婚活市場で「尊敬婚」が増加中。男性に選ばれる女性は若さよりも収入?

植草美幸 恋愛・婚活アドバイザー
更新日:2024-07-20 06:00
投稿日:2024-07-20 06:00

「尊敬婚」とは?

 近年、「尊敬婚」が非常に増えています。以前の多くの男性の価値観は、若くて気立ての良い女性を好み、「夫を支える良き妻」が理想でした。しかし、共働きが当たり前の時代になり、変化が起きています。

「尊敬婚」とは、男性側が「自分より稼いでいる、自分より高学歴、自分より考えが優れている」と感じて尊敬できる女性を選ぶ価値観です。自分よりも秀でている部分がたくさんあれば、当然尊敬しますし、自然に頭が下がりますよね。

 どんな女性が「尊敬婚」で選ばれるかというと、第一に稼いでいる人です。そして目標に向かって生きていて輝いている人。弱くなくて、もちろん見た目もきれいにしている人です。

 男性たちはそんな女性たちを「女」としてではなく「人間」として見て、同じ立場、同じ土俵でものを考えながら自分と比べるのです。

 たとえば仕事面で尊敬できるところがあれば、別に家事が得意じゃなくても全く問題ないわけです。

【読まれています】『バチェロレッテ・ジャパン』S3“本当”の楽しみ方 偏差値高めな人の“頭で恋する恋愛学”が詰まっている!

30代半ば男性の婚活ケース

 30代半ばの男性のケースをお話しましょう。彼は、マリーミーに来る前に他の相談所に3カ所も入って、6年ほど婚活していました。「前の相談所のアドバイス通り、5歳くらい年下の女性と結婚して、子供のいる家庭を築きたい」と話していました。

 そこで私は「なぜ30歳位の女性にこだわるのですか?」と問うと、不意を突かれたように「何でなんでしょうね?」と考え始めました。

 さらに「奥さんに求めるものは何ですか?」と尋ねると、「何か共感できるようなことがあればいい」「僕はどうしても子供が欲しいわけではないかもしれない」と相手への希望が変わっていったんです。

 彼がお見合いした女性は、高所得者で彼との年収の差が500万円ありましたが、お子さんの期待は難しいかもしれないという年齢でした。

この女性と一緒なら違う人生になるかもしれない

 会う前は、「不妊治療をすることになればお金がかかるのではないか」などと不安をこぼしていましたが、実際にこの女性と会ったら気持ちは変わりました。

 彼女との会話は教えてもらうことばかり。自分では気付けないことや感心出来ることを言うので、彼女を自然に尊敬するようになったそうです。

 この人と一緒にいたら違う人生になるかもしれない、そんな風に思ったんでしょうね。すぐに真剣交際に進みました。

尊敬婚に向かないアラフォー女性もいる

 もちろん尊敬婚というのは、男性にただ尊敬されるだけでは成り立ちません。年収1000万円以上のアラフォー女性はたくさんいますが、プライベートは男性になんでもリードしてほしい、何でも決めてくれる人が好きだという女性はうまくいっていません。

 男性を上手に立てながらも先んじて動いたり、自立し頼りがいのある女性が尊敬されています。アラフォーになっても男性にリードして欲しいなら、55歳~60歳以上の男性を選びましょう。

植草美幸
記事一覧
恋愛・婚活アドバイザー
1995年、アパレル業界に特化した人材派遣のエムエスピーを創業(現・代表)。そこで培われたコーディネート力と実績を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。業界平均15%と言われる成婚率において、約80%の高い成婚率(※)を誇り、成婚件数も1000件以上を数える。著書は「ワガママな女におなりなさい 『婚活の壁』に効く秘密のアドバイス」(講談社)、『、「結婚の技術」(中央公論新社)、「なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ」(青春出版社)など多数。(※)成婚退会者数÷全体退会者数で算出。
HPXYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


