コンプレックスをカミングアウトすると…
――さすがにサイズのことは言えませんよね? 続けてください。
「いえ、それが、彼女があまりにもしつこいので、打ち明けたんです。言わされたというか、どうにでもなれって感じでね。
――社長、いいかげん教えてください!
――じゃあ、言うよ。僕は下半身のサイズにすごいコンプレックスがある。どうだ、付き合う気をなくしただろう?
投げやりに言い放ちました。すると、彼女はきょとんとしています。
――サイズって…アソコのサイズですか?
――ああ、男女の関係になったら、君もがっかりするだろうな。
――やだ、社長…。
玲子さんはぷっと吹き出しました。
提案された解決策
――こっちは真剣なんだ。
思わず声を大きくした僕に、彼女はいつものように屈託なく返してきたんです。
――そのお悩みは、解決可能ですよ。知り合いの美容クリニックでシリコンを入れて大きくする手術ができるんです。
――シリコン…?
――はい、真珠のようなシリコンボールだって入れられるんです。
――シリコンボール?
僕はオウム返ししていました。
――コンプレックスがあるなら、一度クリニックでカウンセリングするのもいいと思います。
微笑む彼女を、僕は呆然としながら見入っていました。
恐怖よりも解放の喜びを
(シリコンを入れて、大きくする…)
普通の男性なら局部に異物を入れて大きくするなんて、怖くてできない人も多いでしょうね。でも僕は違った。長年の悩みから解放される喜びのほうが勝(まさ)ったんです。
しかも、玲子さんと一緒に温泉に行った女性社員が『玲子ちゃんたらまさにリアル峰不二子ボディよ』なんてはしゃぐものですから、当然ながら、不埒な妄想も沸き起こってきて…。
その後、彼女に紹介されたクリニックのHPから、カウンセリングの予約を入れました。心の中では『シリコンを入れて、大きくしたい』と願う自分がいて…。自分の人生が変わるのを実感しました」
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