釣った魚には餌をやらない典型例
――大変な人生を歩まれてきたのですね。話せる範囲でお聞かせください。
「あ…本題からそれてしまって申し訳ありません。『サレ妻』の話ですよね。結婚が決まった途端、夫は予想外のことを言ってきたんです。『僕は金のかかる女は嫌いなんだ。最低限の生活費は渡すけど、服や化粧品などのぜいたく品は、自分で稼いでほしい』って…。
そう言えば、夫も衣服などはリーズナブルな通販で買っています。車はありませんし、外食もほとんどしません。昼間はマンション管理の仕事を終えると、子供時代から交流のある『セレブなお坊ちゃん仲間』の家に集まっているみたいですね。
資産運用の真面目な情報交換もしているようですが、酒も飲まない、ゴルフもしない、大した趣味のない夫は、ひたすら資産を守ることを念頭に暮らしていました。だから、資産家であってもアラフォーまで独身でいたのかな、なんて思ってしまって…。
私はこれまでの貯金を切り崩し、なおかつ節約生活を強いられたんです。まさに資産家あるあるですよね。釣った魚には餌をやらない典型例です。
まさかの浮気!
そんな彼に異変が起こったのは、2年前。急に衣服や持ち物にお金をかけるようになったんです。そのうえ、夜に出かけることが増え、スポーツクラブに通い出して…。大学時代の女友達に相談すると『旦那さん、浮気しているんじゃない?』と開口一番に言われました。
本当はやってはいけないんですが、彼がお風呂に入っている時、洗面台にあるスマホをこっそり盗み見たんです。そこには浮気の証拠がこれでもか! と残っていました。
――郁夫さん、昨日はありがとう。売り上げに困っていたから、すごく感謝してる。大好きよ♡
どうやら、相手は水商売の女性のようです。そういえば、夫は義父が引退を口に出してから、不動産関係者に飲みに誘われるようになっていました。
――真由子のためなら、どうってことないよ。再来週は23歳のバースデーだね。パーティでは何をしたらいいかな? 今まで高級クラブになんて行ったことがないから、正直、銀座のしきたりが分からなくてね。良かったら、教えてくれないか?
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