最後に勝つのは「育ちがいい女性」!今すぐ実践したいお作法
 当然ですが、人はそれぞれ生まれ育った環境が違います。その環境が大人になってからいい影響を及ぼすこともあれば、逆もありま...
恋バナ調査隊 2022-07-03 06:00 ラブ
「もっといやらしい角度で」彼氏の闇にドン引きした怖いLINE
 恋人同士の連絡ツールとして欠かせないLINE。何気なく使っているからこそ、不意に相手の意外な一面が出てしまうことも。 ...
恋バナ調査隊 2022-07-03 06:00 ラブ
結婚前提の同棲!授かり婚狙うも彼の徹底ガードに不満な女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-07-02 06:00 ラブ
インフルエンサー気取って見栄っ張り彼女に愛想を尽かす男性
「冷酷と激情のあいだvol.97〜女性編〜」では、結婚前提で同棲を始めた恋人が、なかなか結婚の意思を固めないことに不満を...
並木まき 2022-07-02 06:00 ラブ
イケオジの特徴って?ただのオジサンに捕まらないための知識
 40歳以上の男性というと、どうしても「オジサン……」と思ってしまう人が多いでしょう。自分の年齢はさておき、「恋愛対象外...
恋バナ調査隊 2022-07-02 06:00 ラブ
“恥じらい”にエロス感じる男性心理 効果的なあざとさとは?
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。お世辞にも「とってもかわいい」とはいえないのに、やたら彼氏が途切れないモテ女...
山崎世美子 2022-07-02 06:00 ラブ
彼氏の悪い噂が聞こえてきた!即座にやってはいけないNG行動
 大好きで信頼している彼氏の悪い噂を聞いてしまったら、動揺してしまいますよね。信じたいものの、人によっては噂話を鵜呑みに...
恋バナ調査隊 2022-07-01 06:00 ラブ
40代“子ども部屋おばさん”が初デートで服装を教えるのはNG!
「子ども部屋おじさん」という言葉を見かけることがあります。中年になっても実家の子ども部屋で暮らす男性を指すのですが、こち...
内藤みか 2022-06-30 06:00 ラブ
男と女で異なる「浮気の定義」どこからNG?どこまでOK?
 カップルや夫婦の喧嘩の原因として思い浮かぶのが、「浮気問題」ですよね。ほとんどの場合、浮気されたほうは「信じられない!...
恋バナ調査隊 2022-07-04 12:20 ラブ
多様な生き方を!「結婚したいけど子供いらない派」の婚活道
 厚生労働省の調査によると、結婚後に生みたい子供の数は「2人」と答える人がもっとも多く、「結婚したいけど子供いらない派」...
恋バナ調査隊 2022-06-29 06:00 ラブ
元カレがハイスペ故に…理想が下げられない場合はどうする?
 元カレがハイスペ……とまで行かなくても、まぁまぁ条件が良かった時、次のお相手を見つけるのって難しく感じてしまいますよね...
若林杏樹 2022-06-29 06:00 ラブ
「彼氏の機嫌を直す方法」たったそれだけ?実践あるのみです
 彼氏の機嫌が悪い時、理由を聞いても答えてくれなくて困った経験がある人もいるのではないでしょうか? 実は女性に比べて男性...
恋バナ調査隊 2022-06-29 06:00 ラブ
「うん。抱きたい」大人女子が興奮するマル秘LINEのやり取り
 経験が豊富な大人女子は妄想も膨らみやすいため、男性から来たLINEで興奮する場合もあるのではないでしょうか?  今回...
恋バナ調査隊 2022-07-01 20:44 ラブ
私の中の“どす黒い”ものが…身体だけの恋愛モドキを繰り返す
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
勘違い厳禁!「大人女性が急にモテる」現象のナゼと見抜き方
「年齢を重ねた女性は男性を魅了する」なんて言葉を耳にしたことがある方は多いはず。一方で“痛い勘違い”で舞い上がってしまう...
恋バナ調査隊 2022-06-28 06:00 ラブ
「ダサい彼氏」改造計画!諦める前に一緒に取り組む5つの策
 彼氏のことは好きだけど、「なんかダサい……」と感じている女性は少なくないようです。しかし、実際はというと、ダサいと思い...
恋バナ調査隊 2022-06-27 06:00 ラブ