渋谷のホテルで出張ホストを
――いきなり出張ホストとは驚きですが、あくまでもフェアでいようという奈緒子さんの心意気はカッコいいですね。続けてください。
「予約から3日後、私は渋谷のラブホテルにいました。スタイリッシュなミラールームの部屋です。シルバー系のメタリックな空間は、壁一面が鏡になっているんです。せっかくホストを呼ぶんですから、思いっきり非日常を味わいたかったですし、エッチする姿を鏡ごしに見ることにも大いに興味をそそられて、この部屋をチョイスしたんです。
午後2時、部屋のチャイムが鳴ると、私はバスローブ姿でドアを開け、彼を招き入れました。
――初めまして。『P』から参りましたシズルです。本日はご指名ありがとうございます。
シズル君は丁重に一礼したんです。清潔感ある白のシャツに細身のパンツ、首にはシルバーのネックレスといういで立ちです。肌がキレイで笑うと白い歯がこぼれて、『画像よりも、数倍カッコいい!』と心の中でガッツポーズをしちゃいました。ドキドキと言うよりも、ワクワクのほうが大きかったですね。
「泡洗体」のサービスも
――奈緒子と申します。今日はよろしくお願いします。
私が笑みを返すと、
――あれ? もしかして…もうシャワーを浴びましたか?
そう聞かれたんです。
――はい、いけなかったですか?
――いえ…そういうわけではないのですが、僕たちのサービスの中には、『泡洗体(あわせんたい)』といって、一緒にお風呂に入って全身を洗ってあげることも可能なので…。それをご希望されるお客さまも多いんですよ。
そう説明してきたんです。
――ごめんなさい。一緒にお風呂に入るのは最後にして、先にオイルマッサージをしてくれるかしら。
――分かりました。
彼は大きめの黒いビジネスバッグを持ったまま、うなずきました。おそらくプレイで使用するバイブやピンクローター、ローションなどが入っているはずです。私は早くも下腹が疼いてしまって…。
――浴槽にはお湯を張っているから、シズル君も、シャワーを浴びてきて。
胸の高鳴りを感じながら、彼をバスルームに促したんです」
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