語りは尾野真千子 NHKアナと俳優のナレーションの違いは?
 寅子(伊藤沙莉)がお見合いに苦戦する中、親友の花江(森田望智)は寅子の兄・直道(上川周作)との結婚準備を順調に進めてい...
桧山珠美 2024-04-05 15:14 エンタメ
「虎に翼」シン・朝ドラの予感!わずか1話、たった15分で心つかんだ描写
 昭和6年・東京。女学校に通う猪爪寅子(伊藤沙莉)は父・直言(岡部たかし)、母・はる(石田ゆり子)から次々とお見合いを勧...
桧山珠美 2024-04-01 22:28 エンタメ
僥倖!世界に挑む赤西仁ほど「サムライマック」のCM向きな俳優はいない
 マクドナルドのCMにイケメンあり!  そんな声をちらほら耳にするようになりました。たとえば4月2日から全国放送さ...
平野らTOBEがドーム公演大成功の一方、暗雲立ち込める旧ジャニの逆転は
 3月14日から17日にかけて、滝沢秀明氏創設のTOBE所属アーティストによる東京ドーム公演「to HEROes ~TO...
こじらぶ 2024-03-30 06:00 エンタメ
ブギウギ最終回、水を差すようでスンマセン! 残念すぎる4つの演出と描写
 スズ子(趣里)のさよならコンサートが始まる。客席には懐かしい多くの面々がかけつけている。茨田りつ子(菊地凛子)、愛子(...
桧山珠美 2024-03-30 11:41 エンタメ
スズ子引退会見、“天敵の文屋”鮫島の「シャッポを脱ぐ」演出を読む
 歌手・福来スズ子(趣里)の引退会見の当日。スズ子は結局、羽鳥善一(草彅剛)とは話ができないまま会見に臨むことになってし...
桧山珠美 2024-03-27 14:30 エンタメ
超鈍感力! 羽鳥の絶縁宣言を屁とも思わないスズ子とタケシは似た者同士
 歌手引退――。スズ子(趣里)はその決断を、愛子(このか)や大野(木野花)に伝えた。  羽鳥善一(草彅剛)に絶縁す...
桧山珠美 2024-03-26 15:40 エンタメ
「GTOリバイバル」注目の新人イケメンは?松嶋菜々子は本当に出るのか
 反町隆史主演「GTO」が26年ぶりに帰ってきます。反町演じる元ヤン教師・鬼塚英吉がさまざまな問題を解決する学園モノで、...
ドヤ顔のアユミとヘイヘイブギー歌唱シーン温存の理由がわかる回だった
 昭和31年、大みそか。第7回オールスター男女歌合戦当日。スズ子(趣里)は、楽しみに会場へと向かう。スズ子が楽屋で支度を...
桧山珠美 2024-03-22 14:30 エンタメ
最終回秒読み…スズ子はブレずにお人よし、NHKと沼袋勉の手腕いかに!?
 愛子(このか)は、翌日の体育の時間に足の早い転校生と競争することになっていた。しかし、勝てる見込みがなく、愛子は学校を...
桧山珠美 2024-03-21 16:07 エンタメ